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印刷コストは?印刷クオリティは?2023年10月発売のPIXUSシリーズ4機種を徹底比較!

PIXUSシリーズ徹底比較

この記事では、2023年10月発売のキヤノンの家庭用プリンターPIXUS(ピクサス)シリーズの新製品をご紹介します。XK120TS8730TS6730TS6630の4機種は、すべてコピーやスキャンもできる複合機で、自動両面印刷にも対応しています。

この4機種は、XK120がプレミアムモデル、TS8730がハイスペックモデル、TS6730とTS6630がスタンダードモデルという位置づけになっています。プリンターの買い替え時にこちらの4機種を候補にするなら、ぜひこの記事で機種ごとの違いを把握してみてください。

PIXUS新製品4機種に共通する特徴

最初に新製品4機種に共通する特徴を解説します。

1つ目の特徴は、4機種とも「仕事」や「学習」「ライフ」といった、使用するシーンごとによく使う機能が表示される「Switch UI」を採用している点です。

また、4機種ともA4カラー文書毎分10枚、モノクロ文書毎分15枚の高速印刷が可能になっています。この印刷スピードは、スタンダードモデルであってもプレミアムモデルと同等の性能を備えています。

その他には、本体の液晶画面に表示されるQRコードを使ってスマホを簡単に接続できたり、スマホからも簡単にプリントできる点などがあります。さらに、用紙カセットに加えて後トレイを装備していて、それぞれ100枚ずつ計200枚の給紙が可能な点なども共通しています。

PIXUSの新製品4機種紹介

高機能と低コストを両立した「XK120」

 

XK120は、プレミアムモデルの位置づけで、今回発売されたプリンターで最も価格が高い機種です。ただ、XK500のような写真高画質をウリにした機種ではなく、低ランニングコストと高機能を両立させた機種となっています。

XK120の特徴

●Switch UIによる快適な操作性
ほかの機種を含め、今回発売された4機種にはSwitch UIが採用されています。液晶画面に表示されている「標準」をタッチすると「仕事」「学習」「写真」などに切り替わり、それぞれのシーンでよく使う機能が表示されます。自分が使いやすいようにカスタマイズもできます。

●低い印刷コスト
XK120は、A4カラー文書を約4.1円のインクコストで印刷できます。L判フチなし写真も、用紙代を含めて約10.0円のコストです。今回、ご紹介するプリンターの中で、もっとも低コストで印刷できる機種です。

●4.3型の大きなタッチパネル
XK120は、従来機であるXK110との性能差自体に大きな差はなく、印刷スピードや印刷コストは同等です。大きな変化としては、タッチパネルが2.7型から4.3型に大型化したことで、それにともなってXK110では、タッチパネル横にあったボタンが廃止され、見た目もすっきりしました。そして、タッチパネルが大きくなった分、Switch UIを使用する際にも操作性が良くなっています。

XK120の仕様

●価格
参考:4万1500円(税込み・Amazon 23/10/18現在)

●ランニングコスト
A4カラー文書:約4.1円
A4モノクロ文書:約1.6円

●対応インクタンク
XKI-N20PGBK 顔料ブラック
XKI-N21BK ブラック
XKI-N21C シアン
XKI-N21M マゼンタ
XKI-N21Y イエロー
※各約600円~(Amazon 23/10/18現在)

高画質ハイスペックモデル「TS8730」

 

TS8730は、新製品4機種の中で唯一「6色ハイブリッドインク」を搭載しています顔料インクのブラックが文字をくっきり印刷し、グレーを加えたカラー4色インクは写真を鮮明に印刷してくれます。印刷品質を重視したい人に、おすすめの機種となっています。

TS8730の特徴

●「6色ハイブリッドインク」搭載
顔料インクと染料インクという2つのブラックと、カラーの基本3色(シアン、マゼンタ、イエロー)に加えて、グレーインクを搭載しています。中間色であるグレーが搭載されたことで、色の再現性が高くなり、写真画質が向上しています。

●写真の印刷スピードが速い
TS8730は、L判写真を約10秒で印刷できます。上記の通り新発売4機種のA4文書の印刷スピードは同等ですが、写真印刷については他の3機種は約16秒かかります。写真印刷は、TS8730が最速ということです

●ランニングコストはXK120にやや劣る
上記以外における、TS8730の性能はXK120とほぼ同等です。ただ印刷コストに関しては、A4カラー文書がXK120は約4.1円であるのに対して、TS8730は大容量インク使用でも約12.7円、標準容量インク使用の場合で約12.9円かかります。印刷枚数が多い人は、XK120の方がコストを抑えられます。

TS8730の仕様

●価格
参考:3万6500円(税込み・Amazon 23/10/18現在)

●ランニングコスト
A4カラー文書:約12.7円(大容量インク使用時)

●対応インクタンク
BCI-330XLPGBK 顔料ブラック(大容量)
BCI-331XLBK ブラック(大容量)
BCI-331XLC シアン(大容量)
BCI-331XLM マゼンタ(大容量)
BCI-331XLY イエロー(大容量)
BCI-331XLGY グレー(大容量)
BCI-330PGBK 顔料ブラック
BCI-331BK ブラック
BCI-331C シアン
BCI-331M マゼンタ
BCI-331Y イエロー
BCI-331GY グレー
※顔料ブラック(大容量)約2100円~、染料ブラック・カラー(大容量)各約2000円~、顔料ブラック約1400円~、ブラック・カラー各約1200円~(Amazon 23/10/18現在)

