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御朱印ならぬ「御城印」って知ってる?雅な紙で作った御城印帳を販売してはいかが?

御朱印ならぬ「御城印」って知ってる?雅な紙で作った御城印帳を販売してはいかが?

2014年にNHKの情報番組にて「御朱印ガール」が取り上げたられたこともあり、参拝の証しに書いてもらう「御朱印」は広く知られるようになりました。その後もメディアで取り上げられたり、文具屋さんでも御朱印帳が売られていたりと、神社にあまり行かなくても目にする機会は多そうです。

では、御朱印とちょっと似ている「御城印(ごじょういん)」のことはご存知でしょうか? 歴史ブームもまた、最近では女性も巻き込み盛り上がりを見せています。それに足並みをそろえるように、登城記念にもらえる御城印を集める人も増えています。

それでも、御城印は御朱印に比べると、注目され始めたばかりでまだまだマイナーです。御城印をファイリングする「御城印帳」も、売っているお店や種類が少ないのです。

そこで今回は、御城印について説明するとともに御城印帳作りにピッタリの紙をご紹介します。全国の城郭運営に携わる方は、この記事を参考にオリジナルの粋な御城印帳を作って、城好きの方へ向けて販売してみてはいかがでしょうか。

御城印って何?御朱印との違いは?

登城の記念に御城印
御城印とは、半紙や和紙に城名などが書かれた登城の記念品
です。見た目は御朱印と少し似ていて、ゆかりのある城主の家紋や花押などの印も一緒に押されていることが多いです。

最初に御城印の頒布を始めたのは、長野県の松本城といわれていて、いまから約30年前の1991年ごろからスタートさせているそうです。その後の歴史ブームや御朱印ブームも相まって各地に広まり、現在では発行するお城が増えているのだとか。たとえば関東のお城では、小田原城や忍城、久留里城などで御城印が頒布されています。

御朱印は単に参拝の証となるだけでなく、神様や仏様の分身とされることもあり、宗教や信仰につながるものでもあります。一方、御城印に宗教的な一面はなく、城を訪れた思い出としてスタンプや入場券と一緒にコレクションする人も多い気軽なものです。

また、手に入れる方法にも少し違いがあります。御朱印は1枚1枚を寺社の職員の方が手書きしますが、御城印は基本的に印刷されたものがほとんど。多くは300~500円程度で販売されていて、イベントなどで無料でもらえる場合もあります。城内に置いてあることもあれば観光案内所や道の駅などで販売されていることもあり、頒布場所はさまざま。通信販売に対応しているお城も多くあります。

御城印帳の特徴は?

御城印は御朱印と違って、印刷された半紙を収めます。よって、台紙にクリアポケットが付いた構造が基本となります。御城印はハガキくらいの大きさが多いので、御城印帳のサイズはハガキより一回り大きいくらいが主流になっています。

イメージ的には、はがきホルダーを思い浮かべてもらうとわかりやすいかもしれませんね。実際に、はがきホルダーを御城印帳として使っている人もいるようです。とはいえ、御城印に規定のサイズはないので、はがきホルダーのポケットには収めにくい大きさの御城印もあります。

御城印帳には、アコーディオンのように台紙を山折り谷折りにして重ねられた「蛇腹式」と、ノートのように片側を綴じてある「とじ込み式」の2種類があります。蛇腹式は、折り目を広げれば、たくさんの御城印を並べて眺められるのがメリット。一方でとじ込み式は裏・表の両方の面を活用しやすく、バッグの中で開いてしまう心配も少ないです。また、バインダーや紐でとじて1枚1枚を外せるようにしておけば、都道府県順やお気に入り順など、好きな順番に並び替えしやすいです。

御朱印帳と御城印帳の最大の違いは、書き込むことを前提に作られていないことです。御朱印でも書き置きをもらうケースはありますが、基本的にはその場で書いてもらうものなので、御朱印帳の中紙は、真っ白な和紙になっています。

一方、御城印帳は印刷された紙を収めるので、台紙は自由に選んで作れます。御城印を入れればほとんど隠れてしまう部分ではありますが、台紙は御城印帳のオリジナリティを追求できる要素のひとつです。雰囲気がある紙を台紙にすれば、絵を飾る額縁のように御城印を引き立ててくれるのではないでしょうか

御城印帳にピッタリの紙をご紹介!

ここからは、「御城印帳を自分たちのお城で提供・販売してみたい!」とお考えの関係者様に向けて、御城印帳作りにピッタリの紙をご紹介していきます。表紙におすすめの紙2種と台紙におすすめの紙2種を選定しました。

表紙におすすめの紙① 和紙ラベル「金がすみ・銀がすみ」

シールのように台紙を剥がして貼り付けられるラベルタイプの紙です。かすみ模様の和紙に金・銀それぞれをベースにした高級感のあるシールになっています。

和紙ラベル金がすみ
こちらが金がすみ。金色ですが和紙の模様が繊細なので、ギラつきが少なく上品な輝きです。

和紙ラベル銀がすみ
こちらは銀がすみです。金よりもさらに落ち着いた印象になります。

どちらもインクジェットプリンターで印刷が可能です。手軽に使えるシールタイプなので、はがきホルダーの表面に貼るだけでも雰囲気のある御城印帳が作れそうです。

【参考】
和紙ラベル「金がすみ・銀がすみ」

表紙におすすめの紙② 和紙ラベル「金銀箔」

金がすみ・銀がすみよりもう少しキラキラ感を抑えたいなら、金銀箔はいかがでしょうか。こちらもシールのように貼れるラベル紙です。

和紙ラベル金銀箔
和紙に細かく金箔と銀箔が散りばめられています。金がすみ・銀がすみより大人しい印象ですが、さりげなく光る金銀箔が雅な雰囲気を演出してくれます。

【参考】
和紙ラベル「金銀箔」 総厚:0.24mm A4サイズ:5枚

台紙におすすめの紙① 里紙

毛筆で書かれた御城印を彩る台紙は、やはり雰囲気のある和風の紙がおすすめです。

和紙里紙

里紙は、里山をイメージして作られた和紙風の紙。表面にわずかな起毛感があって、優しい雰囲気です。「あさぎ」や「もみじ」「山吹」など、日本の自然を切り取ったような色が50色も用意されています。

【参考】
里紙

台紙におすすめの紙② 因州和紙

さらに本格的な和紙を台紙にしてみたいなら、こちらはいかがでしょうか。

鳥取発、因州和紙因州とは、現在の鳥取県の東半部、昔の因幡(いなば)の国の別名です。本来は職人が1枚1枚漉きあげる伝統工芸品ですが、こちらは機械漉きの高級和紙となっています。

因州和紙のなかでも5種類があり、それぞれ繊維の散り方や色が異なっています。上の画像は「色雲竜」です。12色のカラー展開があり、同系色の長い繊維を散らせて雲のような模様になっています。同様に雲のような柄で、白い繊維を散らせた「雲竜」もあります。

【参考】
因州和紙

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歴史や城、御朱印帳ブームに伴い、注目が集まり始めている御城印。御城印を頒布するお城は増えつつあるものの、まだまだ御城印帳を取り扱う店舗は少ないのが現状です。そんななか、厳選した紙で御城印帳を作れば、きっと城好きのご来場様から喜んでいただけるのではないでしょうか。

松本用紙店では和紙も含め他にも多種多様な紙をあつかっています。ぜひオリジナルの雅な御城印帳を作ってみてください!

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