2022年11月末から12月初めにかけて、キヤノンのレーザープリンターSateraシリーズの新製品が合計11機種発売されました。いずれもA4プリンター・複合機です。
今回は、この11機種をモノクロレーザープリンター、カラーレーザープリンター、モノクロ複合機、カラー複合機の4つのカテゴリーに分けて紹介します。新規購入や買い替えを検討する際の参考にしてください。
Satera最新モノクロレーザープリンター
LBP362i/LBP361i
モノクロ単機能プリンターは、LBP362iとLBP361iの2機種が発売されました。LBP362iはA4片面を毎分71枚、LBP361iは毎分61枚印刷できる高速プリンターです。ランニングコストは両機種とも約2.4円の低コストです。
LBP362i/LBP361iの特徴
●LBP362iは毎分71枚の高速プリントが可能
LBP362iは、A4片面毎分71枚の高速プリントができることが大きな特徴です。LBP361iも、LBP362iにはおよばないものの毎分61枚を印刷可能です。両面印刷の場合でも、それぞれ毎分58ページ、50ページを印刷できます。
●従来機よりもコンパクトなサイズ
両機種とも本体寸法は、430×465×370mmのコンパクトなサイズです。前機種のLBP352i/LBP351iは415×529×438mmだったので、さらなるダウンサイジングに成功しています。
●オプション追加で大量給紙が可能
両機種ともカセット640枚、手差しトレイ100枚の大量給紙が可能です。さらにオプションでカセット640枚を3段まで、ペーパーデッキユニット2000枚を装着可能。最大で4660枚の大量給紙ができます。
LBP362i/LBP361iの仕様
●価格
LBP362i
参考:16万6500円(税込み・楽天市場 22/12/16現在)
LBP361i
参考:12万1800円(税込み・楽天市場 22/12/16現在)
●ランニングコスト
A4モノクロ:約2.2円
●対応トナーカートリッジ
CRG-073L ブラック小容量
CRG-073 ブラック
※小容量ブラック約4万700円~、ブラック約5万5200円~(楽天市場 22/12/16現在)
モノクロレーザープリンター2機種のスペック比較表
製品名 | LBP362i | LBP361i |
---|---|---|
メーカー | キヤノン | キヤノン |
発売年 | 2022年 | 2022年 |
参考価格 | 16万6500円 | 12万1800円 |
本体サイズ(幅×奥行×高さmm) | 430×465×370 | 430×465×370 |
印刷速度(A4モノクロ文書 毎分) | 約71枚 | 約61枚 |
印刷解像度(dpi) | 2400dpi相当 | 2400dpi相当 |
Wi-Fi | ○ | ○ |
自動両面印刷 | ○ | ○ |
最大用紙サイズ | リーガル | リーガル |
最大給紙枚数 | 740枚 | 740枚 |
印刷コスト(A4モノクロ文書) | 約2.2円 | 約2.2円 |
Satera最新カラーレーザープリンター
LBP674C/ LBP672C/ LBP671C
カラーレーザープリンターは、LBP674C/ LBP672C/ LBP671Cの3機種が発売されました。印刷速度や印刷コストといったプリンターとしての基本的な性能は共通しますが、およそ2万円ずつの価格差があり、上位モデルにしかない機能もあります。
印刷速度は3機種とも、カラー・モノクロ毎分33枚、ランニングコストはカラー約18.2円、モノクロ3.5円です。
LBP674C/ LBP672C/ LBP671Cの特徴
●5インチのタッチパネルを搭載するLBP674C
他2機種と異なりLBP674Cには、本体に5インチのタッチパネルが搭載されています。パソコンを使わずにプリンター本体で操作したり、ジョブの確認を行ったりするときに便利です。
●使用頻度の高い操作などを登録できるアプリケーションライブラリー
アプリケーションライブラリーは、使用頻度の高い操作や機能をホーム画面に登録し、ボタンひとつで実行する機能です。たとえば、使用頻度の高い文書を登録しておくと、ボタンひとつで印刷できるようになります。キヤノンのカラー複合機におもに搭載されている機能で、LBP674Cには搭載されています。
●LBP674CとLBP672Cは、ページ記述言語にLIPS LXを採用
ページ記述言語とは、プリンターに出力イメージを指示するためのプログラミング言語です。LIPS LXはキヤノン独自のページ記述言語で、パソコンとプリンター間のでデータ処理を分散し、データの種類や環境が違っても安定して高速印刷できます。大量に印刷を行う事業所では、LIPS LXを採用したプリンターのほうが、プリント処理にかかる時間を短縮でき、作業効率が上がります。
