文具好きのみならず、知的な大人の御用達アイテムとして根強い人気を誇る万年筆。しかし、鉛筆やボールペンとは全く違うだけに、初心者が使い始めるにはややハードルの高い筆記用具でもあります。
そこでこの記事では、初めて万年筆を使う方が上手に字を書ける方法をご紹介。書き方のコツだけでなく、初心者が使いやすい万年筆も紹介するので、初めての1本を選ぶときの参考にもしてください。
ペン先の向きと角度に注意! 楽な姿勢で書いてみよう
万年筆で字を書く際は、ペン先を正しい向きにして使いましょう。万年筆のペン先は、素材名やブランド名が刻印された面が表です。表を上向きにして持ちながら、筆圧をかけすぎずに書いていきましょう。
万年筆を使う角度の目安は45度から60度。鉛筆やボールペンよりも、やや寝かせ気味にすることがポイントです。45度では太い字が、60度では細い字が書けます。初めて使う方は、まず50度を意識しながら書くのがおすすめです。
最後のコツは、字を書く時の姿勢です。机に対してやや前屈みの姿勢を取りながら、机と体が密着しないようにしましょう。腕や手首を自然に動かすことが大切です。とはいえ、特別な姿勢をとる必要はありません。背筋も伸ばしすぎず、普段通りの楽な姿勢で、万年筆が持つ、のびやかな書き味を楽しんでみてください。
迷ったらコレ! 初心者におすすめの万年筆3選
近年、手頃な価格で手に入る万年筆のラインナップが増えています。その中から、初心者でも書きやすく、あつかいがカンタンなおすすめ万年筆を3つご紹介します。
社会人向け! 万年筆らしい書き味が心地良い「コクーン」
英語で「繭」を意味するコクーンの名前通り、曲線の美しいフォルムに定評がある万年筆です。高級感のある金属製のボディーで、書き味の良さもバツグン。万年筆ならではの“筆圧をかけずに字を書く”書き方が身につきます。
グッドデザイン賞・キッズデザイン賞を受賞した「カクノ」
カクノは、ペン先に親しみやすい顔のマークが描かれていたり、グリップ部分を指にフィットしやすい三角形にしたりと、書きやすい工夫がいっぱい詰まっています。その成果が認められ、グッドデザイン賞・キッズデザイン賞審査員特別賞を受賞。カートリッジインキのカラーバリエーションも豊富で、子どもから大人まで幅広い年代で使える万年筆です。
インクの蒸発を極限まで防ぐ「プレジール」
万年筆の表面には擦り傷に強い加工を施し、キャップには閉めた状態で1年間使わなくてもインクが乾かない「スリップシール機構」を搭載。カートリッジ式のインクで末長く使用できます。普段使いにちょうど良い、1,000円代で購入できる万年筆です。
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万年筆は、初心者にもとっつきやすい、スタイリッシュで高機能な筆記用具です。この新年度はあなたの字をきれいに見せてくれる万年筆を、仕事や生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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