みなさんは会議やプレゼンで資料を使うとき、どんな紙に印刷していますか? とくに気を使わなければ、「普通のコピー用紙」というケースがほとんどではないでしょうか。
でも、その印刷する紙を変えるだけで、読み手に与える印象は大きく変わります。上質で厚みのある紙はめくりやすく、発色が良ければ写真やイラストも、より見栄えが良くなります。また、コピー用紙と違って高級感も出るので、簡単に捨てられにくくなるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ビジネスのシーン別におすすめしたい4種類の紙をご紹介します。
カラフルなパンフレットやチラシを作りたい!
商品を知ってもらうには、実際に手にとってもらうのが一番です。
でも、持ち運びが困難なものや、食品のように鮮度や温度管理が必要なもの、土地や建物のように空間そのものが商品であるケースなどは、実物を持ってくるのが難しいですよね。
そんなときは商品を写真に撮り、それを紙に印刷して見せる方法が一般的ですが、コピー紙を使うとインクがにじんだりして、色や雰囲気が実物とかなり違うものになることもあります。
そんなシーンでおすすめしたいのが「コート紙」。写真をより鮮やかに印刷できるので、実物の魅力を損なわずにアピールできますよ!
レーザープリンタ用MSスーパーコート
こちらはツヤがある半光沢紙で、写真やグラフを色鮮やかに、より実物に近い雰囲気での印刷が可能です。厚さ0.1~0.17mmと薄く、チラシやパンフレットなどに最適。ツルっとした質感で、普通のコピー紙より高級感もアップします。
ただし、筆記具での書き込みはしにくい(コートで滑ってしまう)ので、アンケートやセミナー用資料など、参加者がメモを書き込むような印刷物には不向きです。
綺麗なメニュー表でお客様にわかりやすく伝えたい!
レストランのメニュー表を作るときは、写真を綺麗に見せつつ高級感も持たせたいですよね。ここで質のいい紙を使えば、料理の魅力を存分に伝えることができるんです。
レーザープリンタ用MS光沢紙
メニュー表などに最適なのが、こちらの「光沢紙」。表面がツルツルとしていて厚みがあり、コート紙よりもさらに高級感を出せます。
また、こちらのフォト光沢紙はインクジェットにも対応した用紙があり、家庭用のインクジェットプリンターで印刷可能です。裏面はコピー紙に近い質感で書き込みも可能。写真をポストカードにしたいときなどにも使えます。
こちらはインクジェット用のフォト光沢紙です。表面はコート紙よりもさらにツルツルです。写真で見てもツヤがあるのがわかりますね!
こちらが実際に家庭用のインクジェットプリンターで印刷したものです。料理が綺麗に印刷されていますね! 見るからにおいしそうです。
下の関連記事を見るとわかりますが、より写真を綺麗に見せたいなら「印画紙」もおすすめです。
ただし、そちらは1枚16円(L版400枚・松本洋紙店価格)とけっこうなお値段がします。大量に資料として配布する場合や、頻繁にリニューアルするメニューの場合は、1枚8円(L版400枚・松本洋紙店価格)と品質と値段のバランスが取れた「フォト光沢紙」が良いのではないでしょうか。
セミナー資料やアンケートを一味違うものにしたい!
参加者の多いセミナー用に大量出力する資料や回答を書き込んでもらうアンケートは、コピー紙のような質感の紙が最適です。だけど、ただの白い紙ではつまらない…! もっと目立つようにしたい…!
そんなときには、「紙の色」でほかと差をつけてみてはいかがでしょうか?
色上質紙
色上質紙には、レモン色や空色、コスモス色など、31色の多彩な色がそろっています。
用紙に色が付いているため、当然ですがカラー印刷には適しません。その代わり、モノクロ印刷でも目立つ資料に仕上がるので、インク代の節約にもつながります。すべての紙を色上質紙にするのではなく、重要なページだけ色を変えたり、アンケートを配るときに男女で色を変えたりと、「紙色」を活かした差別化も効果的です。
なによりこの紙のウリは、ここまでに紹介した「コート紙」「光沢紙」「印画紙」と違って、コピー紙のようにスラスラと書き込めることです。まさに書き込みが必要な資料やアンケートにうってつけですね!
また、レーザープリンタだけでなく、家庭用のインクジェットプリンターやコピー機などでも使える、汎用性の高さも魅力です。
上役ぞろいの会議や大事なクライアントとの商談で上質な資料を提供したい
上司も出席する真面目な企画会議や顧客への大事なお知らせは、紙に色を付けるような奇抜なことはやりにくいですよね。
そんなときは、やっぱりオーソドックスな白い紙が一番です。その代わり、同じ白でも紙の質を上げれば、上質な印象を与えられそうです。
プリンタ用紙はプリンタ用紙こちらの商品は「スーパーホワイト」の名のとおり、ふだん使っているコピー用紙よりもさらに真っ白で高品質な用紙です。サラサラと滑らかな触り心地も、高級感を醸し出しています。
白色度が高くてインク乗りがいいので、文字や図形などが見やすいというメリットもあります。鉛筆や絵具・インクといった筆記具との相性も良く、直接、書き込みたい資料にも向いています。
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今回は大事なビジネスシーンで活かせる、さまざまな紙をご紹介しました。
紙の種類を変えるだけでも、受け取り手の印象は驚くほど変わります。気合を入れたい日にはいいネクタイを締めるように、勝負どころでは紙にも気を使ってみてはいかがでしょうか。