防炎となのつくものが世の中にはいくつかありますが、防炎クロスもその一つです。
本当に燃えないのか、燃えにくいのか、なかなか比較している記事がないので、3種類のクロスを利用して、比較テストしてみました。
準備
今回用意したクロスは防炎クロス(左)、再剥離クロスシート(中)、クロスロール(右)の3種類です。
同じような条件になるように、2cm x 2cmの紙片にしました。
燃焼させる環境も厳密に統一はできませんが、一定の公平性を持たせるために
ロウソクに対し、一定の距離をもって燃焼テストしました。
ロウソクにしたのも、火力が上がったり下がったりすることがないように配慮したつもりです。
燃焼テスト動画
実際に燃焼させてみました。防炎クロス
防炎クロスは、ロウソクに近づけると少し燃えたような色合いになりましたが、炎が上がるようなことはなく、なかなか火がつかないという印象を受けました。
また、炎が上がらないので燃えている感覚はなく、「焦げている」といった印象を受けます。
また、たまたま火がつかなかったということなのかもしれないので、燃焼テストを2回行なっています。
2回ともクロスが熱で丸まっていくことはありましたが、炎は上がりませんでした。
再剥離クロスシート
再剥離クロスシートは、壁などに貼ったり剥がしたりできる便利なように、裏がシールになっているクロスです。
動画を見てもらうとわかりますが、始めは多少燃えるのを拒むような感じでしたが、一度火がつくと炎をあげて激しく燃焼しました。
灰も形を留めず、ロウソクに落ちてしまいました。
クロスロール
壁に貼ったりするためのロール紙の一部を利用し、燃焼テストをしました。
もう気持ちいいほどの燃えっぷり!すぐに火がつき、すぐに燃え尽きたといった印象です。
家の壁紙などでこれを使っていたら、火事の時に全焼する可能性があるなと、ちょっと怖くなるほどの燃え方でした。
結論
防炎クロスは、「燃えない」ということではなく「燃えにくい」という結果だと思います。
上記の写真を見てもらってもわかると思いますが、炎に近い部分は黒く焦げたようになって、素材自体も少し縮んでいます。
炎をあげて燃えるには、「火力をあげる」「火の温度をあげる」など色々な実験をしないといけないと思いますが、一旦ロウソクの炎では、火をまとって燃えるということはないと考えます。
ぜひご購入を検討してみてください。