音楽の聴き方は、時代と共に変化してきました。いまはネット環境さえあれば、好きな曲をいつでも楽しめる時代ですが、その一方で近年、アナログレコードで音楽を楽しむ方が増えています。

現代のストリーミングサービスと比べると、レコード一枚で聴ける曲数は限られているうえに、再生するプレイヤーも決して小さくなくて不便です。しかし、アナログレコードには確かな存在感があり、音楽を聴くだけではないさまざまな楽しみ方があります。

この記事では、聴いて良し・飾ってよし、おすすめのアナログレコードをご紹介するとともに、アナログレコードはどこで買えるのかについても解説していきます。

ジャケ買い必至！おすすめアナログレコード4選

アナログレコードのジャケットは、CDよりも大きいうえに、アーティスト自身の写真やデザイン性に優れたイラストなど、工夫を凝らした商品が数多くありました。「ジャケ（ット）買い」という、中身を知らずにジャケットの雰囲気から中身を想像して買う行為も、このアナログレコードのジャケットから生まれた言葉です。

もちろんレコードなので、中身の音楽がメインではありますが、ジャケットもまた商品の大きな魅力の1つです。ここでは、つい部屋に飾りたくなるような、名盤のレコードジャケットをご紹介していきます。

Abbey Road/The Beatles

全世界で愛され続けるビートルズの、有名な1枚。こちらの背景になったアビーロードは、ビートルズが歩いた横断歩道して、世界一有名になりました。

このジャケットをよく見ると、ポール・マッカートニー一人だけ裸足で歩いています。これはさまざまな憶測を呼び、もっとも有名な考察の1つに「ポール・マッカートニー死亡説」があります。どうしてそんな説が流れたのか？ 実物を手に取り、じっくりと鑑賞してみたくなりますね。

(What’s the story)Morning Glory？ /Oasis

ビートルズの再来と評されたオアシスは、バンドが解散した現在も根強い人気を誇っています。日本でもCMソングにたびたび起用されたことで、知っている人も多いのではないでしょうか？

こちらのジャケットのコンセプトは「あいまいな空気感が漂う早朝の風景で、社会の現実を表現」しています。ジャケットに写っている男二人は友人か赤の他人か、良い人間か悪い人間か、何一つ分かりません。そして、それこそがまさに現代社会の現実であるという哲学的な表現がされています。

1989/Taylor Swift

世界中で観客を夢中にさせ続けている、現代の歌姫テイラー・スウィフト。楽曲が優れていることはもちろん、つい飾りたくなるセンスの良いジャケットがいくつもあります。ポラロイドカメラで撮られたような色合いのこちらのジャケットは、洗練されていると同時に暖かみを感じられ、飾った部屋のおしゃれ度を高めてくれそうです。

Wish You Were Here/Pink Floyd

多岐に渡るロックのジャンルの中で、ピンク・フロイドの音楽は「プログレッシブ・ロック」と呼ばれています。

こちらのジャケットデザインは、数々のロックの名盤ジャケットを手掛けた「ヒプノシス」というデザイン集団によって制作されました。作品の邦題は「炎～あなたがここにいてほしい」なのですが、ジャケットでは「あるべきものが存在しない」を表現しています。シュールレアリスムの世界が好きな方はもちろん、ロックの音楽芸術世界を深く知りたい方におすすめです。

レコードはどこで買える？

レコードを入手する方法は、大きく分けて三つほどあります。

●新品を大手レコードショップで購入する
●中古品をリサイクルショップや中古レコードショップで購入する
●ネット通販サイトでレコードを購入する

以下で詳細を個別に解説します。

タワーレコード

NO MUSIC, NO LIFE. のコピーで有名な、アメリカ創業の老舗ショップです。CD、カセット、書籍など手広くそろえています。また、店員さんの愛があふれた手書きポップのディスプレイも特徴です。近年のレコード需要に応え、レコード専門店も出店しています。

ディスクユニオン

首都圏を中心に新品、中古のCD、レコードに加え、オーディオ機器、書籍、バンドTシャツなども販売しているショップです。品ぞろえはコアな音楽ファンも満足できるもので、「ロック館」「ジャズ館」など、一店舗まるまるジャンルに特化した店舗も存在しています。

HMV

イギリス創業の老舗ショップです。ロックはもちろん、多彩なジャンルのCD、レコードを取りそろえています。1990年代には渋谷系という音楽ジャンルが流行しましたが、これは「HMV渋谷」で独自にピックアップされていたアーティストが多数ヒットし、一つのジャンルとして成立するまでになったという歴史があります。

通販サイト

上記で紹介したショップは、実店舗に加えて通販サイトも用意されています。
レコードとの一期一会の出会いを、オンラインで楽しめます。

●タワーレコード オンライン
●ディスクユニオン
●HMV オンライン

アナログレコードは、ストリーミングサービスで音楽を楽しむことに慣れた方からすると不便なように感じますが、実物がある分、じっくりと作品に向き合えます。アーティストが心を込めて作った音楽は、レコードジャケットも含めて一つの作品と言えるでしょう。

アナログレコードは、大手レコードショップや中古レコードショップ、通販サイトなどで入手できます。お気に入りのレコードを見つけて部屋に飾り、よりその作品への愛を深めてみてください。

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