プリンタ

大判・大量印刷にスキャナーも欲しい!ICT教育を支える教育現場におすすめのプリンターをご紹介

パソコンを使う女の子

現在の教育現場では、GIGAスクール構想によって、児童・生徒1人につき1台の端末が行き渡りつつあります。しかし、こうしたICT教育を効果的に進めるには、学校への適切なプリンターの配備が必要です。教室や職員室に設置するプリンターを見直すことで、業務を効率化して教職員の負担の軽減もできます。

この記事では、職員室や各教室へ設置するのに適した、おすすめのプリンターを紹介しています。ICT教育を効果的に導入するために、プリンターの設置・買い替えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ICT教育のためのプリンターに求められる性能とは?

デジタル技術を活用して、ペーパーレスで行える教育内容が増えたとはいえ、手で文字や絵を書いて学習する必要性が薄れるわけではありません。

手書きで回答させるテストの作成や、学習内容を目に見える形で保存してファイリングするときなど、学習時のさまざまな場面でプリンター印刷ができる環境が求められられます。

このように、ICT教育を効果的に進めるには、いまやプリンターが必須となっています。教育現場で使われるプリンターには、さまざまな性能が要求されますが、とくに重視するべき点として以下のようなものがあります。

大量の印刷が短時間でできる高速のプリンター
・児童や生徒が気兼ねなく利用できる低ランニングコスト

ここからは、上記の2点を満たすようなICT教育向けのプリンターをご紹介します。

ICT教育におすすめのプリンター4選

職員室におすすめの高速プリンター「LX-10050MF」

EPSON LX-10050MF

出典:エプソン公式ホームページ

プリンターは、パソコンで作ったデータを、そのまま配布用の教材として印刷できます。従来の印刷機と違って製版の手順を省け、教材作成の負担を軽くできます。さらに印刷速度が速ければ、印刷待ちをする無駄な時間も省けます。

高速で印刷できるプリンターが職員室にあれば、社会問題化しつつある教職員の長時間労働の解消にも役立つのではないでしょうか? こうした目的の高速プリンターとしておすすめなのが、LX-10050MFです。

LX-10050MFは、エプソンの「スマートチャージ」というサービスの対象機種で、プランによっては月額の利用料金の中に保守サービスまで含まれます。故障時にも追加予算が発生しないメリットもあります。

LX-10050MFの特徴

●毎分100枚の印刷ができる高速プリンター
LX-10050MFの印刷スピードは、A4用紙の場合で毎分100枚です。短時間で印刷が終了するので、教材や配布物を印刷するときも、印刷待ちで無駄な時間が取られることがありません。ファーストプリントも、6.2秒の速さです。

●コピー機やスキャナーとしても高性能
LX-10050MFは、印刷だけでなくコピーやスキャンもできる複合機です。ファーストコピーに要する時間は4.9秒の速さで、原稿に近い色の再現力で教材作成に重宝します。スキャナーは、ADFに150枚の原稿がセット可能。片面毎分60面、両面毎分110面のスキャンができ、たくさんの紙資料を短時間でデータ化できます。

●ニーズに合わせてプランが選べるエプソンスマートチャージ
エプソンスマートチャージは、本体の使用料金やインク代、保守サービスなどもプランに含まれます。プランには、一定の印刷枚数まで定額で使える「オール・イン・ワンプラン」、本体を購入してインクや保守サービスは個別に購入・契約する「インク・スタンダードプラン」など、現場のニーズに合わせたものが用意されています。

LX-10050MFの仕様

●価格
参考:260万円(税別 インク・スタンダードプラン標準価格)

●ランニングコスト
モノクロ:約0.4円
カラー:約1.5円

●対応カートリッジ
LX2BK01 ブラック
LX2C01 シアン
LX2M01 マゼンタ
LX2Y01 イエロー
※ブラック 2万3100円、カラー 1万8700円(税別 インク・スタンダードプラン標準価格)

