透け感とシャリシャリした手触りがおしゃれなグラシン紙。半年ほど前、“古本をカバーするグラシン紙は身を挺して本を経年劣化から守ってくれる!”とTwitterで話題になり、テレビでも取り上げられたのをご存じでしょうか?
古本屋なら誰でも知っているけど、グラシン紙は本当に偉い。身を挺して本を守ってくれる。こんな真っ黒焦げの岩波文庫もグラシン紙を剥くとホントきれいです。 pic.twitter.com/r8XFjMu8Tr
— 古本の吉本書店 (@yoshimotoshoten) January 25, 2022
グラシン紙は、意外と日常使いされていて、お菓子の型紙や薬包紙、ラッピングなどでも目にする機会の多い用紙です。でも、それをふだんからグラシン紙とは意識せず、ましてや書籍の劣化防止カバーとして使われているということは、知らない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、本を経年劣化から守ってくれるグラシン紙についてご紹介していきます。
【参考】グラシン紙商品一覧
本の守り“紙”グラシン紙って?
かつての文庫本は、現在のようなイラストの入ったカバーは無く、半透明のグラシン紙に包まれ流通していました。本屋や古本好きな方であれば見たこと、聞いたことがあるのではないでしょうか。
グラシン紙は、紙の原料の化学パルプを特殊な機械でよくすりつぶしたあと、高圧のローラーで薄く圧縮し表面をツルツルに仕上げた薄い紙です。光沢がある半透明なグラシン紙は、耐水性・耐油性があり、表面に物がくっつきにくいのが特性です。
古本屋では、こうした特性に着目して書籍の保護や劣化を防ぐためにグラシン紙を使っています。グラシン紙は、耐水性・耐油性があるので湿気や指に付着していた汚れなどから大事な本を守るだけでなく、保護することで日焼けも防止します。また、半透明なので本棚に並んでいてもタイトルを判別できます。
大切な本ほど、美しく保存しておきたいものですものね。下記を参照してグラシン紙でブックカバーを作ってみませんか?
常備しておくと便利!グラシン紙の使い道
グラシン紙は、書籍の劣化防止カバーの他にも、お菓子の型紙やラッピングなど使い道は様々です。例えば、ハンバーガーをグラシン紙で包めば、手を汚さずに快適に食べることができます。ボリュームのあるサンドイッチなどをグラシン紙で包めば、見た目もおしゃれな一品に早変わりしますよ。
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今回はグラシン紙についてご紹介しました。
本を経年劣化から守る効果で近年、注目を集めた用紙ですが、じつは料理やラッピングにも使え、身の回りでも利用されています。松本洋紙店でも取り扱っているので、ぜひ自作のブックカバー、料理の包み紙などで「グラシン紙」を活用してください。
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