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【どっちが安い?】レーザーVSインクジェット徹底比較!プリンターおすすめ7機種(ランニングコスト編)

レーザーvsインクジェット プリンターコスト比較アイキャッチ画像

社員数がそれなりにいる多くのオフィスでは、印刷機器にレーザープリンターを導入しているところが多いのではないでしょうか?

レーザープリンターは、感光体(ドラム)にトナー(色のついた粉)を吹き付けてから用紙に熱転写することで印刷する仕組み。印刷スピードが速く、文書や資料のグラフなどを鮮明に印刷するのが特徴です。まさしく、仕事でよく使うような書類にピッタリですね!

一方、家庭でよく利用されているのがインクジェットプリンター。インクを用紙に直接吹き付けるという印刷方式です。写真などをきれいに印刷します。最近は大容量タンクモデルが普及したこともあり、少人数のオフィスではインクジェットプリンターを導入するところも増えてきました。

今回は、ランニングコスト重視でプリンターを購入するなら、レーザープリンターとインクジェットプリンターのどちらを選べば良いのか、そしてどちらかを選んだのなら、いったいどのモデルがおすすめなのかをご紹介していきます!

レーザーVSインクジェット!ランニングコストが安いのはどっち?

レーザープリンターは、導入コストもトナーやドラムなどの消耗品も高価です。しかし、一度消耗品を交換すれば長持ちするので、大量に印刷する場合はランニングコストが安くなります。ただし、電気代はインクジェットプリンターよりも高めです。

そしてインクジェットプリンターは、導入コストもインク代も比較的安価ですが、頻繁なインク交換が必要になるため、印刷枚数が多いとランニングコストがかかります。

しかし、これらはあくまでも一般的なプリンターの傾向です。最近では、インクジェットプリンターでも大容量インクタンクを搭載するなど、ランニングコストの節約につながる機種も増えています。

単純に印刷コストだけを比較すると、現在はインクジェットプリンターに軍配が上がります。前述した大容量インクタイプのインクジェットプリンターがモノクロ1枚1円未満、カラーも1円~2円程度に対し、レーザープリンターは3円以上、カラーに至っては20円近くもします。

とはいえ、毎分あたりの印刷速度は、レーザープリンターに軍配が上がります。また、モデルにもよりますが、最大給紙枚数もレーザープリンターのほうが多い傾向にあるので、一度に100枚単位を印刷する現場は、やはりレーザープリンターのほうが使いやすいかもしれません。

見逃せない点としては本体価格。前述では「レーザープリンターのほうが導入コストがかかる」と書きましたが、それはリースするような大型機種のお話です。家電量販店で買えるような、今回の記事でピックアップしたモデルだと、レーザープリンターが15000円~30000円程度で買えるのに対し、新しいモデルを並べたインクジェットプリンターは約30000円~70000円オーバーと、本体価格の逆転現象が起きています。

結論として、ランニングコストが安いのはインクジェットプリンターですが、本体価格、印刷スピードなども併せて考えると、用途によってはレーザープリンターもアリかと思います。そこで今回は、レーザープリンターとインクジェットプリンターに分けて、それぞれランニングコストの安い機種をピックアップしました。全部で7種類紹介します。

ランニングコストが安いおすすめのレーザープリンター3選

①カラー対応のコンパクトなレーザープリンター ブラザー「HL-L3230CDW」

ブラザー「HL-L3230CDW」

高さ約252mmのコンパクトなカラーレーザープリンター。無線LAN接続に対応しているので、ケーブルも不要で置き場所を選びません。ランニングコストはモノクロが約3.4円の安さ。スリープ時の消費電力は約1.0Wに抑えられています。

