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2023年度省エネ大賞を受賞! エプソンの新作ラインインクジェット複合機をご紹介

この記事では、省エネ大賞の資源エネルギー庁長官賞を受賞した、エプソンのラインインクジェット複合機をピックアップします。

省エネ大賞は、一般財団法人 省エネルギーセンターが経済産業省の後援を受けて実施している賞で「わが国の産業、業務、運輸各部門における優れた省エネ取り組みや、先進的で高効率な省エネ型製品などを表彰する制度」とされています。

省エネ大賞には、省エネ事例部門と製品・ビジネスモデル部門の2つの部門があり、エプソンのプリンターは製品・ビジネスモデル部門の資源エネルギー庁長官賞(業務分野)を受賞しました。

資源エネルギー庁長官賞 受賞概要

LM-C6000・LM-C5000・LM-C4000の製品特徴を解説するまえに、「受賞概要」として発表されている内容を簡単に紹介します。

まず、熱圧着のため印刷に多くのエネルギーを必要とするレーザー方式に比べて、熱を使わないインク吐出技術を採用。エネルギーの消費が少ない点が、評価されました。

また、新回路ユニットにより、スリープ時・動作時の電力消費が少なくなり、TEC値がLM-C6000で0.25kWhと、従来機よりも39%削減されていることも評価されました。省エネ基準達成率は、437%にもなります。設置面積を35%削減した、コンパクト設計も高く評価されました。

LM-C6000・LM-C5000・LM-C4000に共通する特徴

LM-C6000LM-C5000LM-C4000の3機種は、印刷スピードなど一部を除いて、基本的に性能に違いはありません。そこで、先に3機種に共通する特徴について解説します。

最大190Wの低消費電力

消費電力の低さは本製品の大きな特徴で、省エネ大賞 資源エネルギー庁長官賞を受賞した理由の1つでもあります。印字プロセスに熱を使わないインクジェット方式のため、LM-C6000の場合でプリント時の最大消費電力は190W以下。同社のレーザー複合機LP-M8180の最大消費電力1210Wと比較すると、大幅な省エネになっていることが分かります。

プリントスピードが速く、ファーストプリントも速い

本製品は、固定されたページと同じ幅のヘッドの下を、用紙が通過する際に一気に印刷するラインインクジェット方式のプリンターです。家庭用インクジェットプリンターのようにヘッドが移動する時間がかからないので、素早く印刷できます。LM-C6000の場合、A4横片面が毎分60枚のスピードで印刷可能です。

また、印刷に熱を使わないため、レーザープリンターのようにウォームアップの時間が必要ありません。1枚目から素早く印刷が可能で、LM-C6000の場合、ファーストプリントが6.1秒の速さです。

必要性に合わせて選べる3種類のフィニッシャー

フィニッシャーは必要性に合わせて選べる3種類が用意されています。ホチキスの1箇所留め、2箇所留めが可能なステープルフィニッシャー・P1、ステープル機能に加えて二つ折り、三つ折りが可能で、中綴じもできる中綴じフィニッシャー・P1、本体に内蔵できて設置場所が限られていても導入できるインナーフィニッシャー・P1の3種類です。

LM-C6000・LM-C5000・LM-C4000の相違点

基本的な性能は横並びのLM-C6000・LM-C5000・LM-C4000の3機種ですが、いくつかの点で違いがあります。基本的には、事業所の規模が大きく印刷枚数が多いほどLM-C6000が有利になります。

印刷スピードとファーストプリントの速さ

1つ目の違いとして、印刷スピードが挙げられます。LM-C6000は毎分60枚、LM-C5000は毎分50枚、LM-C4000は毎分40枚です。ファーストプリントの時間もLM-C6000は6.1秒、LM-C5000は6.7秒、LM-C4000は7.6秒となります。LM-C4000でもかなり高速なプリンターですが、業務効率を高めるためにより高速のプリンターを求める場合は、LM-C6000に優位性があります。

