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業界用語解説!チラシの歴史、フライヤー・ビラとの違いってご存知でしたか?

インターネットとスマートフォンの普及のおかげで、便利な世の中になりました。新聞を購読している世帯数が年々減少しているそうです。
ある調査では、インターネットでニュースを「見ている」人の割合が、新聞の朝刊を「読んでいる」と答えた人の割合を上回る結果が報告されています。(出典:公益財団法人新聞通信調査会「第10回 メディアに関する全国世論調査(2017年)」
朝刊に挟んである広告、いわゆる折り込みチラシですら、WEBサイトで閲覧できるサービスまで提供されているというのも、驚きです。
チラシは紙だからこそその商材の良さが伝わると信じて、今日も明日も印刷用紙を販売している松本洋紙店です。
さて、チラシというのは、日本ではいつの時代から存在しているのでしょうか?なんで「チラシ」って言うんでしょうか?その語源は?
わからないことは、調べてみましょう!
今回は、チラシの歴史、そして似ている印刷物「フライヤー」と「ビラ」との違いについてご紹介いたします。

チラシの歴史

パヒルスチラシが世界最古の広告!?

実は、世界最古の広告とされているのが、「チラシ」なのだそうです。
それは、パピルス紙を使った巻物状もので、紀元前2000年頃に古代エジプトの首都テーベでまかれた行方不明者を探すためのチラシだったそうです。現在、大英博物館に保存されています。
かつて、紙はとても高価なものだったので、日本でのチラシ誕生の時期はそれからかなり遅れること、数千年・・・
江戸時代になってからのことでした。

江戸時代の「引き札(ひきふだ)」が日本のチラシの原点

13世紀に一遍上人が「南無阿弥陀仏」の札を出したとあるが、天和3年に越後屋が呉服の宣伝に「現金安売り掛け値なし」という引き札を十里四方に出したのが引き札の始まりと言われる。裕福な大名、武士が年に1、2回まとめて払う掛け値売りが大店舗では普通で、これを交渉値引き掛け売りがなく、現金取引の正札売りにしたのが、大いにあたった。同業者の反発に幕府の検閲も入ったが、井原西鶴はこれを大商人の手引きと引用した。来客に酒や割引券を進呈するなどの文句も話題になった。その後、平賀源内が1769年(明和6年)に知人の依頼で歯磨き粉の引き札を作ったのが有名になった他、多くの作家が引き札を作成し、話題になった。
引用元:Wikipedia – 引き札 (最終更新 2017年7月4日 (火) 23:26)

天和3年というと、1683年のこと。世界最古に比べると、まだ最近のことなのかもしれませんね。
この引き札が撒き散らかされた様子から、「チラシ」という名前でも呼ばれるようになりました。

どんな違いがあるの?「フライヤー」と「ビラ」について

似たような広告に、「フライヤー」や「ビラ」が存在します。
これらとチラシにはどんな違いがあるのでしょうか?

チラシ

チラシとはもともと「散らす」という語源からきており、印刷された情報を大量に撒き散らし配布するところからきていると言われています。新聞や雑誌に挟んである折込チラシ、駅前などの街頭で配られるものや、マンションやアパートや個人宅などのポストに投函される広告などがそれにあたります。
チラシはとにかく大量印刷し多くに配布する目的から、低コスト重視の薄い紙、B4判やA4判の一枚刷りで、販促色が強く目立つ派手な色使いのデザインものが一般的です。

フライヤー

フライヤーは英語の「flyer」、「flier」(空を飛ぶもの)が語源。現在でも、ヘリコプターや飛行機などで上空から撒き散らして配布する方法を取ることもあります。英語の「flyer」は、日本語に訳すとチラシをさしています。
チラシと比べると手に取りやすいA6など小さめのサイズや厚めの紙で作成された広告をさすのが一般的。また、一般的な版型ではなく、ユニークな形に裁断されたり、装飾が施されたものもあります。
どちらかというと、チラシに比べ、デザインセンスが高くオシャレなものでイベント告知に使用される案内をさす傾向があります。

ビラ

ビラは英語の「bill」(張り紙)、日本語の「片」、擬態語「びらびら」が語源とされています。一般的には、単色刷りで薄い紙のものが多く、掲示物の広告に対して多く使用される用語です。
寄席の番組宣伝に江戸時代から使われており、現在でもその文化が色濃く残っています。

配布・掲示・チラシコーナーで情報伝達するツール

チラシもフライヤーもビラも、若干の違いがあるものの、大量印刷して多くの人の手元に行き渡らせることが目的である印刷広告というのが共通であることがわかりました。

チラシに最適な印刷用紙は?

チラシ、フライヤー印刷に使用される主な用紙には、コート紙(半光沢紙)、マット紙、上質紙、などがあります。また、用紙の厚さも薄口から厚口まであるため、どの用紙を選べば良いのか迷ってしまいがち。
松本洋紙店では、コート紙、マット紙、上質紙・色上質紙、わら半紙・再生紙、パール用紙といった、たくさんの印刷用紙をご用意しています。
用途に合わせて、お選びいただけるので、ぜひ一度のぞいて見てください!

チラシのサイズはどれがいい

ポスティングチラシならA4、新聞折込チラシならB4が一般的です。
新聞折込の場合、新聞を半分に折った寸法は、大体B4サイズ程度の大きさになるので、ほとんどのチラシがB4サイズで作成されています。ポステイングチラシについては、チラシを折らずに投函出来る最大のサイズがA4であること、また、ポストから取り出した時に、チラシ全体を瞬時に見えるということも理由としてあります。
折込チラシ、ポスティングチラシですが、サイズを小さくすると、他のチラシに埋れて見てもらえないというケース、それとは逆に、小さいことで目立ち見てもらえるというケースがあるので、それぞれで試してみて反応をみたり、あとは、コストに合わせてみるというのもよいかもしれません。

どの厚さがいいの

紙の厚さによってチラシ・フライヤーの印象は大きく変わります。
そこで、印刷する用途に合わせて、オススメの紙の厚さを一覧でまとめました。

その他の気になる疑問は、こちらのページを参考にして見てください!
チラシ・フライヤー用紙特集|用途にあった最適な紙はコレだ

チラシって、かなり奥が深い印刷物!印刷用紙選びも重要なので、お困りごとがありましたら、ぜひお気軽にチャットでご相談ください!