この記事では、一般的なプリンターとは毛色が違う、A1サイズのポスターやCADの図面の印刷ができる、ロール紙対応の大判プリンターを紹介します。
大判プリンターの中ではコンパクトで低価格な商品だけに、小規模な事業所や店舗のバックスペースにも設置しやすくなっています。自宅にも置ける程度のサイズなので、テレワークの際に必要な人や個人事業主の方にもおすすめです。
具体的にどんな商品なのか、ここから解説していきます。
机や棚に設置できる製品も!便利に使える大判プリンター
一般にA2サイズ以上の用紙を印刷できるプリンターのことを大判プリンターといいます。ロール紙を使って、ポスターやCADの図面を印刷できるプリンターです。
用紙が大きいため、プリンターのサイズもある程度大きくなるのは避けられません。ただ一般的なプリンターよりは大きくても、机や棚に置けるデスクトップタイプのプリンターもあります。これなら、小規模な事業所や自宅でも大判プリンターの導入が可能です。
この記事では、エプソンとキヤノンの大判プリンターから2機種ずつ計4機種を紹介します。
コンパクトサイズの大判プリンターおすすめ4選
印刷スピードが速い「SC-T3150」
SC-T3150は、SC-T2150の上位モデルで、印刷スピードが速い大判プリンターです。今回紹介している製品の中では、唯一のスタンド標準装備モデル。スタンドなしの「SC-T3150N」も販売されていて、スタンドを除くと同社のSC-T2150と同等のサイズになります。
SC-T3150の特徴
●印刷スピードが速い
SC-T3150は、A1サイズのポスターを約33秒、CADを約34秒で出力できる、印刷スピードが速い大判プリンターです。同社のSC-T2150と比較すると、ポスターもCADも約10秒速く印刷できます。出力サンプルのデータが異なるので単純な比較はできませんが、公表されている数字は今回紹介しているキヤノンの製品を上回っています。
●A4やA3サイズの用紙も印刷可能
A1ロール紙だけでなく、A4やA3の用紙も印刷できます。オートシードフィーダーを搭載していて、約50枚の用紙をセット可能です。印刷した用紙は、排紙スタッカーに約20枚まで排紙することができます。
●水濡れや色褪せに強い全色顔料インク
SC-T3150に採用されているインクは、全色顔料の「UltraChrome XD2インク」です。水濡れや色褪せに強く、屋外で使用する図面を印刷したり、ポスターや掲示物を印刷したりするのに適しています。
SC-T3150の仕様
●価格
参考:16万4241円(税込み・Amazon 23/3/22現在)
●ランニングコスト
A1 CAD:約8円
A1ポスター:約107円
●対応カートリッジ
SC13CM シアン 26ml
SC13MM マゼンタ 26ml
SC13YM イエロー 26ml
SC13MBM マットブラック 50ml
SC13CL シアン 50ml
SC13ML マゼンタ 50ml
SC13YL イエロー 50ml
SC13MBL マットブラック 80ml
※26ml容量 各約2500円~、50ml容量 各約4000円~、80ml容量 約5000円~(Amazon 23/3/22現在)
シンプルな機能で低価格「SC-T2150」
SC-T2150は、発売当時に「好評の「SC-T3150/3150N」の機能をシンプルにすることにより、さらにA1プリントが手軽に使えるエントリーモデル」と紹介されていた機種です。「SC-T3150/3150N」の一部の機能が省かれて、その分コストパフォーマンスが良い製品となっています。
SC-T2150の特徴
●机や棚に置けるデスクトップ型プリンター
SC-T2150はスタンドが付属しない、机や棚に置いて使うデスクトップタイプの製品です。設置面積は0.49平方メートルで、わずかなスペースにも設置できます。小規模な事業所はもちろん、建設現場の仮設事務所などに置くにも適したプリンターです。
●スタンドと排紙スタッカーはオプション扱い
SC-T3150に付属しているスタンドと排紙スタッカーは、SC-T2150には付属しません。ただし、オプションとしては用意されているので、購入後に必要性を感じたら追加購入して取り付けることもできます。
●印刷スピードはSC-T3150にやや劣る
用紙対応力や省エネ性能などのプリンターとしての性能は、基本的にSC-T3150と同等です。ただSC-T3150の解説でも指摘したように、印刷スピードの点は若干劣ります。業務効率を優先したいか、コスト面を重視するかで選ぶと良いでしょう。
SC-T2150の仕様
●価格
参考:12万3900円(税込み・Amazon 22/3/22現在)
●ランニングコスト
A1 CAD:約8円
A1ポスター:約107円
●対応カートリッジ
SC13CM シアン 26ml
SC13MM マゼンタ 26ml
SC13YM イエロー 26ml
SC13MBM マットブラック 50ml
SC13CL シアン 50ml
SC13ML マゼンタ 50ml
SC13YL イエロー 50ml
SC13MBL マットブラック 80ml
※26ml容量 各約2500円~、50ml容量 各約4000円~、80ml容量 各約5000円~(Amazon 23/3/22現在)
若干サイズは大きいが高性能「TA-20」
TA-20は、一般的な大判プリンターと比べれば十分コンパクトですが、この記事で紹介しているプリンターの中では本体サイズが一番大きなプリンターです。ただ性能的にはほかのプリンターを上回っている点も多く、そのなかでもとくに用紙対応力に優れています。
TA-20の特徴
●厚いロール紙も印刷できる
TA-20と今回紹介している他の3機種との違いとして、用紙対応力の高さがあります。2インチ紙管のロール紙だけでなく3インチ紙管のロール紙も使え、用紙幅や用紙厚の対応範囲も広くなっています。0.8mm厚の用紙まで印刷でき、ポスター作製などに便利です。
●高精細に印刷できる全色顔料インクを採用
