スタッフ日記

【プロのおすすめボドゲ紹介】適正なリスクを取る力が磨かれるゲーム

こんにちは!現役のボードゲームカフェ店員の「たかみぃ」です。

この記事では、ボドゲのプロの観点から、”ビジネスに活かせる”テーマのボードゲームやカードゲームをご紹介していきたいと思います。

今回は「適正なリスクを取る力が磨かれるゲーム」として、「ゲシェンク」を紹介します。

ビジネスにおいて、リスクを取ることを、どうしても避けられないときってありますよね。
リスクを恐れすぎても、軽く見すぎても、大きな成果を手にすることはできません。

「ゲシェンク」で「適正なリスクを見極める目」を養いましょう。

カードを引き取るか、チップでかわすか

ゲシェンク02
「ゲシェンク」は、失点を抑えるためにチップをやりくりするゲームです。

各プレイヤーは、同じ枚数のチップを平等に受け取ったあと、山札からカードを1枚めくります。プレイヤーは時計回りに、そのカードを引き取るか、カードの上にチップを1枚置いてパスし、次の人にカードを引き取らせるかを決めます。

カードは3から35まであります。引き取ると数字はそのままマイナス点に、チップは1枚につきプラス1点になります。プレイヤーは失点を回避するためチップを支払いますが、いずれチップが枯渇するタイミングが来ます。カードを引き取れば、カードに乗っているチップも一緒に獲得できます。

誰かがカードを引き取ると、次の1枚がめくられます。最後の1枚が引き取られたときに、失点がもっとも少ない人が勝者です。

カードは連番で獲得すると、連番のうちもっとも小さい1枚のみの失点で済むルールがあるため、人によって引き取っても被害が変わってきます。ただ、最初にランダムで9枚のカードを除外するので、あてにした数字が出てこないで終わる可能性もあり、最後まで気が抜けません。

上の写真であれば、右下のプレイヤーは13を取りたくてたまらないでしょう。これを引けば、現在14+12の26点というカードのみの総失点が、12~15の連番になることで12点まで一気に減るからです。

どこで痛みを負うかを考える面白さ

  • 回避するか引き取るかのシンプルなルール
  • 最悪の状況を避けるため、いつチップを確保するかの判断
  • 人の足元を見る駆け引き

シンプルなルールが生み出す、リスクマネジメントのおもしろさをぜひお試しください。

参考価格:1,800円(内税)
対象年齢:8歳以上
プレイ人数:3~7人
プレイ時間:20分
メーカー:メビウスゲームズ