すりガラスのような透明感と、シャリシャリした手触りが特徴のグラシン紙。
紙好きの方にはおなじみの製品ですが、「グラシン紙」と聞いてもピンとこない方もいるかもしれませんね。でも、グラシン紙は意外と身近なところに使われているんです。
その独特な性質を生かして、生活の中でいろいろなアレンジができる「グラシン紙の使い方アイデア」を、この記事ではご紹介しますね!
グラシン紙って何?パラフィン紙とどう違うの?
グラシン紙の“glassine”には、英語「ガラスのような」という意味があります。グラシン紙は、化学パルプの繊維を機械で叩いたりすりつぶしたりしたあと、「スーパーカレンダー」という高圧のローラーで平滑にして作られています。こうすることで、隙間のない高密度の紙になります。
グラシン紙は半透明で光沢があり、手触りが滑らか。耐水性や耐油性が高く、表面に物がくっつきにくいという特徴があります。よく似た性質の紙として、パラフィン紙があります。「実際どこが違うの?」と、疑問に思われる方もいるかもしれませんね。
パラフィン紙とは、パラフィンワックスを塗布・浸透させたものを指しますが、元となる紙にグラシン紙を使うケースが多いのです。そのため、グラシン紙とパラフィン紙はよく混同されがちです。パラフィン紙は、「蝋引き紙」や「ワックスペーパー」とも呼ばれます。
用途はグラシン紙もパラフィン紙もほとんど同じ。次のようなものに使われています。
・焼き菓子のカップや中華まんの敷き紙
・古本のカバー
・紙風船
・薬包紙
・窓封筒の窓部分
グラシン紙について、松本店長が解説した動画もありますので、こちらもご覧ください!
【参考】
003グラシン紙(グラシン?パラフィン?古本屋さん必見)包装にも使用可能
簡単に魅せる!グラシン紙使い方のアイデア
透け感がきれいなグラシン紙は、ラッピングに使うとおしゃれです。耐油性があり、くっつきにくい性質があるので、とくにパウンドケーキやクッキーなどの焼き菓子とは相性バツグン。ざっくりと無造作に包むのがポイントです。
スティックケーキのような細長いお菓子は、両端をねじっただけのキャンディ包みにすると簡単なのに映えます。食べるときも手を汚さずに済むので、プレゼントを受け取る相手に対してもうれしく思われるでしょう。リボンや飾りには、麻ひもやラフィア、ドライフラワーなどの自然素材が合いますよ。
グラシン紙は、焼き菓子以外の食品にも使うのもアリです。サンドイッチを包んだり、お弁当箱の底に敷いたりするとデリ風に。見栄えがよくなる上に、手で持ちやすくなったり、汁気が染み出すのを防いだりと実用性も兼ねています。
ここまでは食品に使う例でしたが、それ以外の贈り物にも使えます。グラシン紙の雰囲気は、高価なものよりも、日用雑貨や文房具など気楽に贈れるものにぴったりです。色付きのグラシン紙なら、透明なセロファン袋と組み合わせる方法もあります。
白のグラシン紙でも、スタンプを押してアクセントを付けるといいですね。マスキングテープを使えば華やかになりますし、簡単な袋を作るのにも役立ちます。ピンキングばさみでギザギザにカットしてレースペーパー風にするのも素敵です。
グラシン紙で封筒を作るのもおすすめです。中が透けて見えるので、便せんやカードは色や柄がきれいなものを選びましょう。ポチ袋のような小さな封筒を作ったり、中に入れるものを工夫したりと、アレンジが楽しめます。
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グラシン紙は見た目がおしゃれなことに加え、実用も兼ねた便利な使い方ができます。まずは、ナチュラルなラッピングから始めてみませんか?ここで紹介した以外にも、まだまだおもしろいアレンジができそうなので、いろいろ試してみてくださいね!
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