「箔」とは、薄い膜を貼り付けることで、インクとは違った高級感のある仕上がりにする印刷手法です。かつては少部数だとコストの負担が大きくなったり、仕上がりまでに時間がかかったりすることが悩みのタネでした。
ところが、5月31日にブラザーから発売された箔プリンター「HAK110」は、1枚からでも箔印刷がきれいで簡単にできるすぐれものです。この記事では、ブラザーから発売されたばかりの新製品・箔プリンター「HAK110」をご紹介します。
箔印刷ができるプリンター・brother「HAK110」
ブラザーから発売された箔プリンター「HAK110」は、「インクの代わりに箔を使ったコピー機」といった感覚で使えます。ふつうのコピー機は原本を印刷すると、紙に原本の内容が転写されます。一方、こちらの箔プリンターは、原本の内容が新しい紙に箔押しされるというわけです。
プリンターのように、パソコンなどに接続する必要はありません。パソコンで作ったデータを箔押ししたい場合は、一度レーザープリンターでそのデザインをプリントアウトして、その紙の内容を箔プリンターで箔押しすればOK。パソコンにあまり詳しくない人でも、使いやすいところもメリットの1つです。
1枚からでもきれいな箔押しができる!
箔プリンターのメリットは、少部数でも簡単に箔押しができるということです。通常の箔押しのように金型を作るわけではなく、デザインを印刷した紙を原本にするだけなので、1枚だけ箔を押したカードを作成したいときでも気軽にプリントできます。
原本のとおりに箔押しされるので、イメージそのままの仕上がりで、高精細な箔押しができるのも便利なところです。箔のカラーは、金色・銀色・赤色・青色・ローズゴールド・緑色・銅色・ターコイズの8色で、トナーを変えることで簡単に違う色の箔プリントができます。
カードやメニュー表、名刺など使い方はいろいろ
「HAK110」の使い方は、いろいろあります。
・ショップでお渡しするカードや名刺
店頭でお客様にお渡しするDMを兼ねた招待状や、商品に添えるカードなどに箔押しをすると、高級感が出てお客様に手に取ってもらいやすくなります。名刺などもワンポイントで箔をプリントすると、おしゃれに仕上がります。飲食店の場合は、コースターなどをオリジナルで制作するのもおすすめです。
箔押し印刷には、NTラシャに代表される、きめが細かくて上質感のある用紙がおすすめです。コースター用紙は、厚みがあり、カードや名刺などにも使えます。なお、箔プリンターではコート紙が使用できないので、選ばないようにしましょう。
・パッケージやラベル
商品のパッケージやラベルも、箔押しすることでワンランク上の仕上がりになります。箔プリントしてから紙をカットもできますし、幅:55~225mm 長さ:90~500mmと、かなり小さい紙から給紙可能なので、小さめのラベルに印刷もできます。
ただし、正方形や長方形でない紙には印刷できなので、形状によってはプリントしてからカットすることになります。
色上質ラベル(シール)や、クラフトラベルなどを使えば、プリントしてそのままシールとして貼れて便利です。
・パンフレットやメニュー表
大きめの紙にも箔押しができるので、パンフレットやメニュー表に使うのもおすすめです。少部数だけ用意したいパンフレットも、箔押しをすることで高級感のある仕上がりになります。
HAK110のスペック表
製品名 | HAK110 |
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メーカー | ブラザー |
発売年 | 2023年 |
参考価格 | 41万8000円 |
本体サイズ (幅×奥行×高さmm) |
384.2×330.2×356.2 |
印刷速度 (A4サイズ 毎分) |
約15枚 |
最大用紙 サイズ |
幅:55~225mm 長さ:90~500mm |
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1枚から簡単に箔押しできる、brotherの新作プリンター「HAK110」をご紹介しました。
プロの業者に頼まなくても、箔押しカードを作れるのは、お客様に合わせた販促をするうえで便利です。本体価格は40万円以上と高額ですが、ワンポイントの箔があるだけでも仕上がりがグッと高級になるので、お得意様向けにぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
ブラザー公式サイトにて、デモ機の無料貸出も受け付けているので、そちらもチェックしてみてください。
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