最近、ユダヤの教育や知恵について小耳にはさみ、「タルムード」　という考え方を初めて聞きました。

興味深かったので自分で調べてみると、ビジネスに役立つエッセンスがたくさん詰まっていることが分かりました。

そこで今回は、ユダヤの考えから得られる知恵を、初めて聞いた私でもすぐにピンときた内容に的を絞り、ビジネスの視点から紹介します。

そもそもタルムードとは？

タルムードとは、ユダヤ教の聖典の一つで、ユダヤ人の知恵が凝縮された文書群だそうです。
約5000年の歴史を持つこの教えは、ユダヤ人が幼い頃から学び続けているもので、ユダヤ教の教えとはいえ宗教的なものだけでなく、人生やビジネスにおいても非常に実用的です。

特に、リーダーシップやコミュニケーション、自己成長に関する教えが豊富に含まれており、現代のビジネスパーソンにも多くの示唆を与えてくれます。
それではここから具体的な話にうつります。

タルムードの教え

自分より賢い人がいるときは沈黙すること

この教えは、会議やディスカッションの場面で特に有効です。

リーダーシップとは、意見を積極的に述べることではなく、まず相手の意見をしっかり聞くことが重要ということです。

特に、自分が知らない分野での会話では、無理に話すよりも、耳を傾けたり質問したりすることが大事なのではないかと思います。

自分が話し過ぎてしまうと、新しい情報が中々得られませんしね。

 

人の話の腰を折らないこと

相手が話し終えるまで待つことは、信頼関係を築く上での基本ですが、実際の場面では意外と難しいこともあるものです。

反論したいときや、誤解されてしまっていると気づいてそれを訂正したくなるときなど、一呼吸おき、より丁寧なコミュニケーションを心がけるように気をつけようと感じました。

話の腰を折ってまで反論しても、相手には聞く耳をもってもらえませんし、結局遠回りになってしまうのなら本末転倒ですね。

 

最も大切な事は、学習ではなく、実行である

資格を取ったり読書をしたり先輩に同行したりすることも、知識として学習するだけでは、仕事には不十分です。

何も学習せずに行動することが大切という意味ではないでしょうが、学習した上でそれをどう使うか、今までと何を変えてみるかなどを考えて実行する、アウトプットすることの方が大切ですね。

状況によってはライバルよりも早く行動に移せるかも大事なことだと思います。

 

常に成長を追い求めること

この教えは、常に学び続けることの重要性を示唆しています。ビジネスパーソンとして、自己投資は非常に重要です。自己投資に時間やお金をかけることで、将来的に大きなリターンを得ることができます。

ただし一度得た知識やスキルも、使わなければすぐに錆びついたり忘れてしまったりしてしまうので気を付けたいですね。

私自身、以前はそればかりに時間を割いてしまって忙しくなり過ぎた時期もあったり、仕事が増えてきたタイミングで自己投資の時間を大幅に減らしてしまったりしたことがありましたが、改めて、積極的に新しい情報を取り入れ、学び続ける自己投資の時間を取ろうと思い直しました。

具体的には、英語を勉強したり、新しい資格取得を取ろうとしたり、オンラインでビジネス交流会に参加したり、興味のある分野の書籍を読んだり、といったことです。

少ししかできていないこともありますが、それらを今後も継続させ、間が空いてしまわないように気を付けようと思います。

直接的な変化がすぐにあるわけではないことも、無意識のうちにでも自分の視野が広がり自信が持てたり、仕事の幅も広がるのではと信じているからです。

 

豊かな人とは自分の持っているもので満足できる人のことである

この教えは一見、先ほどの「常に成長を追い求めること」と対立しているように感じられるかもしれませんが、実際にはそうではありません。

タルムードの「豊かな人とは自分の持っているもので満足できる人のことである」という言葉には、物質的な成功だけでなく、精神的な充足や自己認識の重要性も込められています。

ビジネスの世界では、次々と新しい目標や成長を追いかけることが求められることが多いですが、この教えは、まず自分がすでに達成してきたことや、手元にある技術や人脈などの資源を見つめ直し、それに感謝し満足することの意義を伝えています。

これは、現状に甘んじて成長を止めるという意味ではありません。むしろ、今持っているスキルや経験、築いてきた人間関係をしっかりと理解し、それを土台としてそれを最大限に活用することで、新たな価値が生まれるかもしれないですよ、という意味だと感じました。日本でも昔から言われている、「守破離」の考え方のようですね。

つまり、自分がすでに持っているものに感謝し、それを活かすことでこそ、本当の豊かさや成功を手にすることができるのです。

 

まとめ

タルムードには、私たちが日々直面するビジネスの課題に対する多くのヒントが隠されています。

ここに挙げたことはその一部に過ぎませんが、これらの教えを参考にしながら、日々の業務に取り組むことで、より良い成果を上げ、長期的な成功を目指していけたらと思います。

他の教えについてももっと知りたくなったのでまた別の機会に調べてみようと思います。