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2024年前半に発売されたプリンターを一挙ご紹介!【キヤノン・ブラザー編】

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今年もはや半年が過ぎ、折り返しを迎えました。この記事では、2024年前半に発売されたキヤノンとブラザーの新作プリンターを紹介します。エプソンとリコーの新作プリンターを紹介した記事もあるので、そちらとセットでお楽しみください。

キヤノンからは、大判インクジェットプリンターimagePROGRAFのPROシリーズとGPシリーズがそれぞれ3機種ずつの合計6機種。ブラザーからは、コンパクトなサイズのA4モノクロレーザープリンター・複合機が合計7機種と、チャージ式プリンターDCP-C1210Nが発売されています。

キヤノンの新作プリンター

キヤノンの新作プリンターは、PROシリーズの大判プリンター3機種(imagePROGRAF PRO-6600/4600/2600)とGPシリーズの大判プリンター3機種(imagePROGRAF GP-6600S/4600S/2600S)です。

PROシリーズは「キヤノン大判プリンター史上最高の写真画質」とされているプリンターで、デジタルアートや絵画といったファインアートを制作するグラフィックアート市場向けの高画質プリンターです。

GPシリーズは、広告などのグラフィックポスターの印刷に適したプリンターで、発色が良くポスターやPOPの印刷に適しています

最高画質の12色プリンター「imagePROGRAF PRO-6600/4600/2600」

Proシリーズは、imagePROGRAF PRO-6600/4600/2600の3機種が発売されています。それぞれ印刷できるサイズが異なり、PRO-6600は幅60インチ(1524mm)まで、PRO-4600はB0ノビ(44インチ、1118mm)まで、PRO-2600はA1ノビ(24インチ、610mm)までとなっています。

Proシリーズには、従来機のPRO-1000という機種もあります。こちらはA2ノビ(17インチ、432mm)まで印刷可能なデスクトップ型で、ロール紙には非対応です。

imagePROGRAF PRO-6600/4600/2600の特徴

●最高の写真画質を実現する12色のインク
PROシリーズには12色のインクが搭載されています。12色の中には特色のレッドやブルー、濃淡2色のグレーが含まれ、色の再現性や暗部領域での表現力が向上しています。

さらに、独自開発の「クロマオプティマイザー」を搭載していることも特徴です。色を持たない透明インクで表面をコートし、黒・暗部表現、写像性・光沢均一性を向上させます。反射光や照明光によって、本来とは違った色味になる「ブロンズ現象」も抑制します。

●発色性と堅牢性を兼ね備えた新開発インク
PROシリーズには、新開発のLUCIA PRO IIインクが搭載されています。光に分解され辛い色材を使用し、キヤノン写真用紙・光沢プロ[プラチナグレード]と組み合わせることで約200年もの耐光性を実現しました。写真作品を、高画質のまま長期間保存できます。

さらに、LUCIA PRO IIインクには、高結晶ワックスが添加され、それがつぶれて変形することで滑り性が付与されます。耐擦過性が向上するので、印刷後に持ち運んだり、展示や梱包の作業をしたりするときもキズが付きにくく、あつかいやすくなります

●インクの吐出状態を監視して画像劣化を防止
GPシリーズには、新開発のインクセンシングシステムが搭載されています。ノズルからのインク吐出を監視して、色ズレが起こって画像が劣化する前に検知します。そして、画像劣化が起こりそうな状態をキャッチしたら、ヘッドの位置を自動的に調節。最適なインクの着弾移置を保ちます。画像の劣化を未然に防止するシステムです。