大きな掲示物も作成できるプリンター「SC-T5455」

EPSON SC-T5455

出典:エプソン公式ホームページ

大きなサイズの用紙が印刷もできる大判プリンターも、学校に備えておきたい備品の1つです。こちらのSC-T5455は、A0プラスサイズまで印刷できるプリンターです。教材を大きく印刷したり、行事関係の大きな掲示物を作ったりできます。

インクジェットプリンター用のクロスにも印刷可能で、横断幕や垂れ幕の印刷もできます。学校に1台備えておくと、さまざまな場面で便利に使えるプリンターです。

SC-T5455の特徴

●A0サイズの教材を印刷でき垂れ幕も作成可能
SC-T5455は、A0サイズの教材を印刷できるプリンターです。A0サイズを「速い」モードなら約56秒、「ドラフト」モードなら約36秒で印刷でき、授業の準備を手早く終えられます。校内掲示物もカラーで鮮明に印刷でき、横断幕や垂れ幕の作成も簡単です。

●耐水性が高く色あせしにくいインクを採用
SC-T5455には、4色顔料インクが採用されています。水濡れや色あせに強いインクなので、長期間貼り続ける掲示物に向いています。屋外で使う横断幕や垂れ幕を作っても、短期間でにじんで見にくくなることもありません。

●複合機とセットで使えば拡大コピーも可能
エプソンの複合機やスキャナーとセットで使うことで、読み取った原稿を拡大して印刷もできます。参考資料を拡大印刷して、児童・生徒に簡単に見せられます。

SC-T5455の仕様

●価格
参考:33万8797円(税込み・楽天市場23/4/24現在)

●ランニングコスト
A0サイズポスター
約96円

●対応カートリッジ
SC14MB70 マットブラック 700ml
SC14C70 シアン 700ml
SC14M70 マゼンタ 700ml
SC14Y70 イエロー 700ml
SC14MB35 マットブラック 350ml
SC14C35 シアン 350ml
SC14M35 マゼンタ 350ml
SC14Y35 イエロー 350ml
SC14MB11 マットブラック 110ml
SC14C11 シアン 110ml
SC14M11 マゼンタ 110ml
SC14Y11 イエロー 110ml
※700ml各約2万3500円~、350ml各約1万8100円~、110ml各約7600円(Amazon 23/4/24現在)

教室設置におすすめの低ランニングコストのプリンター「PX-M791FT」

EPSON PX-M791FT

出典:エプソン公式ホームページ

各教室にプリンターが設置されていれば、生徒が必要に応じて印刷ができて便利です。教員にとっても、授業と授業のあいだの短い休み時間でも印刷ができて、職員室に戻る手間が省けます。生徒にも自由にプリンターを使用させるなら、ランニングコストは低い方がいいでしょう。PX-M791FTは、低ランニングコストのプリンターとしておすすめです。

PX-M791FTの特徴

●教室設置に適した低ランニングコスト
PX-M791FTのランニングコスト(インクコスト)は、A4カラー文書1枚が約2.2円の低さです。モノクロの場合はさらに安く、A4文書1枚を約0.9円で印刷できます。

●インクタンク方式で管理しやすい
PX-M791FTは、本体に設けられたインクタンクに、ボトルのインクを補充する方式を採用しています。各教室に設置したプリンター同士でインクを共用できるので、カートリッジタイプ以上にインクの補充やインクボトルの在庫管理が楽です。インクボトルの注入口の形状が色ごとに異なり、入れ間違えない工夫もされています。

●コピーやスキャンも可能
本製品は、コピーやスキャンもできる複合機です。配布物を教室でコピーしたり、児童・生徒の学習の成果をスキャンしてデータ保存したりといった用途にも使えます。

PX-M791FTの仕様

●価格
参考:8万9800円(税込み・Amazon 23/4/24現在)