LBP674C/ LBP672C/ LBP671Cの仕様
●価格
LBP674C
参考:12万4400円(税込み・楽天市場22/12/16現在)
LBP672C
参考:10万5000円(税込み・楽天市場22/12/16現在)
LBP671C
参考:8万500円(税込み・楽天市場22/12/16現在)
●ランニングコスト
A4カラー:約18.2円
A4モノクロ:約3.5円
●対応トナーカートリッジ
CRG-069BLK ブラック
CRG-069YEL イエロー
CRG-069MAG マゼンタ
CRG-069CYN シアン
CRG-069HBLK 大容量ブラック
CRG-069HYEL 大容量イエロー
CRG-069HMAG 大容量マゼンタ
CRG-069HCYN 大容量シアン
※ブラック約9400円~、カラー各約1万1200円~、大容量ブラック約2万5000円~、大容量カラー各約2万5200円(楽天市場 22/12/16現在)
カラーレーザープリンター3機種のスペック比較表
製品名 | LPB674C | LBP672C | LBP671C |
---|---|---|---|
メーカー | キヤノン | キヤノン | キヤノン |
発売年 | 2022年 | 2022年 | 2022年 |
参考価格 | 12万4400円 | 10万5000円 | 8万500円 |
本体サイズ(幅×奥行×高さmm) | 425×427×334 | 425×427×300 | 425×427×300 |
印刷速度(A4カラー文書 毎分) | 約33枚 | 約33枚 | 約33枚 |
印刷速度(A4モノクロ文書 毎分) | 約33枚 | 約33枚 | 約33枚 |
印刷解像度(dpi) | 9600dpi相当 | 9600dpi相当 | 9600dpi相当 |
Wi-Fi | ○ | ○ | ○ |
自動両面印刷 | ○ | ○ | ○ |
最大用紙サイズ | リーガル | リーガル | リーガル |
最大給紙枚数 | 300枚 | 300枚 | 300枚 |
印刷コスト(A4カラー文書) | 約18.2円 | 約18.2円 | 約18.2円 |
印刷コスト(A4モノクロ文書) | 約3.5円 | 約3.5円 | 約3.5円 |
Satera最新モノクロ複合機
MF269dwⅡ/MF266dnⅡ/MF265dwⅡ
モノクロ複合機は、MF269dwⅡ/MF266dnⅡ/MF265dwⅡの3機種が発売されました。やはりプリンターとしての基本性能は同等なので、それ以外の部分で必要とする機能を備えた製品を選ぶとよいでしょう。印刷速度は毎分28枚、ランニングコストは約3.7円です。
MF269dwⅡ/MF266dnⅡ/MF265dwⅡの特徴
●MF269dwⅡには両面対応ADFを搭載
発売された3機種には全てADFが搭載されていますが、両面原稿をまとめて読み込みできる両面対応ADFを搭載しているのは、MF269dwⅡだけです。手間をかけずに素早く書面をデータ化できます。
●MF269dwⅡとMF265dwⅡは無線LAN対応
MF266dnⅡを除く2機種は、無線LANに対応しています。パソコンとケーブルで接続する必要がなく、快適なオフィス空間を構築できます。ダイレクト接続にも対応しているので、Wi-Fiルーターがない環境でもスマホやタブレットとの連携が可能です。
●パソコンを操作しなくてもスキャンデータを送信できる
3機種ともSEND Lite機能に対応しています。この機能は、パソコンを介さずに本体の操作でスキャンをして、さらにデータ送信までできます。スキャンしたデータを社内外で共有するときに手間がかかりません。
MF269dwⅡ/MF266dnⅡ/MF265dwⅡの仕様
●価格
MF269dwⅡ
参考:4万8800円(税込み・Amazon 22/12/16現在)
MF266dnⅡ
参考:3万5800円(税込み・Amazon 22/12/16現在)
MF265dwⅡ
参考:3万9800円(税込み・Amazon 22/12/16現在)
●ランニングコスト
A4モノクロ:約3.7円
●対応トナーカートリッジ
CRG-051 ブラック
CRG-051H 大容量ブラック
※ブラック約6500円~、大容量ブラック約1万500円(Amazon 22/12/16現在)
モノクロ複合機3機種のスペック比較表
製品名 | MF269dwⅡ | MF266dnⅡ | MF265dwⅡ |
---|---|---|---|
メーカー | キヤノン | キヤノン | キヤノン |
発売年 | 2022年 | 2022年 | 2022年 |
参考価格 | 4万8800円 | 3万5800円 | 3万9800円 |
本体サイズ(幅×奥行×高さmm) | 390×405×375 | 390×405×375 | 390×405×375 |