【参考】
brother HL-L3230CDW

HL-L3230CDWの特徴

・分離型のトナーとドラムを採用
トナーとドラムを別々に交換できるので、どちらの部品も無駄なく使い切れます。低ランニングコストを実現するとともに、環境負荷も軽減。

・用紙代と紙資源も節約
自動両面プリント機能と、複数のページを1枚に集約できるページレイアウト機能搭載で、用紙コストと紙資源を削減します。

・24枚/分の高速印刷
カラートナーを並列に配置することで、同時印刷する「タンデムエンジン」を採用。カラー・モノクロともに同じ速度の毎分約24枚で高速印刷できます。

HL-L3230CDWの仕様

●価格
参考:2万7500円(税込み・Amazon 21/09/22現在)

●ランニングコスト
モノクロ:約3.4円
カラー:約19.2円

●対応カートリッジ
トナーカートリッジ(シアン)TN-293C
トナーカートリッジ(マゼンタ)TN-293M
トナーカートリッジ(イエロー)TN-293Y
トナーカートリッジ(ブラック)TN-293BK
トナーカートリッジ(シアン)(大容量トナー)TN-297C
トナーカートリッジ(マゼンタ)(大容量トナー)TN-297M
トナーカートリッジ(イエロー)(大容量トナー)TN-297Y
ドラムユニット(ブラック用ドラム)DR-293CL-BK
ドラムユニット(カラー用ドラム)DR-293CL-CMY
※各約7600円~(Amazon 21/09/22現在)

②速くて機能が充実したブラザー「DCP-L2550DW」

ブラザー「DCP-L2550DW」

無線LAN対応のモノクロレーザープリンターです。ファックスなしの複合機タイプ。分離型のトナーとドラムや豊富なコピー機能搭載でコストを抑えます。印刷速度が毎分34枚と高速なのも特徴の一つです。

【参考】
brother DCP-L2550DW

DCP-L2550DWの特徴

・1枚あたり約3.3円の低コスト
トナーとドラムを別々に交換できる分離型の採用で、1枚約3.3円の低ランニングコストを実現しています。

・多彩なコピー機能を搭載
IDカードの表裏を原寸サイズで片面にコピーできる機能や、4枚の原稿を1枚にコピーできる機能などがあり、用紙の節約になります。

・充実したスキャンto機能
自動的にEメールソフトウェアを起動して、スキャンしたデータを添付する「スキャンto
Eメール添付」や、自動的にグラフィックアプリケーションを起動してスキャンしたデータを表示する「スキャンtoイメージ」などの機能を搭載しています。

DCP-L2550DWの仕様

●価格
参考:1万9973円(税込み・Amazon 21/09/22現在)

●ランニングコスト(モノクロ)
約3.3円

●対応カートリッジ
トナーカートリッジ TN-29J
ドラムユニット DR-24J
※各約8100円~(Amazon 21/09/22現在)

③気軽に使えるモノクロレーザー キヤノン「MF232w」

キヤノン「MF232w」

コピー・プリンター・スキャナー機能を搭載したモノクロ複合機です。ランニングコストは1枚あたり約3.3円。高速印刷と幅広いコピー機能で効率的に作業ができます。有線LANと無線LANの両方に対応。ダイレクト接続も可能です。

【参考】
Canon MF232w

MF232wの特徴

・豊富なコピー機能でコスト削減
ページ集約機能やズーム機能などの多彩なコピー機能搭載で、作業効率を図りつつコスト削減にもつながります。

・毎分約23枚の高速出力
スピーディーに印刷できるほか、ファーストプリントも約9秒の速さ。大量印刷や急ぎのコピーにも迅速に対応できます。

・必要な機能を備えたエントリーモデル
Amazonでの販売価格は1万5000円程度と、コピー・プリンター・スキャナーを標準装備した複合機としては非常にお買い得な価格です。

MF232wの仕様

●価格
参考:1万4873円(税込み・Amazon 21/09/22現在)

●ランニングコスト(モノクロ)
約3.3円

●対応カートリッジ
トナーカートリッジ337
トナーカートリッジ337VP
※各約6900円~(Amazon 21/09/22現在)

