“ネッシー”。
現在45歳以上の方にとっては、なつかしさを覚える単語ではないでしょうか。
ネッシーとは、スコットランド(イギリス)のネス湖での目撃情報がある未確認生物(UMA)の1つです。首長竜のようなものだと想像されていて、プレシオサウルスの生き残りという説もあります。
日本でも1970年代後半にブームとなり、ネッシーが映った写真や映像を引き合いに、実在するかどうかがテレビ番組や雑誌で熱く討論されていました。
それから50年近く経ち、いまではすっかり語られることもなくなりましたが、けっきょくネッシーはガセネタだったのでしょうか?
じつはいまから約1年前、ネス湖で約50年ぶりに大捜索が行われることが話題になりました。捜索に参加する人数は、国内外あわせてなんと200人以上! ドローンや音声を拾う装置といった最新設備も投入され、2日間に渡って実施されました。
しかし、その後は発見した、あるいは有力な手掛かりが見つかったという話は聞かず、この大捜索は空振りに終わってしまったようです。
ただ、こちらのイベント、全員が真剣に捜索していたわけではなく、なかには記念撮影をしていた参加者もいたようで、学術的な意味合いよりも観光的な意味合いでとらえられていた側面もあったようです。
実際、日本でも北海道(屈斜路湖)や神奈川県(芦ノ湖)、鹿児島県(池田湖)で目撃情報があり、それぞれ湖の名前と合わさってクッシーやアッシー、イッシーなどと呼ばれています。さしずめ、ご当地ネッシーといったところでしょうか。
現在のところは、有力な情報もなく、むしろ実在について否定的な見解のほうが多い“ネッシー”。でも「あんなのいないよ」と断じるよりも、「いるかもしれない」とドキドキしながら、目撃情報のあった湖を訪れるほうが、楽しめるのではないでしょうか?