「チップボール」という紙をご存じでしょうか?
一般的にあまりなじみのない、こちらの商品。じつは私たちの生活にわりと身近にあるものだったりするのです!
そもそもチップボールってどんな紙?
チップボールの原料は、雑誌や新聞などの「古紙」です。具体的には、紙の表と裏に新聞古紙を、間に雑誌古紙を使っています。
耐久性はそこそこあるのに、折り曲げやすく、さらにリサイクル紙なのでお値段が安いという特徴があります。そのため、使い捨てのお菓子やティッシュの箱、商品の保護台紙やクラフト素材などに使われています。
松本洋紙店のお客様の中では、浮世絵を取り扱う業者様や写真店様などが、商品の折り曲がりを防止するための「台紙」として、実際にチップボールをご利用されています。
松本洋紙店のチップボールは?
こちらが松本洋紙店で販売しているチップボールです。
カラーは3種類で、両面白、片面白・片面ねずみ、両面ねずみがあります。
写真だとわかりづらいので、図解にするとこんな感じです。
この説明にあるとおり、白色部分は触ると少し表面がデコボコしています。
厚みは3種類
こちらのチップボール、実は厚みが3種類から選べます。
厚みの違いをわかりやすくするために、並べてみました。
左から0.6mm、1mm、2mmです。
完全に真正面から撮るのが難しいので、今度はそれぞれの紙を重ねてみます。
その前に、紙の境目がわかりやすいように、カラー付箋をつけまして…。
重ねます。
左から0.6mm、1mm、2mmです。
こうして重ねるとハッキリわかりますね。
実際の製品は、2mmだと相当な強度があり、指で曲げようとしても簡単に曲がりません。
一方0.6mmは、比較的楽に曲げられます。1mmはその中間くらいです。
もし、折り曲げて箱を作るような、クラフト用途であれば0.6mm、
保護台紙として使うなら1mmや2mmを使うといいでしょう。
ケーキを買うときに、中身を固定するために使われる厚紙も、このチップボールの仲間です。コートボールという紙で、チップボールが古紙で作られているのに対し、こちらは木材を原料とした新品の原料(バージンパルプ)で作られています。
サイズもいろいろ!断裁加工も!
チップボールのサイズは、この記事でご案内しているA4のほかに、B4、B5、A3、A2、A1、全判と、7種類をご用意しています。
また、商品の台紙などに使いたいご要望にお応えするために、商品のサイズに合わせた断裁加工も承っております。
(ただし、チップボールはあまり小さいサイズへの断裁は不向きです)
ある程度のロット数をご注文いただけるなら、指定された厚みのご要望にもお応えしますので、お気軽にご相談ください!