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【自動で用紙を半分に】ブラザーから自動カッティングプリンターが登場!【コストもカット】

自動カッティングプリンターアイキャッチ

2022年11月、ブラザーから画期的な機能を搭載したプリンター「カットフィット DCP-J1800N」が発売されました。この製品の最大の特徴が、本体にセットしたA4用紙を自動で半分のサイズにカットしてくれることです。A4サイズの原稿を自動で縮小し、A5サイズにして印刷する機能もあり、A4に印刷する場合と比較して約半分の用紙コスト・インクコストで印刷できます。

この記事の後半では、DCP-J1800Nと同程度の価格帯で販売されているエプソン、キヤノンのプリンターもご紹介します。カッティング機能を取るか、それ以外の機能を優先するか。購入を検討するときに、ぜひ参考にしてください。

自動カット機能とは?

DCP-J1800Nに搭載された自動カット機能とは、どんなものなのでしょうか?

冒頭でも軽く触れましたが、自動カット機能とは、A4用紙をセットしておくと、A4用紙1枚にA5サイズ2ページ分を印刷して、自動でA5サイズ2枚にカットして排紙する機能のことです。元になる原稿がA4ならA5に縮小して印刷、A5サイズの原稿なら、そのままのサイズで印刷されます。

また、使用する場面は限られそうですが、A4サイズの原稿をそのままの大きさで印刷して、A5サイズ2枚にカットして排紙も可能です。

いずれの自動カット機能も、プリンターのプロパティまたは詳細設定の画面で基本設定を変更するだけで簡単に実行できます。

なお、自動カット機能は、自動両面印刷にも対応しています。原稿を自動的に縮小印刷するだけでなく、長辺とじや短辺とじの小冊子印刷もできます。

自動カット機能のメリットは?

自動カット機能のメリットは、用紙コストやインクコストが約半分になることです。A4文書を印刷した場合、通常の印刷ではインクコストがカラー約9.9円、モノクロ約3.0円ですが、自動カット印刷の場合、A5サイズ1枚がカラー約5.0円、モノクロ約1.5円で印刷できます。

ただし、インクコストに関しては、大容量インクを搭載したプリンターなら自動カット機能がなくても十分安くなっています。大量に印刷する人は、大容量インクに対応したプリンターも選択肢に入れて検討する必要があります。

例えばブラザーの大容量インク対応のプリンターDCP-J1200Nのインクコストは、A4カラー文書約5.5円、モノクロ文書約0.9円です。エプソンやキャノンには、さらにインクコストが低い機種もあります。

自動カット機能のメリット
用紙コストに関しては、単純に考えればA4用紙を半分に切ることでコストは半分になります。さらに言えば、A4用紙は流通量が多く、割安で販売されているためか、A5用紙500枚2セットよりもA4用紙500枚1セットのほうが安くなっています。よって、同量のA5用紙を買うより、A4用紙を買ってからカットするほうがコストは抑えられるでしょう。

使用頻度が低いA5用紙をストックしておいたり、印刷の際に用紙を交換したりする手間も省けることから、業務効率を向上させる観点からも自動カット機能にはメリットがあるといえます。

なお、自動カット機能はプリントだけでなく、コピーにも対応していています。読み取った原稿をA5サイズに縮小して、A4用紙に並べて2ページ分を印刷、A5サイズ2枚にカットして排紙することができます。

ブラザー DCP-J1800Nを同価格帯の他社製品と共に紹介

ここからは、DCP-J1800Nを同程度の価格帯のエプソンとキヤノンのプリンターとともにご紹介します。購入を検討する際の参考にしてください。

ほかに類がない自動カッティングプリンター ブラザー「DCP-J1800N」

DCP-J1800Nは、何といっても自動カット機能が最大の特徴です。A5サイズにカットすることで印刷コストを抑えたい人やA5サイズの用紙を使う機会がある人におすすめです。

DCP-J1800Nの特徴

●自動カット機能
A4用紙をA5にカットすることで、ランニングコストを削減できます。たまにA5サイズを印刷する人には、A5サイズの用紙をストックしておく必要がないのも便利です。

●通常の用紙トレイに加えて、スライドトレイ、手差しトレイも搭載
通常の用紙トレイに普通紙100枚、用紙トレイの上段に設けられたスライドトレイに写真用紙やハガキを20枚セットできます。加えて、セットできるのは1枚だけですが、手差しトレイも使えるので、手間なくさまざまな用紙を使い分けできます。

●インクカートリッジタイプのプリンターとしては低ランニングコスト
大容量インクを搭載したプリンターにはおよびませんが、この記事でご紹介している3機種の中ではもっともインクコストが低いプリンターです。自動カット機能を利用すれば、さらにコストカットができます。

DCP-J1800Nの仕様

●価格
参考:2万5000円(税込み・Amazon 22/11/16現在)

●ランニングコスト
A4カラー文書:約9.9円
A4モノクロ文書:約3.0円

●対応カートリッジ
LC411BK ブラック
LC411C シアン
LC411M マゼンタ
LC411Y イエロー

※各約1000円~(Amazon 22/11/16現在)

写真印刷がキレイなプリンター EPSON「EP-815A」

写真印刷がキレイなプリンター エプソン「EP-815A」出典:EPSON EP-815A

プリンターの印刷画質は、基本的にインクの色数が多い方が良くなります。EP-815Aは、Amazon実売価格が3万円を切る製品でありながら、6色インクを採用しています。コスパが良い、高画質のプリンターを探している人におすすめです。