印刷速度(A4モノクロ文書 毎分) | 約28枚 | 約28枚 | 約28枚 |
印刷解像度(dpi) | 2400dpi相当 | 2400dpi相当 | 2400dpi相当 |
Wi-Fi | ○ | × | ○ |
自動両面印刷 | ○ | ○ | ○ |
最大用紙サイズ | リーガル | リーガル | リーガル |
最大給紙枚数 | 251枚 | 251枚 | 251枚 |
印刷コスト(A4モノクロ文書) | 約3.7円 | 約3.7円 | 約3.7円 |
Satera最新カラー複合機
MF755Cdw/MF753Cdw/MF751Cdw
カラー複合機の新作は、MF755Cdw/MF753Cdw/MF751Cdwの3機種です。プリンターとしての基本性能には違いはありませんが、搭載している機能に違いがあるので、必要な機能を搭載した機種を選びましょう。
印刷速度はカラー・モノクロとも毎分33枚、ランニングコストはカラー約18.2円、モノクロ3.5円です。
MF755Cdw/MF753Cdw/MF751Cdwの特徴
●MF755CdwとMF753CdwはFAX機能を搭載
MF751Cdw 以外の2機種はFAX機能を搭載しています。FAX機能が必要ない場合は、MF751Cdwを選べば導入コストを削減できます。
●LIPS LXを採用しているのはMF755Cdwのみ
ページ記述言語にLIPS LXを採用しているのは、上位モデルのMF755Cdwのみです。安定して高速の印刷ができます。
●両面対応ADFやアプリケーションライブラリーは3機種すべてに搭載
モノクロ複合機やカラー単機能プリンターでは、1機種のみに搭載されていた両面対応ADFやアプリケーションライブラリー機能が、カラー複合機だと3機種すべてに搭載されています。3機種とも高機能のカラー複合機と言えるでしょう。
MF755Cdw/MF753Cdw/MF751Cdwの仕様
●価格
MF755Cdw
参考:10万8000円(税込み・Amazon 22/12/16現在)
MF753Cdw
参考:8万7800円(税込み・Amazon 22/12/16現在)
MF751Cdw
参考:8万2800円(税込み・Amazon 22/12/16現在)
●ランニングコスト
A4カラー:約18.2円
A4モノクロ:約3.5円
●対応トナーカートリッジ
CRG-069BLK ブラック
CRG-069YEL イエロー
CRG-069MAG マゼンタ
CRG-069CYN シアン
CRG-069HBLK 大容量ブラック
CRG-069HYEL 大容量イエロー
CRG-069HMAG 大容量マゼンタ
CRG-069HCYN 大容量シアン
※ブラック約9400円~、カラー各約1万1200円~、大容量ブラック約2万5000円~、大容量カラー各約2万5200円(楽天市場 22/12/16現在)
カラー複合機3機種のスペック比較表
製品名 | MF755Cdw | MF753Cdw | MF751Cdw |
---|---|---|---|
メーカー | キヤノン | キヤノン | キヤノン |
発売年 | 2022年 | 2022年 | 2022年 |
参考価格 | 10万8000円 | 8万7800円 | 8万2800円 |
本体サイズ(幅×奥行×高さmm) | 425×460×430 | 425×460×430 | 425×460×430 |
印刷速度(A4カラー文書 毎分) | 約33枚 | 約33枚 | 約33枚 |
印刷速度(A4モノクロ文書 毎分) | 約33枚 | 約33枚 | 約33枚 |
印刷解像度(dpi) | 9600dpi相当 | 9600dpi相当 | 9600dpi相当 |
Wi-Fi | ○ | ○ | ○ |
自動両面印刷 | ○ | ○ | ○ |
最大用紙サイズ | リーガル | リーガル | リーガル |
最大給紙枚数 | 300枚 | 300枚 | 300枚 |
印刷コスト(A4カラー文書) | 約18.2円 | 約18.2円 | 約18.2円 |
印刷コスト(A4モノクロ文書) | 約3.5円 | 約3.5円 | 約3.5円 |
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キヤノンのレーザープリンターの新作11機種をご紹介しました。プリント機能だけを見るとほとんど性能差がなくても、細かく見てみると上位モデルには下位モデルにはない機能が搭載されているようです。
機能が増えれば基本的に価格が上がるので、自分・自社にとって必要な機能かを見極めて、機能とコストの双方で満足できる機種を選んでください。
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