TEC値

この記事の冒頭でも触れましたが、本製品の特徴の低さに省エネ性能の高さがあります。最大消費電力が220Wである点は3機種に違いはありませんが、TEC値は、LM-C6000が0.32W、LM-C5000が0.30W、LM-C4000が0.29Wです。わずかな差ではありますが、省エネ性能の点ではLM-C4000が有利です。

なお、TEC値というのは、オフィス機器の国際的省エネルギー制度である「国際エネルギースタープログラム」で定められた測定方法による数値で、オフィスでの使用を前提とした1週間の平均的電力量を示しています。

導入費用

本製品は、エプソンのスマートチャージの対象となる製品で、本体を購入せずに月額料金で使用するプランと、本体を購入して印刷枚数の分だけチャージ料金を支払うプランがあります。両プランとも、インクやメンテンナンスボックスの費用、保守サービスの料金は、月額料金やチャージ料金に含まれます。

本体を購入しないオール・イン・ワンプランの場合、月額料金はLM-C6000の場合で4万7000円、LM-C5000は4万1000円、LM-C4000は3万5000円です。オール・イン・ワンプランは規定枚数まで印刷し放題で、LM-C6000の規定枚数はモノクロ5200枚・カラー2800枚、LM-C5000はモノクロ4500枚・カラー2300枚、LM-C4000はモノクロ3700枚・カラー1900枚です。規定間数を超えた場合は、3機種とも片面印刷1枚当たりモノクロ1.5円・カラー5.0円の超過料金が発生します。

本体を購入するカウンター・チャージプランの場合、LM-C6000の本体価格は200万円、LM-C5000は180万円、LM-C4000は155万円になります。チャージ料金は、3機種とも片面印刷1枚当たりモノクロ7円、カラー30円です。

LM-C6000・LM-C5000・LM-C4000のサービスプランの詳細は、公式サイトを参照してください。

LM-C6000・LM-C5000・LM-C4000のスペック比較表

製品名 LM-C6000 LM-C5000 LM-C4000
メーカー エプソン エプソン エプソン
発売年 2023年 2023年 2023年
参考価格 200万円 180万円 155万円
本体サイズ
(幅×奥行×高さmm)
555×620×1214 555×620×1214 555×620×1214
カラー印刷速度(A4文書 毎分) 60枚 50枚 40枚
モノクロ
印刷速度
(A4文書 毎分)
60枚 50枚 40枚
印刷解像度
(dpi)
600×2400 600×2400 600×2400
Wi-Fi
自動両面印刷
最大用紙サイズ A3 A3 A3
最大給紙枚数 700枚 700枚 700枚
カラー
印刷コスト
(A4文書)
プランによる プランによる プランによる
モノクロ
印刷コスト
(A4文書)
プランによる プランによる プランによる

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省エネ大賞 資源エネルギー庁長官賞を受賞したLM-C6000LM-C5000LM-C4000の3機種を紹介しました。

これまでは、規模の大きい事業所では、レーザープリンターがおもに使用されてきました。しかし、本製品のようなラインインクジェット方式のプリンターは印刷スピードが速く、レーザープリンターと比べても遜色ありません。

ファーストプリントも速いので、業務効率のアップも期待できます。レーザープリンターよりも省エネ性能が高く、環境に配慮したオフィス環境を構築したい事業所にもおすすめです。

紹介した3機種に関しては、基本的な性能に違いはありませんが、印刷スピードやコストに違いがあります。月間に印刷する枚数を基準として選ぶと良いでしょう。

複数台を導入する場合は、グループ割引もあります。取りあつかい販売店が同じであることや、請求先が同じであることなどの条件はありますが、基本印刷枚数をプリンター間で分け合えるメリットもあります。

プリンターの買い替えを検討していたり、契約中のプリンターが更新時期を迎えていたりする事業所は、本製品の導入も検討してみてください。

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