レーザープリンター3機種のスペック比較表

製品名 ①HL-L3230CDW
(ブラザー)
②DCP-L2550DW
(ブラザー)
③MF232w
(キヤノン)
発売年 2018年 2018年 2016年
参考価格 2万7500円 1万9973円 1万4873円
本体サイズ
(幅×奥行×高さmm)
410×461×252 410×398.5
×318.5
390×371×312
モノクロ
印刷速度
(毎分)
24枚 34枚 23枚
カラー
印刷速度
(毎分)
24枚
印刷解像度
(dpi)
2400×600 1200×1200 2400相当
Wi-Fi
両面
印刷
最大用紙
サイズ
A4 A4 A3
最大給紙
枚数
251枚 251枚 251枚
モノクロ印刷
コスト
約3.4円 約3.3円 約3.3円
カラー印刷
コスト
約19.2円

ランニングコストが安いおすすめのインクジェットプリンター4選

①インク代を大幅に節約できるキヤノン「G3360」

キヤノン「G3360」

特大容量のタンクを搭載したビジネスインクジェットプリンターです。1枚当たりのランニングコストはモノクロが約0.4円、カラーが約1.0円と格安。インクが長持ちするので頻繁に交換する手間がかかりません。

【参考】
Canon G3360

G3360の特徴

・特大容量タンクで経済的
ギガタンク搭載で、インクボトル1本でブラックは約6000枚、カラーは約7700枚出力が可能です。インクの交換頻度も少なくて済みます。

・顔料ブラックインクを2本同梱
減りやすい顔料ブラックインクを2本同梱。インク切れの心配もなくたっぷりと印刷できます。

・プリントヘッド交換ができる
メンテナンスカートリッジとともに、プリントヘッドが自分で交換可能。修理に出す手間が省けます。

G3360の仕様

●価格
2万9150円(税込み・キヤノンオンラインショップ 21/09/22現在)

●ランニングコスト
モノクロ:約0.4円
カラー:約1.0円

●対応インク
GI-31PGBK ブラック
GI-31C シアン
GI-31M マゼンタ
GI-31Y イエロー
※各約1800円~(Amazon 21/09/22現在)

②安くて速いから大量印刷にも!キヤノン「GX6030」

キヤノン「GX6030」2021年5月に発売されたカラーインクジェット複合機。特大容量のインクタンク搭載でランニングコストを抑えています。また、モノクロ印刷は毎分24枚、カラー印刷は毎分15.5枚と高速。ストレスのない大量印刷が可能です。

【参考】
Canon GX6030

GX6030の特徴

・ギガタンクで低ランニングコストを実現
大容量のインクタンク搭載で、1枚あたりモノクロは約0.8円、カラーは約2.2円とランニングコストを抑えています。

・インクボトル1本で大量出力できる
エコノミーモードでは、インクボトル1本でブラック約9000枚、カラー約2万1000枚のプリントが可能です。

・ビジネス向けの4色顔料インク
にじみにくく、文字をくっきり印刷する顔料インクを4色すべてに採用。ビジネスの資料や書類の印刷に向いています。

GX6030の仕様

●価格
7万2050円(税込み・キヤノンオンラインショップ 21/09/22現在)

●ランニングコスト
モノクロ:約0.8円
カラー:約2.2円

●対応インク
GI-36BK ブラック
GI-36C シアン
GI-36M マゼンタ
GI-36Y イエロー
※各4730円~(税込・キヤノンオンラインショップ 21/09/22現在)

③インク補充もラクラクできるEPSON「EW-M630T」

EPSON「EW-M630T」

コピーとスキャナー機能付きのインクジェットカラー複合機です。エコタンク搭載でランニングコストを抑え、インクの扱い方も簡単。コンパクトなデザインで、在宅ワーク用としても使いやすいモデルです。

