弔辞を書いたり香典を包むのに使われたりと、葬儀に関する場面で使われることが多い紙・奉書紙をご存知ですか?
【詳しくは→https://www.moriichi-net.co.jp/c/cat415/004-0477】
最もベーシックな和紙の一つであり、大切な思いを伝えたい時に効果を発揮します。
普段あまり馴染みがないため聞きなれない方も多いと思いますが、生きている中で必ず巡り会う紙です。
この記事では、奉書紙の特徴や、正式な使い方など、いざという時のために知っておきたい奉書紙についてご紹介します。
これを参考に、ぜひ一度試してみてくださいね。
和紙の一種・奉書紙とは
奉書紙の由来は室町時代まで遡ると考えられており、当時幕府が公文書を作成するために用いていた最高級の公用紙のことです。
そのため、命令書の意味で「奉」書と名付けられたという説が有力です。
当時は、和紙を作るときの原料には楮が多く使われていたため、楮(こうぞ)とよばれる植物を原料に作られた、白い厚手の和紙です。
とはいえ、他の和紙との大きな違いはありません。現在の奉書紙の多くは、パルプを使って作られていて、その中で白くてしっかりした和紙のことを、奉書紙とよんでいます。
奉書紙の用途
奉書紙とは、大切なことを伝える和紙。
この奉書紙の目的は、昔も今も変わっていないことです。
用途として、公文書として使われていたのが、儀礼などの場面で文化として残り、祝詞など神事にも使われるようになりました。
発展して現代では、「弔辞を書く用紙」や「お香典・お布施を包む用紙」として使われるようになりました。
「大切なことを伝える」という意味。
これは和紙そのものの価値でもあります。
今では、気持ちを込めた印刷物としてはもちろん、和を演出するものとしての奉書の使い方が一般的になっています。
特に、用途を限定するものではなく、明確な決まりもないため自由に使用することができます。
奉書紙は印刷、断裁できる?
奉書紙は、ご家庭などのプリンターでも綺麗に印刷をすることが可能です。
インクジェット、レーザープリンターでプリンターで使用可能です。
例えば
・年賀状や挨拶状の作成
・結婚式やイベントの招待状
・お礼状や感謝状の作成
印刷により、伝統的な形式を守りながらも印象的に仕上げることができ
手書き風のフォントを使用することで、大人数に温もりのある文書をお届けすることもできます。
奉書紙の印刷について、動画でも詳しく解説しています。
また、香典やお祝いの包み紙、のし紙として奉書紙を使用する際には、丁寧に断裁加工を行うことで、より美しい形に整えることができます。
松本洋紙店では、断裁加工も行なっています。(オプション+1,000円)
奉書紙のメリット
奉書紙の大きな特徴でありメリットは裏表があり、印刷ができることです。
裏表があることは、洋紙にはあまりない特徴ですが、奉書紙だけではなく和紙全般にいえることです。
表はつるっとした面、裏はざらっとした面。
筆で書いたりする際に、つるっとした面は書きやすく、ざらっとした面では多少にじみが出ます。
印刷においても、基本的にはつるっとした表面に行います。
しかし、昨今は風合いを重視するために、裏のざらっとした面に印刷することも多いです。
どちらが正式で、どちらが間違いということはないため、用途に合わせながらも好みで印刷すると良いでしょう。
また奉書紙を利用するメリットとしては、やはり高級感を演出できるということになります。
奉書紙を使う人の多くは、高級だとわかっていながらあえて高いお金を出して利用することに価値を見出しているのでしょう。
奉書紙は価値を高めるという点でも、様々な利用価値がありますが、高級感を出すという利用の仕方は、ある種今の時代ならでは使用方法ということができそうです。
最後に
以上、奉書紙についてみてきましたが、いかがでしたでしょうか。
紙の専門店、松本洋紙店でも奉書紙を取り扱っています。
インクジェットにもレーザープリントにもどちらも印刷可能です。
ぜひチェックしてみてくださいね。