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キヤノンから新発売!オレンジとグレーインクが鮮やかな色を再現する大判プリンター3モデル

キャノンが鮮やかで滑らかな色を再現する大判プリンター3機種を発売

2024年4月25日に、キヤノンから新作の大判プリンター3機種が発売されました。グラフィックポスターの出力を担う出力センターや、社内印刷部門向けの大判インクジェットプリンターです。具体的な発売機種は、GP-6600SGP-4600SGP-2600Sの3機種です。

7色インクモデルで、人目を引く効果が高いオレンジインク低彩度でも安定した色再現に効果を発揮するグレーインクを搭載しています。耐擦過性に優れた新開発のインクが採用されているため、持ち運びや掲示の際の取り扱いもしやすいポスターが印刷できます。

GP-6600S、GP-4600S、GP-2600Sの特徴

GP-6600S、GP-4600S、GP-2600Sの3機種の主な違いは、印刷可能な用紙のサイズです。もっとも小さいGP-2600SでA1ノビ、GP-4600SでB0ノビ、GP-6600Sでは60インチ(1524mm)の幅の用紙まで印刷できます。

そのほかの点では、3機種の差はほぼありません。よって3機種に共通する特徴を、まとめて解説します。

3機種に共通する特徴

GP-6600S、GP-4600S、GP-2600Sは、ポスター印刷に適した7色プリンターです。生産性や操作性の点でも多くの工夫がなされ、高品位なポスターが手間なく印刷できます。

GP-6600S、GP-4600S、GP-2600Sの特徴

●オレンジとグレーを含む7色インク
GP-6600S、GP-4600S、GP-2600S(以下、GPシリーズ)は、オレンジとグレーを含む7色インクを搭載した大判インクジェットプリンターです。オレンジが含まれていることで暖色系の色が鮮やかに表現でき、赤やオレンジの領域の色再現範囲も広がっています。

グレーインクは、低彩度領域の色再現に効果を発揮し、カラーインクの使用量を抑えることにも成功しています。ほかの5色は、フォトブラックとマットブラック、シアン、マゼンタ、イエローです。マットブラックは処方が変更されていて、反射率が抑えられ、黒濃度が向上しています。

●発色性と堅牢性を兼ね備えたインク
GPシリーズには、新開発の顔料インク「LUCIA PRO II(ルシアプロツー)」が搭載されています。耐光性がアップし、屋外に掲示するポスターの印刷にも適しています。耐擦過性も向上しているので、持ち運びや掲示作業時にも傷が付きにくく、印刷物のあつかいも容易になります。

●色ズレを防止して、高画質で出力可能
GPシリーズには、新開発のインクセンシングシステムが搭載されています。インクの吐出を定期的に監視するインク液滴センサーが搭載され、インク吐出の変化を精密にとらえて、色ズレによる画像が劣化する状況を事前に推定します。

画像が劣化しそうな状況を検知したら、非印字式ヘッド位置調整機能により、インクの着弾移置を自動で調節します。色ズレを未然に防いで、高画質を維持します。

●ロール紙のセットや残量管理を効率化
ロール紙をセットするときは、給紙部にロール紙を置くだけで自動的に給紙が完了します。紙の送り出しの作業も不要で、印刷可能になるまでの時間が短縮されるだけでなく、指紋や汚れが付着する心配もありません。「用紙自動検知機能」や「ロール紙残量推定機能」も搭載しているため、オペレーターが拘束されることなく、生産性の向上が図れます。

用紙の管理については、バーコードによる正確な用紙残量管理と、バーコード印刷が不要な残量推定機能のどちらかを選択できます。残量推定機能を利用すれば、バーコード印刷用のインクや用紙、読み取り時間が不要になります。用紙残量が少なくなると操作パネルで警告する機能があり、用紙切れを未然に防げます。

●ロール紙が2本セットでき、自動で切り替えも可能
GP-6600Sは標準で2段ロール給紙機構が搭載され、GP-4600SとGP-2600Sはオプションで搭載できます。2本のロール紙が同時にセットでき、サイズの異なるロール紙をセットしておくと、自動で選択されます。同じ用紙を2本セットして大量出力に対応することもできます。

下段ロールは、巻取り装置としても使えます。印字面は外側にもできますし、印字面を保護するために内側にして巻き取ることもできます。

●インクタンクの容量が選べて、ストップレス交換が可能
GPシリーズのインクタンクの容量は、160ml、330ml、700mlの3種類から選べます。容量が異なるインクタンクを混在させられるので、インクの消費量に合わせて色ごとに容量を変えることも可能です。