【参考】
EPSON EW-M630T

EW-M630Tの特徴

・格安の印刷コスト
大容量のエコタンク搭載モデルで、1枚あたりモノクロは約0.4円、カラーは約1.0円とランニングコストが格安です。

・インクの補充が簡単
インクのキャップを開けて挿すだけで補充できるので、手が汚れにくく手間いらず。インクのキャップはスクリュー式で開閉も簡単です。

・コンパクトで置き場所を選ばない
高さは約187mmとスッキリしたデザインで、限られたスペースに置いても圧迫感がありません。

EW-M630Tの仕様

●価格
4万678円(税込み・エプソンダイレクトショップ 21/09/22現在)

●ランニングコスト
モノクロ:約0.4円
カラー:約1.0円

●対応インク
YAD-BK
HAR-C
HAR-M
HAR-Y
※各約1100円~(Amazon 21/09/22現在)

④安さと美しさの両方を求めるならEPSON「EW-M873T」

EPSON「EW-M873T」

エコタンク搭載の高画質プリンター。低ランニングコストを実現したフラッグシップモデルです。厚手の用紙への印刷やレーベルプリントにも対応。印刷クオリティの高さを求める方におすすめです。

【参考】
EPSON EW-M873T

EW-M873Tの特徴

・6色インク搭載できれいな仕上がり
顔料と染料2種類のブラックインクにカラーインクを加えた6色の「ClearChrome K2 Plusインク」を採用。写真も文書もきれいに仕上げます。

・高画質と低印刷コストを両立
カラー文書の印刷コストは1枚あたり約1.8円と控えめ。コスパの良いフラッグシップモデルです。

・スマートデバイスでスムーズな操作
「Epson Print Layout」を使えば、スマートデバイスで色確認から印刷までを手軽に操作できます。

EW-M873Tの仕様

●価格
参考:6万1800円(税込み・Amazon 21/09/22現在)

●ランニングコスト
モノクロ:約0.7円
カラー:約1.8円

●対応インク
TOB-PB
TOB-MB
TOB-C
TOB-M
TOB-Y
TOB-GY
※各約1800円~(Amazon 21/09/22現在)

インクジェットプリンター4機種のスペック比較表

製品名 ①G3360
(キヤノン)
②GX6030
(キヤノン)
③EW-M630T
(エプソン)
④EW-M873T
(エプソン)
発売年 2020年 2021年 2018年 2020年
参考価格 2万9150円 7万2050円 4万678円 6万1800円
本体サイズ
(幅×奥行×高さmm)
445×330×167 399×410×254 375×347×187 403×369×162
モノクロ
印刷速度
(毎分)
10.8枚 24枚 15枚 16枚
カラー
印刷速度
(毎分)
6枚 15.5枚 8枚 12枚
印刷解像度
(dpi)
4800×1200 600×1200 4800×1200 5760×1440
Wi-Fi
両面
印刷
×
最大用紙
サイズ
A4 A4 A4 A4
最大給紙
枚数
100枚 350枚 150枚 150枚
モノクロ印刷
コスト
約0.4円 約0.8円 約0.4円 約0.7円
カラー印刷
コスト
約1.0円 約2.2円 約1.0円 約1.8円

***

いかがでしたでしょうか? こうして見比べてみると、ひと昔前の「ランニングコストはレーザープリンターが上」というのが大きく変わっていることがわかりますね!

とはいえ、使う場所が大人数オフィスなのか、小規模オフィスなのか。一度の印刷枚数や頻度などによっても、最適なモデルは変わってきます。最初に説明したとおり、文章やグラフが中心の書類は、レーザープリンターのほうが向いているという特性もあります。

そんな風にプリンターを使う目的や欲しい機能を考慮したうえで、この記事を参考にコスパの良い機種を選んでみてください!

↓↓↓松本洋紙店Youtubeチャンネルにて、プリンターの性能比較もやってます!ぜひ見てください!↓↓↓