本体価格が安いスタンダードモデル「TS6630」

 

「TS6730」と「TS6630」は、ADF搭載の有無以外は基本的に違いがありません。「TS6630」は、スタンダードモデルに位置付けられた機種です。一体型インクカートリッジを採用し、印刷コストの高さが欠点ですが、本体価格は安く抑えられています

TS6630の特徴

●一体型の4色ハイブリッドインクを採用
TS6630に搭載されたインクカートリッジは、プリントヘッド一体型です。文字印刷に強い顔料インクのブラックと、写真印刷に強い染料インクの3色カラーの2つのカートリッジを使います。一体型インクはコストが高くなり、カラーに関しては1色でも切れると全体を交換しなければならないデメリットがあります。その一方、インクを交換する度にヘッドも新しくなるので、インク詰まりによる不調が解消されるメリットがあります

●高速印刷が可能な低価格のプリンター
一体型のインクカートリッジは低価格の機種で採用されることが多く、印刷スピードが遅い傾向にあります。キヤノンの場合、TS5430やTS3530が一体型を採用する機種ですが、A4文書についてTS5430はカラー毎分6.8枚、TS3530はカラー毎分4.0枚の印刷スピードとなっています。TS6630の印刷スピードはカラー10.0枚なので、一体型カートリッジ採用機種としてはかなり高速なプリンターであることが分かります。

●手軽にコピーが取れる「1プッシュコピー」
TS6630は、タッチパネル横に「モノクロ」と「カラー」のボタンが搭載されています。これらはモノクロコピーとカラーコピーのスタートボタンで、原稿をセットしてボタンを1プッシュするだけで手軽にコピーが取れます。

TS6630の仕様

●価格
参考:1万6500円(税込み・Amazon 23/10/18現在)

●ランニングコスト
A4カラー文書:約20.3円

●対応インクカートリッジ
BC-385XL ブラック(大容量)
BC-386XL 3色カラー(大容量)
BC-385 ブラック
BC-386 3色カラー

※ブラック(大容量)約3600円~、3色カラー(大容量)約4600円~、ブラック約2400円~、3色カラー約2800円(Amazon 23/10/18現在)

ADF搭載のスタンダードモデル「TS6730」

 

「TS6730」は、上述の「TS6630」にADFの機能を搭載した機種です。基本性能は「TS6630」を参考にしてください。ここでは、「TS6730」のADF機能について補足します。

TS6730の特徴

●コピーや文書のデータ化に便利なADF搭載
ADFとはAutomatic Document Feederの略で、まとめてセットした原稿を自動で連続して読み込む装置です。TS6730の場合、A4サイズの原稿を最大35枚セットできます。1枚1枚原稿をセットする必要がないので、多量の原稿を読み込む必要がある際には非常に便利です。ただし、TS6730は印刷コストが高めなので、コピー代が高くつきます。コピーよりもスキャナとして紙の原稿をデータ化する用途が多い現場におすすめの機種です。

TS6730の仕様

●価格
参考:1万8000円(税込み・Amazon 23/10/18現在)

●ランニングコスト
A4カラー文書:約20.3円

●対応インクカートリッジ
BC-385XL ブラック(大容量)
BC-386XL 3色カラー(大容量)
BC-385 ブラック
BC-386 3色カラー
※ブラック(大容量)約3600円~、3色カラー(大容量)約4600円~、ブラック約2400円~、3色カラー約2800円(Amazon 23/10/18現在)

キヤノン PIXUSの新製品4機種のスペック比較表

製品名 XK120 TS8730 TS6730 TS6630
参考価格 4万1500円 3万6500円 1万8000円 1万6500円
本体サイズ
(幅×奥行×高さmm)
372×345×142 372×345×142 374×350×208 374×350×168
カラー印刷速度(A4文書 毎分) 10枚 10枚 10枚 10枚
モノクロ
印刷速度
(A4文書 毎分)
15枚 15枚 15枚 15枚
印刷解像度
(dpi)
4800×1200 4800×1200 1200×12000 1200×12000
Wi-Fi
自動両面印刷
最大用紙サイズ リーガル(後トレイ)、A4(カセット) リーガル(後トレイ)、A4(カセット) リーガル(後トレイ)、A4(カセット) リーガル(後トレイ)、A4(カセット)
最大給紙枚数 200枚 200枚 200枚 200枚
カラー
印刷コスト
(A4文書)
約4.1円 約12.7円 約20.3円 約20.3円
モノクロ
印刷コスト
(A4文書)
約1.6円

***

キヤノンのPIXUSシリーズ新製品4機種を紹介しました。4機種の中ではXK120とTS8730、TS6730とTS6630が性能的に近い機種ですが、細かく見ると違いがあります。

購入の候補としてこちらの製品を検討している方は、この記事も参考にして用途に合った製品を選択してください。そして、プリンターで使う用紙は、ぜひ品ぞろえ豊富な松本洋紙店でお求めを!

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