また、サブインクタンク方式を採用し、インクタンクが空になってもサブインクタンクからインクが供給されるため、すぐには印刷が止まりません。この状態で印刷を続けながらインクタンクの交換もでき、ダウンタイムが発生しません。インクタンクが切り替わることで、一方を空になるまで使い切れ、コストダウンにも貢献します。

GP-6600S、GP-4600S、GP-2600Sの仕様

●価格
GP-6600S 参考:148万4106円
GP-4600S 参考:60万4892円
GP-2600S 参考:32万403円
(税込み・楽天市場 2024/5/16現在)

●ランニングコスト
普通紙 ポスターB0:約144円(GP-6600S、GP-4600S)
普通紙 ポスターA1:約50円(GP-2600S)

●対応インクカートリッジインクボトル
PFI-3100 PBK (160ml) フォトブラック
PFI-3100 C (160ml) シアン
PFI-3100 M (160ml) マゼンタ
PFI-3100 Y (160ml) イエロー
PFI-3100 GY (160ml) グレー
PFI-2100 MBK (160ml) マットブラック
PFI-2100 O (160ml) オレンジ
PFI-3300 PBK (330ml) フォトブラック
PFI-3300 C (330ml) シアン
PFI-3300 M (330ml) マゼンタ
PFI-3300 Y (330ml) イエロー
PFI-3300 GY (330ml) グレー
PFI-2300 MBK (330ml) マットブラック
PFI-2300 O (330ml) オレンジ
PFI-3700 PBK (700ml) フォトブラック
PFI-3700 C (700ml) シアン
PFI-3700 M (700ml) マゼンタ
PFI-3700 Y (700ml) イエロー
PFI-3700 GY (700ml) グレー
PFI-2700 MBK (700ml) マットブラック
PFI-2700 O (700ml) オレンジ
※160ml:1万6500円~、330ml:約2万4000円~、700ml:約4万5900円~(楽天市場 2024/5/16現在)

3機種の相違点

GP-6600S、GP-4600S、GP-2600Sの3機種は、印刷可能な用紙サイズ以外に違いは基本的にありません。とはいえ細かく見ていくと、わずかな差ですがGP-6600SとGP-4600SよりもGP-2600Sの消費電力、騒音が小さくなっています。

また、GP-2600Sはスタンドが、GP-4600SとGP-2600Sは、2段ロール紙ユニットがオプションあつかいになる点も異なります。

レーザープリンター3機種のスペック比較表

製品名 GP-6600S GP-4600S GP-2600S
メーカー キヤノン キヤノン キヤノン
発売年 2024年 2024年 2024年
参考価格 148万4106円 60万4892円 32万403円
本体サイズ
(幅×奥行×高さmm)
1999
×
766
×
1168
1593
×
766
×
1168
1110
×
766
×
1168
印刷速度
(ポスター 普通紙)
約1.1分(B0) 約1.1分(B0) 約29秒(A1)
印刷速度
(dpi)
2400×1200 2400×1200 2400×1200
Wi-Fi
対応用紙長
(ロール紙)
101.6mm~18m 101.6mm~18m 101.6mm~18m
対応用紙幅 152.4mm~1524mm 152.4mm~1118mm 152.4mm~610mm
用紙厚 0.07~0.8mm 0.07~0.8mm 0.07~0.8mm
印刷コスト
(ポスター 普通紙)
約144円(B0) 約144円(B0) 約50円(A1)

***

キヤノンの新作大判プリンター、GP-6600S、GP-4600S、GP-2600Sの3機種を紹介しました。ポスター印刷に適した、発色性が高く堅牢性も備えた顔料インクを搭載したプリンターです。

生産性、操作性の面でも多くの工夫がされた製品で、簡単なオペレーションで高い生産性を発揮します。広告などのグラフィックポスターを出力するプリンターを購入・買替するにあたり、ぜひ候補の一つとして検討してみてください。

松本洋紙店では、ポスター印刷に適した各種ロール紙を販売しております。つや消しの紙や光沢紙、高級印画紙や耐水紙など、用途に合わせて選べます。ご希望の幅に合わせてカットするスリット加工も承っております。詳細は、下記のページでご確認ください。

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