TA-20に搭載されているインク「LUCIA TD」は、表面張力が高いマットブラックを採用しています。用紙にインクが付着したときの濡れ広がりが少なく、細い線や文字も高精細の印刷ができます。耐水性も高く、CADの図面などの印刷に適しています。顔料が紙の表面に留まるため発色性も良く、普通紙でポスター印刷をしても色鮮やかな仕上がりになります。
●サイズはやや大きい
機能面では優れた点も多いTA-20ですが、今回紹介しているプリンターの中ではやや大きく、重い製品となっています。横幅はあまり変わりませんが、SC-T2150やTC-20に比べて高さや奥行きがそれぞれ200mm程度大きくなり、重さも5~10kg程度重くなります。フルフロントオペレーションを採用していて壁に沿って設置が可能なので、それほど広いスペースは必要ありませんが、省スペースを重視する場合はマイナス要素となります。
TA-20の仕様
●価格
参考:15万5800円(税込み・Amazon 23/3/22現在)
●ランニングコスト
A1 CAD:約31円
A1ポスター:約98円
●対応カートリッジ
PFI-030MBK マットブラック55ml
PFI-030BK ブラック55ml
PFI-030C シアン55ml
PFI-030M マゼンタ55ml
PFI-030Y イエロー55ml
※各約6400円~(Amazon 23/3/22現在)
省スペースで使いやすい「TC-20」
TC-20は、2023年1月発売のキヤノンの新作プリンターです。エプソンのSC-T3150NやSC-T2150と同等サイズの製品がキヤノンからも発売されたことで、コンパクトな大判プリンターの選択肢が広がりました。自宅やサテライトオフィスでも使いやすい製品です。
TC-20の特徴
●コンパクトで狭い場所でも使いやすい
最大の特徴は、やはりコンパクトなところで、本体サイズが968×525×245mmしかありません。前面からロール紙のセットやインクの補充ができるフルフロントアクセスで、ロール紙をセットするシャフトを廃したシャフトレス給紙となっています。狭い場所に設置しても使いやすいプリンターです。
●カット紙の印刷にも便利
A4やA3、B4の用紙にも印刷できます。A4はオートシートフィーダーに100枚までセットできるので、一般的な書類の印刷にも便利です。ロール紙印刷用とカット紙印刷用のプリンターを別に用意することが困難な環境でも、本製品1台で便利に使えます。
●セットアップも簡単
業務用さながらの本格仕様ながら、セットアップが簡単なところもTC-20の魅力です。最初に電源を入れると設置ガイドが表示され、スマホやタブレットでもセットアップの手順が確認できます。スマホやタブレット、パソコンとのWi-Fi自動接続にも対応しています。自宅やサテライトオフィスに設置する場合も、業者に頼らず自分でセットアップが手軽にできます。
TC-20の仕様
●価格
参考:11万9192円(税込み・Amazon 23/3/22現在)
●ランニングコスト
A1 CAD:約18円
A1ポスター:約104円
●対応インクボトル
PFI-050BK マットブラック
PFI-050C シアン
PFI-050M マゼンタ
PFI-050Y イエロー
※マットブラック 約5200円~、カラー 各約6000円~(Amazon 23/3/22現在)
大判プリンター4機種のスペック比較表
製品名 | SC-T3150 | SC-T2150 | TA-20 | TC-20 |
---|---|---|---|---|
メーカー | エプソン年 | エプソン | キヤノン | キヤノン |
発売年 | 2018年 | 2020年 | 2019年 | 2023年 |
参考価格 | 16万4241円 | 12万3900円 | 15万5800円 | 11万9192円 |
本体サイズ (幅×奥行×高さmm) |
970×696×913 | 970×505×230 | 982×748×438 | 968×525×245 |
質量 | 約38kg | 約27kg | 約37kg | 32kg |
印刷速度 (A1 CAD) |
約34秒 | 約43秒 | 約56秒 | 約1.0分 |
印刷速度 (A1 ポスター) |
約33秒 | 約43秒 | 約49秒 | 約1.9分 |
印刷解像度 (dpi) |
2400×1200 | 2400×1200 | 2400×1200 | 2400×1200 |
Wi-Fi | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ロール紙 用紙幅 |
297~610mm | 297~610mm | 203~610mm | 297~610mm |
用紙厚 | 0.05~0.21mm | 0.05~0.21mm | 0.07~0.8mm | 0.08~0.28mm |
印刷 コスト (A1 CAD) |
約8円 | 約8円 | 約31円 | 約18円 |
印刷 コスト (A1 ポスター) |
約107円 | 約107円 | 約98円 | 約104円 |
***
コンパクトなサイズの大判プリンター4機種について解説しました。
4機種とも、小規模な事務所や個人宅にも置けるコンパクトなサイズのプリンターである点は共通していますが、細かく見ていくとさまざまな違いがあります。機種ごとの違いを把握して、自分や自社に合ったプリンターを選んでください。
松本洋紙店では、大判プリンターで使う各種ロール紙を取りそろえて販売しております。ご希望の幅にロール紙をカットするスリット加工サービスもご提供しているので、ぜひご利用ください。
販売しているロール紙やスリット加工の詳細は、以下のページでご確認ください。
参考:松本洋紙店 ロール紙
https://www.moriichi-net.co.jp/c/cat16
↓↓↓屋内のポスターに最適な紙をご紹介!紙の専門家・松本店長が詳しく解説!松本洋紙店Youtubeチャンネル↓↓↓