ご愛用様さま

ご愛用者さまに聞きました: アマチュア写真家 青木竹二郎さま

こんにちは、松本洋紙店スタッフです。
多業種にわたる松本洋紙店ご愛用者さまから、アマチュア写真家 青木竹二郎さまにご協力をいただきお話をお聞きしました。
青木さまも長く写真用紙をご愛用くださってます。

賞もたくさん、受賞してらっしゃいます。
1995年 富士フォトコンテストグランプリ
1995年 ミノルタαフォトコンテスト大賞
2001年 日本カメラ月例カラープリントの部1位
2001年 ニコンサロン個展「兄弟」開催
2004年 日本カメラ社から写真集「兄弟」出版
2008年 フォトコン月例カラープリントの部2位
2013年 日本写真企画から「フォトレタッチ実践講座」出版
2015年 ニッコールフォトコンテスト1部大賞(長岡賞)
2019年 Amazonから電子写真集「DREAM LAND」出版

今回は未発表のお写真も4点、掲載させていただいています。
ぜひご一読くださいませ。

Q:プロフィールをお教えください

1952年 神戸市出身 現在は奈良市在住

大阪万博開催の1970年に初めて一眼レフカメラを購入したのを機に写真を始めました。
その後、フィルム現像からプリントまでを手掛けるようになり写真の面白さにはまり、現在まで飽きもせず趣味として楽しんでいます。
ニッコールクラブに入会したのを期に、主として会報誌コンテストや、ニッコールフォトコンテストなどへの応募が活動の目標になり、その後は雑誌月例フォトコンテストなども楽しむようになりました。

Q:作品にはどんな思いを込めてらっしゃるのでしょう

私の作品は興味本位で撮影したものばかりです。
特にコンテストに応募することを前提に撮影をするのですが、撮影したデータをレタッチすることではじめて作品になると考えています。
生データのままだと、一枚の画像の中に、露出や、描写、色彩などに過不足があることからそのような各所を補正し、もしくは強調するなどして、撮影意図がより明確になるように細かくレタッチして仕上げます。

(スタッフより:
前回お話を伺った中澤仁さまによると青木さまはレタッチ技術の達人なんだそうです。はてさて「レタッチ」って?デジタル写真の画像をパソコンソフトを使って補正して、撮影時よりも優れた画質に仕上げることをレタッチと言うそうです。
レタッチはデジタル写真にとって撮影と同様に大切なプロセスで、デジタルで作品を作る写真家にとって避けることが出来ない過程とのこと。そのレタッチの技術に青木さまは精通してらして、レタッチに関するハウツー本も執筆されてるそうです。)

Q:今回の作品について一言ずつお聞かせください

作品1


超広角レンズの特性を生かして、桜の花に近接して撮影することで花を大きく表現、満開の花見を楽しむ

作品2


春の日に空一面に泳ぐ鯉のぼりがある公園を撮影

作品3


愛知県豊田市で秋に開催される拳母祭り。ここの祭りは絢爛豪華な山車から尋常ではないほどに盛大に撒かれる紙吹雪が有名

作品4


奈良東大寺のお身拭い。薄暗い本堂の中で巨大な大仏さんに積もった一年分の埃を払う行事

Q:カメラやプリンタ等こだわりはありますか?

カメラについて
Nikon一筋です。
現在のメインカメラはNikonから最近になって発売されたミラーレスのZ7、Z50の二台です。

プリンターについて
EpsonのSC-PX3Vです。
このプリンターはA2ノビサイズまでプリントできるのですが、最大幅が430㎜までなので、松本洋紙店のA2ノビは467㎜あってこのプリンターには入りません。
ですから、A2ノビ購入の際には裁断加工してもらう必要があります。

Q:日本カメラで絹目のご紹介くださってたんですね!

はい、かつて日本カメラ社さんからの依頼で、下記のように松本用紙の紹介をしたことがあります。
(記事は日本カメラ誌さまから特別に使用ご許可をいただいています。)

プリンターが顔料インクなので光沢紙に印刷した場合、その用紙が持っている光沢感が若干鈍くなることから、表面反射が柔らかく落ち着いた見え方になる絹目用紙を使用しています。
松本洋紙店の絹目は他のメーカーの絹目よりも白が綺麗だと感じます。某メーカーの絹目調用紙と重ね合わせて比較したら、そちらはクリーム掛かって見えるくらいの差がありますね。また、用紙表面はきめ細かでとてもきれいな仕上がりになることから、気に入っています。

Q:印刷される際にこだわりはありますでしょうか

写真はデジタルになり、かつての暗室作業に代わり、パソコンを使っての仕上げになります。その際に重要なのは、モニターの表示とプリント結果を一致させるということに尽きると思っています。
ですから、定期的に機材(i1Studio)を使ってモニターキャリブレーションを行い、プリントに用いる松本用紙絹目のプロファイルも自作しています。
この辺りのこだわりがないと、せっかくモニター上で綺麗に仕上げたつもりでも、その結果を正確にプリントに反映できない、それでは勘の世界に頼ってしまうことになります。
多くのアマチュアカメラマンは試し焼きプリントを繰り返して、仕上がりの調整を行っているようですが、私の場合は一切試し焼きをせずとも、狙った通りの仕上がりをする、そのようなデジタルレタッチ環境に拘りを持って作業しています。
しばしばプリント依頼などもあるのですが、そのような際にはこうした環境を構築していなければ無駄が多いばかりか、仕上がりに責任のあるプリントはできないとも思っています。

松本洋紙店スタッフより

なんと、日本カメラ誌で弊店の絹目用紙を写真入りでご紹介くださっていたなんて、本当に驚き、そして感謝しかありません。
4枚のお写真はどれも躍動的、お話ししているときも感じるスピーディで軽快な感じ、そこからもすべて、迷いなく、美しいと思った一瞬を切り取ってらっしゃるんだろうななんて妄想します。なのに不思議と漂う静けさ、空気感や香りまで感じられます。
加えて鮮やかで美しい色合い、これがレタッチの効果なのでしょうか、ホンモノよりもホンモノらしい美をまとっていて心奪われます。

今後はコンテストだけではなく、なにかテーマ性のある作品づくりをしたいと考えてらっしゃるそうです。
どんな作品になるんだろう。ワクワクします。

ちなみに青木さまご愛用の写真用紙、よろしければこちらからご覧ください。
フォトコンテストに使える写真用紙のページはこちら