剥離紙って?何のためにあるの?
剥離紙の主な目的は、「粘着剤の保護」です。
どんなところで使われている?
剥離紙がよく使われている環境による用途を簡単に分類してみると、以下の通りです。
・特殊工業用(ディスプレイ部材)
・一般工業用(ラベル・テープなど)
・食品用(お菓子などの台紙・包装)
・医療用
配送用ラベルやお菓子の包装で見かけることが一番多いかもしれないですね。
どんな構成?
剥離紙の構成は、簡単に説明すると以下の通りです。
コチラ粘着面
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剥離剤(シリコンなど)
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目止層(剥離剤が原紙に染み込むのを防ぐ)
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原紙(裏面にカール防止剤が塗ってあることが多い)
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剥離剤って?
シリコンなどの「剥離剤」を剥離原紙に塗ることで
貼り合わせる粘着剤から、剥離紙が簡単にはがれるようになっています。
剥離紙を構成する紙・剥離剤はどんなもの?
剥離原紙にはどんな種類がある?
原紙は一般的に以下のものがあります。
●上質紙・・・クッション性が良い。通気性が良い。
●グラシン紙・・・透明性が高い。強度が高い。
*パルプをすりつぶして半透明にしたようなイメージの紙です。
●クラフト紙・・・強度が強く包装用に使われることが多い。
紙素材以外に、特に精密機器や医療向けには
フィルム素材の剥離紙も存在します。
剥離剤の塗り方は?パターンがある?
剥離剤の塗り方にも種類があります。
・ベタ
・ストライプ
・亀甲
・水玉
シリコン(剥離剤)を塗らない部分をつくることで、
貼り合わせるものが簡単にはがれないような機能を持たせることもできるわけです。
イメージしやすいのは、コンビニでよく見かける肉まんの下に敷いてある台紙です。
シリコンが水玉(あるいは亀甲)状に塗られていることによって、
肉まんと台紙とが、簡単にははがれない。
チカラを入れてはがすと簡単にはがれる。という
「ちょうどいい」しくみになっているのです!
用途によって、様々なものに使われていますね。