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互換性インクってどうなの?メリット・デメリットから選び方まで

互換性インクってどうなの?

最近の家庭用プリンターは本体こそお安く購入できますが、インク代って思いのほかコストがかさみますよね。それを少しでも下げるために、安価な互換性インクを使ってみたいけれど、「純正インクと比べて安すぎるから不安」という方も多いようです。

そこでこの記事では、互換性インクの安さの秘密やメリット・デメリットについて解説します。おすすめの製品も紹介しますので、参考にしてくださいね!

そもそも互換性インクって何?

互換性インクって何?
エプソン、キヤノン、ブラザーなど、プリンターメーカーが自社のプリンター専用で販売しているインクを、純正インクといいます。

互換性インクは「汎用インク」とも呼ばれ、プリンターメーカーとは異なるメーカーが製造しています。対応する純正インクと互換性があるので、もちろん印刷に使用できます。形式はカートリッジタイプとボトルタイプの2種類。ボトルタイプは、使用済みのインクカートリッジにインクを注入する「詰め替えインク」として販売されています。

また、再生インク(リサイクルインク)は、使用済みの純正インクを回収してカートリッジを洗浄し、新しいインクを充填した製品です。リサイクル費用がかかるので、互換インクより価格は高めの傾向にあります。

互換性インクのメリット

互換性インクは、なんといっても価格の安さが最大のメリットです。純正インクの価格より3~4割は安く、半額以下も珍しくありません。大量に文書を印刷するときや、インクを消耗するプリンターのヘッドクリーニング時などは、純正インクを使っているともったいなく感じますよね。こんなときに互換性インクだと、心置きなく使用できそうです。

互換性インクは格安なので品質を不安に思う方がいるかもしれませんが、心配はいりません。純正インクを販売するメーカーは、プリンター本体を安く販売する代わりに、消耗品であるインクで利益を得るような仕組みにしています。純正インクは、プリンター本体の開発費や製作費、広告費などもインク代で回収するスキームですが、互換性インクにはそれがないので、消費者に低価格で提供できるのです。

また、互換性インクのもう一つのメリットがコスパの良さです。メーカーや製品にもよりますが、互換性インクの中には純正品と同レベルの高品質なものや、純正インクよりも容量が多く入っているものもあります。

互換性インクのデメリット

そんなお買い得な互換性インクですが、デメリットもいくつかあります。

印刷直後は、純正インクも互換性インクも品質にほとんど違いはありません。しかし、互換性インクで印刷したものの方が早く劣化する傾向にあります。さらに、粘度や成分の違いによって、発色、耐光性、耐水性の面でも品質が劣る製品も。

また、これも配合成分によりますが、プリンターノズルの劣化や詰まりを引き起こしてプリンターの故障につながりやすくなるケースもあります。さらにメーカー保証がないので、互換性インクが原因でプリンターが故障した場合は、プリンターの保証期間内でも修理は自己負担です。そのほか、プリンターが互換性インクを認識しなかったり、だんだん色が出にくくなってきたりなどのトラブルもあります。

使用済みインクを処分するときも注意が必要です。互換性インクは回収ボックスに出せない場合があるので、メーカーの回収サービスを利用するか、家庭ごみとして処分します。

互換インクの選び方とトラブル対処法

メリットとデメリットがわかったところで、互換性インクの上手な選び方を見ていきましょう。トラブルが起こった際の対処法も紹介します。

質の良い互換性インクの選び方

最近では100円のインクも販売されていますが、格安のものは粒子が粗くプリンターノズルが詰まりやすいので、おすすめできません。価格の目安は、純正インクの半額程度までにとどめましょう。

海外製インクを購入する際には、質の悪いものを避けるために、ISO14001(環境マネジメントシステムの国際規格)ISO9001(品質マネジメントシステムの国際規格)の認定を受けた工場で作られているかチェックしてください。しかしながら、プリンターの故障リスクが少ない互換性インクを購入するなら、国産の製品を選ぶのが無難です。

さらに、互換性インクの中には、不良品が発生した場合の返品保証などが付いているものもあります。できるだけ保証の厚いものを選ぶと安心です。

トラブルが起こったときの対処法

インクカートリッジに付いているテープを剥がしたときに、空気穴があいているかどうか確認してください。穴がふさがっていると、目詰まりの原因になります。既に目詰まりしてしまったときには、専用の洗浄液や洗浄用カートリッジを使いましょう。洗浄液は通販サイトや家電量販店で購入できます。

トラブルで多いのが「プリンターがインクを認識しない」ケースです。インクカートリッジに付いているICチップが汚れていると接触不良を起こします。綿棒や乾いた布などで拭いた後、セットし直してください。「純正品ではありません」などの表示が出るときは、問題ありません。「OK」などで進めて使用できます。

なお、互換性インクにはICチップが付いていないものもあります。インクの残量が表示されませんが、これも印刷するだけなら問題ありません。

最後に、インクの併用についてですが、互換性インクと純正インクであれば同時に使用できる場合があります。しかし、互換性インク同士の併用は故障の恐れがあるのでNGです。

おすすめの互換性インク

互換性インクは日本製を選ぶと安心です。ここからは、評判の良い国産メーカーの互換性インクを紹介していきます。

Color Creation(カラークリエーション)インクカートリッジセット エプソン用IC6CL50互換

カラークリエーションインクカートリッジセット エプソ
Color Creationは東京に本社を置くメーカーで、互換性インクは家電量販店やディスカウントストアでも販売されています。写真の製品はエプソン用6色パック。Amazonでは、21人のユーザーが星4つと高く評価しています。

【参考】
Color Creation

インク革命.com キヤノン用互換インクカートリッジ BCI-381XL+BCI-380XLPGBK

インク革命キヤノン用互換インクカートリッジ

インク革命.comも東京のメーカー。ネット通販に特化しています。こちらの商品は自由に色も選べるのでおすすめです。レビューも多く、総合評価4.5と安心して使えます。

【参考】
インク革命.com

サンワサプライ 詰め替えインク キヤノンBC-310用

サンワサプライ 詰め替えインク
パソコン周辺機器でおなじみ、サンワサプライの詰め替えインクです。インク残量は表示されなくなりますが、問題なく使えます。キヤノンBC-310対応のブラックインクは、サンワサプライの公式通販サイトで95件のレビューがあり、星5つの高評価でした。

【参考】
SANWA SUPPLY

エレコム THE-8070KIT

詰め替えインク エレコム THE-8070KIT

こちらも周辺機器メーカーとして有名なエレコムの詰め替えインク。耐候性・耐オゾン性能に優れたオリジナルのインクを採用しています。THE-8070KITはエプソン用IC80/70に対応。Amazonでは242件もの評価があり、星4つと満足度の高い製品です。

【参考】
ELECOM

使用目的によって使い分けよう

互換性インクでも品質の良いものを選べば、通常の印刷には問題なく使用できます。仕上がりに高い品質を問われる写真印刷には純正インクを、文書メインで大量に印刷する場合は互換性インクを使用するなど、用途によって使い分けるのがおすすめです。

互換性インクの正しい選び方と使い方を知っていれば、インク代を節約しながら満足のいく印刷ができます。参考になれば幸いです!

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