請求書や売上報告書などの作成に、表計算ソフトを使っている企業や個人の方は多いのではないでしょうか。表計算ソフトの代表といえば、いわずと知れた「Excel」です。一方で、Web上で表計算ができる「Google スプレッドシート」を使っている人も増えています。
ExcelとGoogle スプレッドシートは、同じ表計算ソフトでよく似ています。しかし、提供の方法や使用料金などにの細かな違いもあります。
この記事では、ExcelとGoogle スプレッドシートの特徴と、その違いを解説します。
Excelとは?
Excelとは、Microsoft社が1987年から開発・販売している表計算ソフトです。Excelが使えるサービスには現在、パッケージ版の「Office 2021」とサブスクリプション版の「Microsoft 365」、Web版の「Office for the web」があり、文書作成ソフトの「Word」やプレゼンテーション用ソフトの「PowerPoint」などとともに提供されています。
縦横のマス目に数字やテキストを入力し、表作成が可能。数式を使って、入力した数字を自動的に計算させられます。入力した数値から、自動でグラフやチャートの作成もできます。
Excelのパッケージ版とサブスクリプション版は有料です。パッケージ版はパソコンの購入時にインストールされていることも多く、入っていない場合も、後からパッケージ版を購入してインストールも可能です。サブスクリプション版は、アプリのインストール・Web版ともに利用できます。
パッケージ版は「Office 2021」、サブスクリプション版は「Microsoft 365」にExcelが含まれているので、購入または契約すると、WordやPowerPointなどのソフトも利用できます。
Web版の「Excel for the web」とスマホ用アプリのExcelは、無料で使用可能です。
Google スプレッドシートとは?
出典:Google公式サイト
Google スプレッドシートとは、Googleが提供する表計算ツールです。Web上で表作成が可能で、基本機能はExcelとほぼ同じ。数字を入力して自動で計算したり、グラフやチャートを作成したりと便利に使えます。
Googleアカウントがあれば、誰でも無料で使えます。Google アカウントの作成も無料なので、実質、スプレッドシートの利用自体が無料というわけです。
Google スプレッドシートが使えるのはWeb上のみで、パソコンにインストールするソフトは用意されていません。
ExcelとGoogle スプレッドシートの違い
ExcelとGoogle スプレッドシートは、表計算のための基本的な機能は同じです。しかし、おもに以下の点に違いがあります。
・Excelは基本的に有料、Googleスプレッドシートは無料
Googleスプレッドシートは無料ですが、Excelのパッケージ版とサブスクリプション版は有料です。Web版の「Excel for the web」は無料で使用できますが、複数の処理を自動化するためのマクロが使えないなどの制限があります。
・Excelはオフラインで使用可能、Googleスプレッドシートはオンラインのみ
Excelはパソコンにインストールされていればネット環境がなくても使用できます。
Web上のデータにアクセスする必要があるGoogleスプレッドシートは、ネットにつながっていなければ使用できません。ただし、アクセス中に「ファイル」から「オフラインで使用する」にチェックを入れると、そのデータはネットにつながっていなくてもアクセス可能になります。
・Googleスプレッドシートは自動保存される(ExcelもWeb版は自動保存)
Googleスプレッドシートは、Web上のデータを編集するため、作業内容は自動保存されます。上述の「オフラインで使用する」を選んでいた場合、ネットにつながっていないときは、そのPCやタブレットのローカルストレージに保存されます。
Excelのパッケージ版は、一定の時間ごとに保存する機能はありますが、作業するたびに自動的で内容を保存する機能はありません。ExcelのWeb版は、Googleスプレッドシートと同様に自動で保存されます。
・Googleスプレッドシートは共同編集しやすい
Web上で作業するGoogleスプレッドシートは、シートを共有することでほかの人と共同で閲覧や編集ができます。Google アカウントを持っていない人も共有・編集が可能です。
ExcelもWeb版は共有によって共同編集が可能です。パッケージ版のExcelも、クラウド上にアップすれば共同編集が可能になります。
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ExcelとGoogle スプレッドシートは、どちらも便利な表計算ツールですが、価格や提供形態などに違いがあります。基本機能に違いはあまりないので、使用方法や予算などによって、自分に合う方を使ってみてください。
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