本格中華料理と日本で展開されている中華料理店の違い
中国東北地方出身の私が、本格中華料理と日本で展開されている中華料理店の違いについてお話します。
好きな料理と出身地料理の紹介
中華料理がそれぞれにありますが、私は中国東北地方の出身なので、地元の料理以外は四川料理、湖南料理、朝鮮族料理が好きです。
(中国東北は黒竜江省、吉林省、遼寧省で構成されています、東北以外の人は東北三省は一つ所として認識されてますが、実は三省で構成されてます。)
東北地方は中国でとても寒い地域のため、ここに住んでる人々は味の濃い食べ物や煮込み料理を好みます。
冬にはマイナス20度を下回ることもあり、大雪が降ると膝まで積もるほどです。北海道以外では、日本では想像もできないような寒さです
なぜ、辛い料理ばかり好きな理由はというと。。。
私は黒竜江省で生まれ。
ここは東北三省の中で最も北に位置し、最も寒い場所です。
子供の頃から味が濃い料理を好むことになり、特に冬の時辛い物を食べると体が温まる感じになります。
四川料理、湖南料理、朝鮮族料理の違い
四川料理: 痺れる辛さと辛い味を混ぜる感じ、湖南料理はただの辛い、朝鮮族料理はすべてコチュジャンを使って作られた鍋物が多いです。
湖南料理: 唐辛子をたっぷり使った、ストレートな辛さが特徴です。
朝鮮族料理: コチュジャンを使い、鍋料理が多いのが特徴です。
この三種料理は東北三省の方でかなり人気な料理、特に冬です。
日本中華料理店の味と本格中華料理店の味
日本中華料理店は二種類があります、一つは日本風にアレンジされた中華料理店、もう一つは純正な中華料理で中国人が経営するお店に見られるものです。
日本風にアレンジされた中華料理店の料理は中国本格料理の味と全く違います、日本中華料理店の味は日本人の好みを合わせて作られたものです。
主な違いは味付けだと思います。例えば、ニラレバ炒め、エビチリは中国で同じ食材があるのに、調理方法が全然違います。
日本の中華料理中の調味料は、本場の中華料理に比べて種類が少ない、日本の食事文化は日本料理素材本来の味を大切にし、味付けがあっさりしていて、調味料もシンプルです。
そのため、中華料理が日本に伝わった際には改良され、複雑な調味料の使用が減らされ、簡潔な風味が強調されました。
中華料理は色、香り、味の調和を重視しており、美味しい味を引き出すために、多く調味料を使って調理します。
終わりに
本格中華料理でも、日本風にアレンジされた中華料理でも、自分の口に合う料理が一番美味しいですね。
日本で本場の中華料理店がたくさんあります、行ってみたい方がいらっしゃったら、
上野、池袋、新宿をお勧めです。
先日、中華料理店で食事をした際、隣の席に座っていた日本人客が
「日本の中華料理も美味しいけど、やっぱり本場の味は全然違うね」と話していました。
私は心の中で「そうでしょうね。だって、日本の中華料理はもう日本食ですから」と呟きました。