●ランニングコスト
A4カラー文書 約2.2円
A4モノクロ文書 約0.9円

●対応カートリッジ
IT08KA ブラック 127ml
IT08CA シアン 70ml
IT08MA マゼンタ 70ml
IT08YA イエロー 70ml
※ブラック 約4800円~、カラー 各約2500円~(Amazon 23/4/24現在)

導入コストが安い低ランニングコストのプリンター「GX6030」

Cannon GX6030出典:キヤノンオンラインショップ

GX6030も、教室設置におすすめの低ランニングコストの複合機です。ランニングコストは先ほど紹介したPX-M791FTと同等なのに、本体価格は2万円以上も安く、導入コストを抑えられます。

教室に設置するプリンターにコピーやスキャンの機能が必要ないなら、同じGXシリーズのGX5030がおすすめです。こちらは印刷機能のみの単機能プリンターで、さらに導入コストを削減できます。

GX6030の特徴

●低ランニングコストと速い印刷スピード
GX6030のランニングコストは、PX-M791FTとほぼ同等のA4カラー文書約2.2円、モノクロ約0.8円です。印刷スピードはPX-M791FTにやや劣りますが、カラー毎分約15.5枚と十分な速さを備えています。

●インク補充の手間が少ない大容量タンク
GX6030は大容量のインクタンクを採用したモデルで、インク補充の手間が省けます。インクボトル1本分で、カラー約1万4千枚の印刷が可能です。エコノミモードに設定すると印刷品質はやや落ちますが、こちらは約2万1千枚の印刷が可能となります。

●マーカーを使ってもにじみにくい顔料インクを採用
GX6030には、全色顔料インクが採用されています。顔料インクは耐水性や耐マーカー性に優れ、印刷した教材の重要箇所にマーカーでラインを引いてもにじみにくいです。児童・生徒の学習の場で重宝します。

GX6030の仕様

●価格
参考:6万1855円(税込み・Amazon 23/4/24現在)

●ランニングコスト
A4カラー文書 約2.2円
A4モノクロ文書 約0.8円

●対応カートリッジ
GI-36BK ブラック
GI-36C シアン
GI-36M マゼンタ
GI-36Y イエロー
※ブラック 約4000円~、カラー 約4500円~(Amazon 23/4/24現在)

ICT教育におすすめのプリンター4機種のスペック比較表

製品名 LX-10050MF
(エプソン)
SC-T5455
(エプソン)
PX-M791FT
(エプソン)
GX6030
(キャノン)
発売年 2020年 2020年 2020年 2021年
参考価格 260万円
(インク・スタンダードプラン 標準価格)
33万8797円 8万9800円 6万1855円
本体
サイズ
(幅×奥行
×高さmm)
674×757×1243 1385×750×1070 425×500×350 399×410×254
カラー印刷速度
(A4文書 毎分)
100枚 約25枚 約15.5枚
モノクロ印刷速度(A4文書 毎分) 100枚 約25枚 約24.0枚
印刷解像度(dpi) 600×1200、600×2400 2400×1200 4800×1200 600×1200
Wi-Fi
自動両面
印刷
×
最大用紙
サイズ
A3 ロール紙 用紙幅914mm リーガル リーガル
最大給紙
枚数
750枚 ロール紙1本 550枚 350枚
カラー印刷コスト(A4文書) 約1.5円
(インク・スタンダードプランの場合)
約2.2円 約2.2円
モノクロ印刷コスト(A4文書) 約0.4円
(インク・スタンダードプランの場合)
約0.9円 約0.8円

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ICT教育におすすめのプリンターを4モデルご紹介しました。児童・生徒に学習用端末が行き渡る時代になっても、紙を使った教育をなくすことはできません。ICT教育を進めるなかで、子どもたちに手で文字を書く機会も与えるためにも、プリンターの活用が求められます。

また、児童・生徒数への配布が必要になると、大量印刷する教職員の負担も無視できません。ぜひ本記事を参考に、教育現場に向いたプリンターの導入をご検討ください。そして、セットで使う用紙は、ぜひ松本洋紙店でのお求めを!

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