紙のコラム

紙も大切な資源!分別してリサイクルしよう。職場で気軽に始められるSDGsへの取り組み

紙も大事な資源。分別してリサイクル

最近、ニュースでもよく目にしたり、耳にしたりするようになった「SDGs」という言葉。なにを意味しているのか、みなさんはご存じでしょうか?

SDGsは2015年の国連総会で採択された、17の開発目標です。貧困や飢餓、エネルギー問題など、世界的に達成したいテーマが盛り込まれています。2030年までの達成を目指す、これらの持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)を、その英語の頭文字を取って「SDGs(エスディージーズ)」と呼んでいます。

そのSDGsの1つに、「安全な水とトイレを世界中に」という“水と衛生”のテーマがあります。そして、衛生や汚染問題と深く関わるのがゴミ問題。家庭でも職場でも、大量に出るゴミをもっと減らしていかなければ「ゴミ問題」を解決することはできません。

そこでこの記事では、ゴミ問題対策の1つである「紙のリサイクル」にフォーカスし、リサイクルできる紙の種類やその方法について紹介します。

【参考】
公益財団法人 日本ユニセフ協会 SDGs CLUB

そもそも紙のリサイクルって?

紙のリサイクルとは

印刷ミスやコピー部数を誤って出力などしたときなど、不要になった用紙を安易に捨てていませんか? これらの紙は古紙」としてリサイクルできます。ゴミを減らすことで、上記のゴミ対策、ひいては「水と衛生」の目標達成に繋がります。さらに、古紙を繰り返し使うことで木材の伐採を減らし、17の目標の1つである「陸の豊かさを守り、砂漠化を防ぐ」ことにも貢献できるのです。

リサイクルできる紙は、コピー紙以外に、新聞、チラシ、雑誌、書籍、段ボール、雑がみパンフレット、包装紙、紙袋、紙製菓子箱など)、飲料用パックなどがあります。

ただし、雑がみをリサイクルするときは、以下のような注意が必要です。

=雑がみを古紙で出すときの注意点=
●シールが貼ってあるはがきや封筒は、シールを剥がす。
●プラスチックフィルム付きのティッシュ箱や封筒、雑誌の表紙などは、その部分を取り除く。
●金属やプラスチック付きのバインダー、ファイルなどは、その部分を取り除く。
●紙箱や包装紙などに貼られた粘着テープは、取り除く。

一方、リサイクルできない紙は「禁忌品」と呼ばれ、カーボン紙や、感熱紙、不織布、圧着ハガキ、写真、臭いや汚れのある紙などです。禁忌品がリサイクル原料に混入した場合、リサイクル工場において、機器のトラブルを誘発する原因となってしまいます。「燃やせるごみ」として出すようにしましょう。

リサイクルされると何になる?

紙はリサイクルされると何になる

紙をリサイクルするときは、種類ごとに古紙を分別することが重要です。なぜなら、リサイクルで出された古紙はそれぞれ異なる紙の原料に使われるためです。

例えば、新聞は新聞用紙に、牛乳パックはトイレットペーパーにリサイクルに使用されます。

=古紙の種類とおもな紙製品の例=
●新聞 → 新聞紙、コピー用紙
●段ボール → 段ボール箱
●雑誌 → 菓子箱、段ボール箱
●雑がみ → 段ボール箱
●飲料用紙パック → トイレットペーパー

【参考】
古紙再生促進センター

ここまで、紙のリサイクルについてご紹介してきましたが、木材由来の紙に代わる「新たな紙」を目指して開発された紙があることはご存じでしょうか?

それが、紙とプラスチックフィルムの特徴を合わせ持った合成紙ユポ紙です。燃やしても有害物質は発生せず、資源として再利用も可能という、とてもエコな紙なのです。森林保全に貢献できる紙ということで、まさにSDGsの理念を体現しています。

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現在、世界中の国や企業がSDGsに取り組み、その一環としてゴミの減量に向けさまざまな挑戦をしています。これを読んだみなさんも、まずは古紙を正しく分別するところから始めてみてはいかがでしょうか。

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