ユポグリーンとは
ユポグリーンって何?
「ユポグリーン」は、(株)ユポ・コーポレーションが2018年に開発し、2019年3月1日より販売を開始したバイオマス樹脂を原料に配合したユポのことです。石油由来樹脂の代わりに“オレフィン系のバイオマス樹脂”を一部配合した“新しい製品シリーズ”で、先ずは厚手タイプ「FEBG 300」※を発売しました。
従来と同等の品質性能で、温室効果ガス(CO2)排出量削減に寄与する環境配慮型の製品であり、オレフィン系バイオマス樹脂を使用した国内初の合成紙となります。
※「FEBG 300」は、ユポの代表製品「ウルトラユポ」(オフセット・ユポインキ印刷用グレード)の厚手タイプ(FEBA 300)にバイオマス樹脂を配合したもの
バイオマス樹脂って?
「ユポグリーン」に配合するバイオマス樹脂は、サトウキビなどの植物を原料としており、植物が育成する際に光合成をおこない、大気中のCO2を吸収するため、焼却廃棄時に放出されたCO2をゼロと見なすことができるカーボンニュートラルな原料です。
環境にやさしいの?
今回販売する300ミクロンの厚手タイプでは、従来品と比較し、A4用紙100枚で約7時間分の蛍光灯消灯(40W)と同等のCO2量削減効果を持ち、ガソリン消費で生じるCO2削減量に換算すると、乗用車1.3km走行分の効果が見込めます。
ユポは合成紙?合成紙は紙??
ユポって?
ユポは、「森林資源の保護」を目的に「一般紙に代わる夢の紙」として独自の製法により開発された、強くてしなやかな「フィルム法合成紙」です。ユポの主原料は、合成樹脂「ポリプロピレン※」と天然の鉱物である「無機充填材」です。木材パルプは原料に使用しません。
※ポリプロピレンとは、水素と炭素からなる汎用的な合成樹脂(プラスチック)です。さまざまなリサイクルが可能であり、燃やしても有害物質の出ないクリーンな素材です。
合成紙は紙??
合成紙には確固たる定義はないのですが、一般的には以下の様に認識されています。
「合成樹脂を主原料として製造され、その特徴を残しつつ木材パルプを主原料とした“紙”の持つ種々の性質 – 特に白さや不透明性などの外観と広範な印刷・加工性能 – を付与した製品」
ただ、近年紙とプラスチックを組み合わせた製品など様々な製品が登場しており、その定義も曖昧になってきているため、「合成紙」より個々の商品名で呼ぶ方が一般的になっています。
ユポは紙より地球にやさしい?
ユポグリーンはプラスチック?環境負荷が高い?
ユポは紙とは違い、原料に木材を一切使用しません。また,製造工程では水をほとんど使いません。レストランのメニュー等の様に、パウチやラミネートで耐水加工した紙素材と比べても二酸化炭素排出量や水の消費量が少なく、エコロジーな素材です。
どんな用途で使われているの?
主な用途としては、メニュー、カタログ・荷札、POP、名刺といった厚みの求められる商業印刷 (BtoB)分野です。今後は、2019年秋に「ウルトラユポ」の他の厚みや「スーパーユポ」等他のグレードにもバイオマス樹脂を配合する予定であり、ポスターや地図、包装紙などの薄手の用途や、ラベル用途向けの展開も期待されます。
ユポグリーン、ユポはどこで買えるの?
ユポグリーンは3月より販売開始されましたが、従来グレードの「EFBA300」の在庫が無くなり次第供給が開始されるため、実際には6月頃から市場で販売される見込みで、現在はほとんど流通していません。今秋以降は、他のユポのグレードも順次ユポグリーンに切り替えられるため、徐々に市場で見られる様になりそうです。
松本洋紙店でもまだ「ユポグリーン」は販売しておりませんが、それ以外のイロイロなユポ製品を販売しております! オフセット・UV印刷用グレード、インクジェット用ロールタイプ & シートタイプ (A4, A3など)、ラベルタイプ各種を取り扱っておりますので、ご興味のある方は是非お問合せください。
松本洋紙店 ネットショップ お問合せTel: 0120-95-3927 (03-6272-9923) 本店URL: https://www.moriichi-net.co.jp/c/cat118
*TOPの写真は合成紙【ユポ(R)】のイメージ画像です。