終わりの見えないこのコロナ時代に、飲食店を経営しておられる会社さんは、どのように集客をされていますでしょうか。

SNS、口コミ、キャッチなどいろいろと手段がありますが、つい見落としがちなのがチラシではないでしょうか。

「チラシなんて‥」と、時代に合わないと思われる方もいるかもしれませんが、今や飲食店が集客できるかどうかはチラシで決まると言っても過言ではありません。

この記事では、飲食店の集客を成功させるためのチラシ作成のポイントについて紹介していきます。

集客に悩まれる会社さんが、お客さまを呼び込むチラシの可能性を再考する一助となれば幸いです。

他のお店との差別化

まず初めに、ここで取り扱うコツのベースとなっている考え方をご紹介します。

ご存知かもしれませんが、最近注目されているランチェスター戦略というものです。

ランチェスター戦略

ランチェスター戦略とは、第一次世界大戦のときイギリスのエンジニアであったF・W・ランチェスター（1868～1946）が提唱した戦争における戦闘の勝ち負けの法則が原点です。

今やビジネスシーンでよく用いられるので、マーケティングのフレームワークかと思いきやそんなことはなく、戦争の勝敗について考えられたものです。

ランチェスターの戦略は、弱者の戦略という言葉で語られます。

 

企業の業種や規模にかかわらず、ランチェスター戦略を取り入れて損することはありません。特に取り入れるべきなのは「1位以外の企業」です。

こういうと多くの企業が当てはまりますね。

 

ランチェスター戦略では、業界内のシェア率がもっとも高い企業を「強者」と認定し、それ以外を「弱者」とみなしています。その上で、弱者が強者にどう戦っていくのかという観点から理論が展開されています。

 

とりわけトップ企業とそれ以外の企業との間に大きな差がついてしまった業界は、ランチェスター戦略を応用するのが得策といえます。

ランチェスター戦略といっても様々に戦略はありますが、飲食店のチラシ戦略の場合は、ランチェスター戦略の一点集中主義や接近戦を取り入れることが効果的となります。

以下それぞれを見ていきたいと思います。

作り方で差別化~一点集中主義~

チラシを単なるコピー用紙に印刷して配ったとしても、他のお店との差別化が出来ずにすぐに捨てられかねません。

きちんと手に取ってもらい、他のお店との違いやすぐに捨てられないような付加価値をつけるという観点で、厚み・色・紙の種類を変えるという方法を取ってみてはどうでしょうか。

その時せっかくならおしゃれな紙や厚手の紙などでクーポン作ることやメニュー表を作って出前用においておいてもらうという方法も効果的です。

肝心の内容はというと、チラシで集客を成功させるにはデザインはもちろんですが、見る人を惹きつけるキャッチコピーも必要です。

同業界、競合だと思っているお店のチラシや広告を集めて、自社と比較する中でどのようなものが差別化に繋がるのかなどを勉強することも必要となってくることでしょう。

配布の仕方で差別化~接近戦~

チラシを作ってたくさん配布すれば良いと信じてやまない飲食店オーナーは少なくありません。

しかし、ただ量をやみくもに配布するとお客さんが来てくれるのかというとそうでもありません。実際、何万枚もの新聞折り込み広告を打ってもほとんど反響がなかった、という例はたくさんあります。

大量にチラシを配布しているのに反響がないのは、おそらくチラシを手に取った人のほとんどがそのまま捨ててしまっているのです。つまり、ターゲットとなる人に興味を持ってもらえていないということです。

一方で、少ない枚数で集客に成功している飲食店は確かに存在しており、そのようなお店は集客できるチラシを配布しています。

私たちは集客できるチラシと、できないチラシがあることをまず知っておく必要があります。

大手と同じように広範囲にチラシを配布するのではなく、地域を絞ってチラシを作り・配布したり、お店を出した半径何kmが自分の商圏なのかを考えてそこに集中的に何度もチラシを配布したりといった工夫が必要となってきます。

また、接近戦として直接お家を訪問してチラシを手渡しする、クーポンを差し上げる、など、大手飲食店がやらない「めんどくさい」「手間がかかる」「ダサい」ようなことを弱者の戦略として取り入れることがランチェスター戦略に沿ったやり方のひとつです。

最後に

以上、ランチェスター戦略に沿ってチラシのコツを見てきましたがいかがでしたでしょうか。

コツといったものの、すべての飲食店に対して結果が出る法則や方法は一つなわけでもなければ、正解があるわけではありません。

その業界、お店に合わせて変えていく柔軟性はこれからの時代ますます求められることでしょう。

集客に苦しむwith コロナ時代だからこそ、チラシの可能性を一度考え直してみてはいかがでしょうか。

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