壁紙や床材、布製品などの質感を確かめたいときに、見本帳を使う人は多いのではないでしょうか? この記事では、そういった商材をあつかう小売店様に向けて、見本帳の種類や見本帳の作り方を解説します。
記事の後半では、見本帳に適した紙も紹介します。自作すれば、コストを抑えながら見やすい見本帳が作れるので、ぜひ参考にしてください!
見本帳ってどんなもの?
見本帳(サンプル帳)とは、塗料やフローリングなどの建築資材の、さまざまな色や質感を確認するために実際の商品を切り貼りして1冊にまとめたものです。建築資材以外にも、フィルム・シート、布製品などの見本帳もあります。
見本帳は、商品購入にあたり、お客様に商品の色や質感を確認してもらうための素材のカタログの役目を果たします。口頭での説明や画像だけでは伝わらないリアルな情報を、見て触って確かめてもらう大切なツールです。
見本帳にはどんなものがある?
見本帳には直貼りタイプ・窓貼りタイプ・印刷タイプがあります。
直貼りタイプは、素材をカットして台紙にそのまま貼り付ける見本帳です。切って貼るだけなので、簡単に作成できます。
窓貼りタイプは、直貼りした素材の上に窓を開けた台紙を重ねて貼るタイプの見本帳です。窓を上から貼ることで、素材が綺麗にそろって見えます。
印刷タイプは、最新のスキャン機能と特殊印刷技術を駆使した見本帳です。実物を貼らずに、素材の色や質感を印刷物として再現しています。
見本帳はどうやって作る?
見本帳は、自分でも簡単に作成が可能です。今回は直貼りタイプの見本帳の作り方をご紹介します。
材料
●素材
●用紙
●接着剤
●フォルダ
作り方
[1]素材を小さく切り、接着剤で用紙に貼り付けます。買ったお店ごとに分けたり、作品ごとにまとめたりと、自由に分類しましょう。
[2]素材の横にメーカーや品番、素材名、買った場所などの情報を書き込みます。
[3]フォルダに用紙を差し込んで、ファイリングします。
用紙のサイズは、ハガキサイズがあつかいやすくなっています。ぜひお気に入りの1冊を作ってください!
見本帳にはどんな紙が向いている?
見本帳に使う紙は、厚めの紙がおすすめです。ここからは、松本洋紙店で購入できる、見本帳に適した紙をご紹介します。
ボール紙
雑誌や新聞などの古紙を原料にした紙です。紙の表と裏の部分は新聞古紙、紙の中層部は雑誌古紙を加工して貼り合わせています。素材の重みにも耐えうる強度で、素材を美しく保管できます。
板目表紙のようなつや消しのボール紙で、両面ねずみ色、片面白、両面白の3種類があります。台紙のシンプルな色は、素材を際立たせてくれます。強度のある紙なので、クラフト用におすすめです。
色カード
スムースな厚手の色付きカード紙は、10色のカラーラインナップで、素材やお店ごとに台紙を分けたいときにピッタリです。サイズはA5〜A1、B5、B4、B1、全紙、四六版と各種取りそろえています。
0.47mmと紙の厚さがあり、しっかりしているのが特徴です。プリンターを使って台紙を作るときは、台紙の厚みがプリンター側の規定数値内かどうかを確認しましょう。手書きやスタンプで台紙を作るなら問題ありません。
【参考】色カード
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素材をコンパクトに持ち運べて、閲覧しやすい見本帳は、優秀な販促ツールです。自分で作成すればコストを抑えつつ、見やすい見本帳が作成できます。実際に触って確かめられる見本帳作りに、ぜひ挑戦してみてください!