紙のコラム

プペルのトイレットペーパーが素敵すぎる件!!~キンコン西野に学ぶ社会貢献~

20201225日公開の映画えんとつ町のプペル。

幅広い世代に愛され続ける、大ヒット絵本「えんとつ町のプペル」の映画化。

原作者のキングコング西野亮廣が自ら製作総指導・脚本を手がけたこの作品。

それにちなんで西野亮廣が作った、えんとつ町のトイレットペーパーが可愛すぎると話題です。

【参考】https://corelex.jp/lp/chimneytown/?fbclid=IwAR3wh_8YgErokYZKAy7yXAMdDoRjQBYUpllILT2OfmkhUtKmDQ7hu_a12z0

 

その背景にある想いがとても素晴らしいものであったので、それらをシェアします。

社会貢献とは?恩を廻すとは?

日常の中で、よく耳にするもののイメージが湧きにくいこのあたりを、具体的な事例を通じて、考える機会になれば幸いです。

えんとつ町のトイレットペーパーとは

CHIMNEY TOWN』という西野亮廣の肝入りブランドの商品の一つとして出された

トイレットペーパー、通称『えんとつ町のトイレットペーパー』です。

普通のトイレットペーパーとは違う特徴は以下のようなもの。

  • 専用の箱に入って販売されている。
  • 売り上げの3%が子供達への絵本寄付に回される。
  • 生産の最終工程・製品の巻紙作を、福祉作業所の方が担当。
  • トイレットペーパーを紙で包む作業が手作業。
  • ギフト用に制作。
  • 12ロールセットで980円。

この中でも特に印象的なのは、障害者就労支援でしょう。

コロナの影響を受け、仕事がなくなった人の中でも障害者の方に目を向ける。

エンタメを届けながらも、雇用を作り、守ろうとする挑戦に心が打たれます。

そして、トイレットペーパーをギフト用に販売するというのも滅多に見ない発想です。

西野亮廣が運営する、オンラインサロンでの調査で、

「タテマエを抜きにして、一番嬉しい差し入れって何ですか?」

と聞いたところ、皆、洗剤とか、トイレットペーパーといった「消耗品」と答えたそうです。

その結果を受け、トイレットペーパーがギフトとして成立するようなパッケージになったようです。

確かに、『いつかなくなるもの』こそが相手想いのギフトであるかもしれません。

とりわけ、現代のような不景気にもらうものとしても、どんな時も必要なものをもらうと「助かる」という想いになってもらえることでしょう。

 

このようなデザインにも凝ったトイレットペーパーは、12ロールで980と、通常の3の価格設定ですが、ギフト用ということで、贈った側もきっと「いいものを貰ったな」という思いになることでしょう。

ギフトとして贈り物をすることはもちろん、

災害などの被災地に送ることにも役立ちます。

そして、どのような用途であれ、絵本『えんとつ町のプペル』が行き届き、作品としての認知にもつながっている。

社会良し、顧客良し、売り手良し

まさしく三方良しと言えます。社会貢献のより良い形と言えそうです。

恩を廻す

  • 制作とともに雇用をプレセントする社会貢献
  • 当たり前のように普段使っている消耗品を贈るという発想
  • ギフト用に製作する視点
  • 本来の商品の売り上げにも貢献する

この取り組みから学ぶことはたくさんあります。

とりわけ特徴的なのは、3者以上を巻き込み貢献していることでしょう。

顧客と会社だけでなく、社会・世の中を巻き込んでいく姿勢。

これこそが社会貢献の素晴らしい形ではないでしょうか。

まとめ

プペルのトイレットペーパーから考える社会貢献について述べてきましたが、いかがでしたでしょうか。

今回のこの取り組みを見たとき、「どうしてトイレットペーパー?!」と思った人も少なくないと思います。

日常に転がっている「なぜ?」に目を向け、背景にある想いを知ることで、自然と心が温かくなることでしょう。

自分にとって、とっておきの学び材料を見つけ、これからもより良い社会貢献のかたちを考えていきましょう♩