●価格
imagePROGRAF PRO-6600 参考:152万822円(税込み・楽天市場 2024/6/29現在)
imagePROGRAF PRO-4600 参考:56万5320円(税込み・楽天市場 2024/6/29現在)
imagePROGRAF PRO-2600 参考:33万6940円(税込み・楽天市場 2024/6/29現在)

imagePROGRAF PRO-6600/4600/2600のスペック表

製品名 PRO-6600 PRO-4600 PRO-2600
メーカー キヤノン キヤノン キヤノン
発売年 2024年 2024年 2024年
参考価格 152万822円 56万5320円 33万6940円
本体サイズ
(幅×奥行×高さmm)
1999×766×1168 1593×766×1168mm 1110×766×1168mm
1110×734×628mm(本体のみ)
印刷速度
(ポスター 普通紙)
約2.3分(B0) 約2.3分(B0) 約58秒(A1)
印刷解像度(dpi)

2400×1200 2400×1200 2400×1200
Wi-Fi
対応用紙長
(ロール紙)
101.6mm~18m 101.6mm~18m 101.6mm~18m
対応用紙幅 152.4mm~1524mm 152.4mm~1118mm 152.4mm~610mm
用紙厚 0.07~0.8mm 0.07~0.8mm 0.07~0.8mm
印刷コスト
(ポスター 普通紙)
約208円(B0) 約208円(B0) 約71円(A1)

***

ポスター印刷に適した7色プリンター「imagePROGRAF GP-6600S/4600S/2600S」

GPシリーズは、imagePROGRAF GP-6600S/4600S/2600Sの3機種が発売されています。7色インクモデルとPROシリーズよりもインクの色数は少ないのですが、人目を引きやすいオレンジが採用され、ポスター印刷に適しています。さらに、12色インクのPROシリーズよりもランニングコストも抑えられます

PROシリーズと同様に、GPシリーズの3機種も印刷可能なサイズが異なります。GP-6600Sは幅60インチ(1524mm)まで、GP-4600SはB0ノビ(44インチ、1118mm)まで、GP-2600SはA1ノビ(24インチ、610mm)までの用紙対応です。

GPシリーズには、明るく柔らかな色再現が可能な蛍光ピンクを含む、4色の特色インクを採用した11色モデル(GP-4000/2000/300/200)もあります。11色モデルのGPシリーズは2021年発売のプリンターで、新開発のLUCIA PRO IIインクが搭載されていないといった差異もあります。購入時にはご注意ください。

imagePROGRAF GP-6600S/4600S/2600Sの特徴

●人目を引くオレンジや低彩度でも安定した色再現が可能なグレーインクを搭載
●スキルや経験によらず高画質で印刷できる新開発のインクセンシングシステム
●発泡スチロールの梱包材を大幅に削減するなど、高い環境性能

●価格
imagePROGRAF GP-6600S 参考:138万7016円(税込み・楽天市場 2024/6/29現在)
imagePROGRAF GP-4600S 参考:56万5319円(税込み・楽天市場2024/6/29現在)
imagePROGRAF GP-2600S 参考:29万9443円(税込み・楽天市場2024/6/29現在)

imagePROGRAF GP-6600S/4600S/2600S以前に記事で取り上げているので、詳細は以下の記事をご参照ください。

ブラザーの新作プリンター

ブラザーからは、A4モノクロレーザープリンター・複合機が合計7機種と、DCP-C1210Nが発売されています。

モノクロのレーザープリンターは、文書の印刷に適した製品です。カラー印刷ができないので、写真印刷や年賀状印刷などを目的とした家庭用にはおすすめしにくい製品ですが、ビジネス用としては低価格でコスパが良い製品です。

DCP-C1210Nは、必要な印刷枚数をチャージして使うチャージ式プリンターです。

必要性に合わせて選べるブラザーの新作プリンター7機種

ブラザーから2024年前半に発売された、モノクロレーザープリンターは7機種コピーやスキャンの機能がない単機能プリンターのHL-L2400D・HL-L2460DW、FAXを搭載していない複合機のDCP-L2600DW・DCP-L2660DW、FAXを搭載した複合機のMFC-L2860DW・MFC-L2880DW、FAXに受話器も搭載した複合機のFAX-L2800DWです。

実売価格1万円程度の単機能プリンターから、ほかのメーカーの製品ではほとんど見かけない受話器付きの複合機など、さまざまなタイプがそろっているので、ニーズに合わせて選べます

