万年筆に適した紙について、どのような紙が相性が良いのかを解説します。
万年筆で重要な「筆記性」とは?
万年筆での書き心地、いわゆる「筆記性」が良いかどうかは紙の選び方に大きく影響します。プリンター用紙や書籍用紙は、書くことに特化していないため、万年筆には向いていないことが多いです。一方、手帳用紙は薄く、筆記性が良く、裏抜けしにくいという特徴があります。しかし、万年筆のインクは乾きにくいという課題もあり、書いてすぐにページを閉じると、次のページにインクが移ってしまうこともあります。
代表的な手帳用紙「巴リバー」と乾きの課題
手帳用紙の代表として「巴リバー」があります。この紙はスルスルとした書き心地が特徴で、万年筆との相性が良いとされています。しかし、乾きが早くないため、書いた後すぐに閉じるとインクが隣のページに付着してしまうことがあります。例えば、ほぼ日手帳のような紙質ですぐに閉じてしまうと、インクが移ってしまうことがあるのです。
乾きが良い紙と筆記性のバランス
乾きが良い紙もありますが、その場合、筆記性が滑らかでないことが多く、引っかかりが感じられることがあります。ただし、この「引っかかり」が好みという方もいます。例えば、海外でよく使われる「ボンド紙」は、多少引っかかりがありながらも乾きが非常に良いため、万年筆に適しているとされています。
その他のおすすめの紙
他にも「パスピエ」という紙も万年筆との相性が良いとされています。また、「書籍用紙」は乾きが良い場合もありますが、引っかかりが強いと感じることがあります。この引っかかりが好みの方もいる一方で、滑らかに書ける紙を好む方もいるため、個人の好みによって選択が分かれます。
自分に合った紙を見つけるには
万年筆の相性は、使用するペンの種類やペン先の細さによっても大きく異なります。そのため、実際にいろいろな紙に書いてみて、自分に最も馴染むものを見つけるのが良いでしょう。例えば「OKフルース」という紙も選択肢の一つですが、個人的にはあまり好きではないという意見もあります。
万年筆と紙の楽しみ方
高級感を出したい場合には「ボンド紙」なども良い選択です。さまざまな紙を試しながら、自分にぴったりの書き心地を見つけるのはまさに「インク沼」にハマる楽しさと言えるでしょう。万年筆と紙の組み合わせを探ることで、新たな発見があるかもしれません。
まとめ
万年筆に適した紙を選ぶ際のポイントは次の通りです:
- 手帳用紙(巴リバー):滑らかな書き心地で裏抜けしにくいが、乾きにくい点に注意。
- ボンド紙:乾きが早く、少し引っかかりがあるため、しっかりとした書き味が好みの方におすすめ。
- パスピエ、書籍用紙:滑らかな書き心地と乾きやすさのバランスが必要な場合に検討。
紙の選び方は個人の好みや使用する万年筆によっても変わります。さまざまな紙を試して、自分に最適な書き心地を見つけてください。
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