メールやチャットで連絡を済ませることが多くなった昨今。しかし、手紙にはデジタルにはない良さがあります。その人のために文字をつづり、切手を貼って送る手紙は、もらったときにメールよりもうれしいうえに、あとで読み返して当時を思い出すのも楽しいのではないでしょうか。
とはいえ、手紙を書く機会が減ったことで、いざ送るとなってもどうやって便箋を折って封筒に入れていたのか、どんなレターアイテムを選んでいたのか、すっかり忘れてしまった人も増えているようです。そこでこの記事では、手紙を送るときの折り方や封筒への入れ方、適切なレターアイテムの選び方などを解説します。ぜひ参考にして、手紙を送ってみてください。
手紙を封筒に入れるときの折り方と向き
まずは、手紙を入れる「封筒の入れ方」から解説します。
封筒は大きく分けて長辺の長い和封筒と、口が広く招待状などにもよく使われる洋封筒の2種類があります。それぞれ入れ方が違うのですが、手書きの書き出しがどの部分に来るかを意識すると覚えやすいでしょう。
●和封筒の場合
和封筒の場合は、手紙を三つ折りで入れるのが基本です。まず下側を折って、書き出しのある上の部分がかぶさるように三つ折りにします。封筒に入れるときは、封筒を裏から見たときに書き出しの部分が右上に来るように入れましょう。三つ折りで入らない手紙は、四つ折りにしますが、その場合も封筒の裏側から見て書き出しが右上に来るように入れます。
●洋封筒の場合
洋封筒の場合は、四つ折りで封筒に入れます。手紙を折るときは、手紙をまず右から左におり、縦長になったものを下から上に折って四つ折りにしましょう。封筒に入れるときは、封筒を裏から見て書き出しの部分が左上にくるように入れます。
適切なレターアイテムを選びましょう
ひとくちに手紙といっても、便箋を封筒に入れたもの封書だけではなく、はがきやカード、一筆箋などもあります。送る相手や内容に合わせて、適切なレターアイテムを選びましょう。
●封書を選ぶ
ビジネスシーンや、目上の人への手紙、内容が多い時などは、封書を使います。目上の人に送る場合は縦書きで封書にするのがマナーですが、内容によっては読みやすさを重視して横書きにしてもかまいません。封書は色や柄、紙質のバリエーションが豊富なだけに、親しい友達に送るときはいろいろなデザインが楽しめるのもメリット。ただし、ビジネスシーンや目上の人に送るときは、ワンポイント程度の控えめなものを使うのが定番です。
●はがきを選ぶ
取り急ぎのお礼や、季節の挨拶、ちょっとした通知であれば、はがきをつかうのもいいでしょう。年賀状や暑中見舞いなどもこれにあたります。はがきも目上の相手やあらたまって送るときは縦書きが基本です。あまりに絵柄の入ったスペースが大きいと、文章を書くところが小さくなってしまうので、絵柄は控えめに紙質や色でおしゃれに見せるものもおすすめです。
●一筆箋を選ぶ
贈り物や書類などを送るときに、一筆添えるときに使うことが多いです。定型の送り状よりも、一筆箋で一言添えることで気持ちが伝わりやすくなります。「内容ははがき程度だけど、封書で送りたい」ときに一筆箋を使ってもいいですが、目上の人に送るのには適しません。
●メッセージカード
招待状やお祝いなどに、メッセージカードを送るのも素敵です。シンプルで上品なものから、かわいい柄物まで種類も豊富なので、送る相手によって適切なカードを選びましょう。お祝いの気持ちを伝えるためにカードだけを送ってもいいし、贈り物に添えて使うこともあります。
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メールやSNSで済む用件でも、手紙を送ることで気持ちが伝わりやすくなるケースもありますし、なにより心のこもった手紙は受け取る側もうれしいものです。ビジネスシーンでも、手紙は有効なので、相手や内容に合わせた手紙を送ってみてはいかがでしょうか。
【参考】万年筆に向いている紙ってありますか?
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