ブラザーの新作プリンター7機種の特徴

●製品寿命7年または5万ページの高い耐久性
●約5000ページ印刷可能な超・大容量トナーが使用可能で、交換の手間を軽減
●毎分約34枚の高速プリント(対応機種:HL-L2460DW、DCP-L2660DW、MFC-L2880DW、MFC-L2860DW)

●価格
HL-L2400D 参考:9900円(税込み・Amazon 2024/6/29現在)
HL-L2460DW 参考:1万3090円(税込み・Amazon 2024/6/29現在)
DCP-L2600DW 参考:1万5252円(税込み・Amazon 2024/6/29現在)
DCP-L2660DW 参考:1万9170円(税込み・Amazon 2024/6/29現在)
MFC-L2860DW 参考:3万601円(税込み・Amazon 2024/6/29現在)
MFC-L2880DW 参考:3万3638円(税込み・Amazon 2024/6/29現在)
FAX-L2800DW 参考:2万7355円(税込み・Amazon 2024/6/29現在)

ブラザーの新作プリンター・複合機7機種に関しては、本ブログで以前取り上げていますので、ここでは簡単な紹介にとどめます。詳細については、以下の記事をご参照ください。

必要な枚数をチャージして使う「DCP-C1210N」

DCP-C1210Nは、プリンターの機能そのものは一般的ですが「必要な枚数だけ印刷枚数をチャージして使うチャージ式(ピコチャージ)」を導入している点が特徴的です。

プリンター本体を購入後、印刷してインク残量が少なくなると、追加のインクカートリッジが無料で届きます。

DCP-C1210Nの特徴

●印刷枚数をチャージするチャージ式
DCP-C1210Nの使用にあたり、Brother Onlineへの会員登録が必要となります。これにより、インク残量が少なくなるとアプリに通知され、交換用のインクの送付が依頼できます。このサービスのインクは無料ですが、当然ながらほかのプリンターには使えません。

●必要な分だけチャージできる
チャージは10枚200円、50枚500円のように、必要な枚数だけチャージできます。3000枚チャージすると9000円と、一度にチャージする枚数が多いほど、お得になる仕組みとなっています。印刷枚数は、モノクロでもカラーでも1枚でカウントされます。本体購入後、最初の1000枚分は無料でチャージできます

●性能はDCP-J1203Nと同等
DCP-C1210Nの性能は、DCP-J1203Nと同等です。DCP-J1203Nの実売価格は2万3000円程度(Amazon 2024/6/29現在)で、インクコストはA4文書1枚あたりカラー約5.5円、モノクロ約0.9円です。

印刷枚数やカラーとモノクロどちらを主に使用するかでも変わりますが、本体が2万円(ブラザーダイレクトクラブ販売価格)で購入でき、インクの購入代金がかからないDCP-C1210Nは、コスパの面でも魅力がある製品と言えます。

●価格
2万円(ブラザーダイレクトクラブ販売価格 2024/6/29現在)

DCP-C1210Nのスペック表

製品名 DCP-C1210N
メーカー ブラザー
発売年 2024年
本体 通常価格 2万円
本体サイズ
(幅×奥行×高さmm)
435×359×161
印刷速度(A4カラー 毎分)
約9枚
印刷速度(A4モノクロ 毎分)

約16枚
印刷解像度(dpi) 1200×6000
Wi-Fi
自動両面印刷
×
最大用紙サイズ A4
最大給紙枚数 151枚
チャージ費用
10枚 200円~3000枚 9000円

***

2024年前半に発売されたプリンターのなかから、今回はキヤノンとブラザーの製品を紹介しました。

キヤノンは、大判プリンターの搭載インクの色数が異なるPROシリーズとGPシリーズ、ブラザーは、低コストで導入できるモノクロレーザープリンター・複合機とチャージ式のインクジェットプリンター、それぞれに特徴のある製品です。

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