EP-815Aの特徴

●6色インク採用で写真印刷の画質が良い
EP-815Aは、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの基本となる4色に、ライトマゼンタとライトシアンを加えた6色インクを採用しています。肌や空などを滑らかなグラデーションで表現できます。

●スマホだけでも使える
この製品の強みの1つが、パソコンなしでも使えることです。初期セットアップがスマホ・タブレット専用アプリ「Epson Smart Panel」から可能で、さらに書類や写真もこのアプリを使って印刷できます。

●無線LAN対応で快適操作
この製品には、自宅に無線LAN環境がなくても、スマホと直接通信ができるWi-Fi Direct®機能が搭載されています。プリンター本体で操作しなくても自動で電源をオンにしたり、設定した時間で電源をオフにしたりできる機能もあり、快適に使えます。

EP-815Aの仕様

●価格
参考:2万7500円(税込み・Amazon 22/11/16現在)

●ランニングコスト
A4カラー文書:約18.8円

●対応カートリッジ
SAT-BK ブラック
SAT-C シアン
SAT-M マゼンタ
SAT-Y イエロー
SAT-LC ライトシアン
SAT-LM ライトマゼンタ

※各約900円~(Amazon 22/11/16現在)

小規模オフィスやテレワークにおすすめ Canon「TR8630a」

小規模オフィスやテレワークにおすすめ キヤノン「TR8630a」出典:Canon TR8630a

TR8630a は、FAXも搭載した複合機です。小規模なオフィスやテレワークで使いやすい製品となっています。スマホやタブレットからもプリントでき、クラウドに保存した書類をリモート操作してプリントアウトもできます。

TR8630aの特徴

●FAXも搭載した複合機
最近ではデータでのやり取りが増えているとはいえ、いまだに仕事でFAXが必須な企業や組織も多いです。こちらの製品は高速電送に対応した、「スーパーG3規格対応」のFAXを搭載しています。プリントアウトせずに、パソコンから直接、FAXを送信も可能です。

●テレワークに便利なリモートプリント対応
こちらの製品は「PIXUSでリモートプリント」に対応しています。テレワークでリモート操作している会社のPCから、ブラウザ経由でファイルをクラウドにアップロード。また、そのクラウドのデータを、自宅の本製品からプリントアウトできます。

●写真にも文書にも強い5色ハイブリッドインク
TR8630aは、写真印刷に強い染料インク4色に、文書印刷に強い顔料インクのブラックを加えた5色ハイブリッドインクが搭載されています。写真にも文書にも強いプリンターです。またインクカートリッジは、標準容量のほか、大容量と小容量も販売されていて印刷する量に合わせて選べます。

TR8630aの仕様

●価格
参考:2万6109円(税込み・Amazon 22/11/16現在)

●ランニングコスト
A4カラー文書:約11.0円

●対応カートリッジ
BCI-380PGBK ブラック 標準
BCI-381BK ブラック 標準
BCI-381C シアン 標準
BCI-381M マゼンタ 標準
BCI-381Y イエロー 標準
BCI-380XLPGBK ブラック 大容量
BCI-381XLBK ブラック 大容量
BCI-381XLC シアン 大容量
BCI-381XLM マゼンタ 大容量
BCI-381XLY イエロー 大容量
BCI-380sPGBK ブラック 小容量
BCI-381sBK ブラック 小容量
BCI-381sC シアン 小容量
BCI-381sM マゼンタ 小容量
BCI-381sY イエロー 小容量

※標準各約1100円~、大容量各約1800円、小容量各約1000円(Amazon 22/11/16現在)

プリンター3機種のスペック比較表

製品名 DCP-J1800N EP-815A TR8630a
メーカー ブラザー エプソン キヤノン
発売年 2022年 2022年 2022年
参考価格 2万5000円 2万7500円 2万6109円
本体サイズ
(幅×奥行×高さmm)
400×343×172 390×339×141 438×351×190
印刷速度
(A4カラー文書 毎分)
約16.5枚 約10枚
印刷速度
(A4モノクロ文書 毎分)
約17枚 約15枚
印刷速度
(L判写真)
約14秒 約13秒 約31秒
印刷解像度
(dpi)
1200×6000 5760×1440 1200×2400
Wi-Fi
自動両面
印刷
最大用紙
サイズ
A4 リーガル リーガル
最大給紙
枚数
101枚+ハガキ等20枚 101枚 200枚
印刷
コスト
(A4カラー文書)
約9.9円 約18.8円 約11.0円
印刷
コスト
(A4モノクロ文書)
約3.0円
印刷
コスト
(L判写真)
約23.1円 約33.0円 約19.5円

***

ブラザーの新商品、自動カット機能を備えた「DCP-J1800N」をご紹介しました。

ロール紙に印刷する大判印刷用のプリンターには、用紙を自動でカットする機能を備えた製品もありますが、現在のところA4用紙を自動でカットするプリンターはほかにありません。自動カット機能に興味がある方は、購入を検討してみてください。

とはいえ、1つの機能だけに着目してプリンターを選ぶと、後悔することにもなりかねません。この記事でも同程度の価格帯の製品も紹介しているので、ぜひほかの長所もある製品とも比較検討してみてください。

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