耐久性・耐水性に優れた新素材LIMEX(ライメックス)をご存知ですか?
紙の代わりとなる新素材ときいても、よく分からないのが正直なところだと思います。
この新素材でできた新たなシートは「石」を利用して作成をしたものです。正確には「石灰石」を利用して作られています。「紙は木からできるもの」という固定観念を壊した「石でできた紙の代替シート」。なにやら面白いですね。
石と聞くと固く仕上がってしまいそうなイメージがありますが、なぜ木でなく石灰石を利用して作る必要があるのでしょうか?
この記事では、印刷業界でも注目度が高まっている優れもの・新素材LIMEX(ライメックス)の秘密に迫ります。
LIMEXのメリットだけでなく具体的な用途までご紹介するので、環境に優しい印刷をしたい方、社会貢献をしたい方はぜひチェックしてくださいね。
LIMEX(ライメックス)とは
株式会社TBMが開発した紙・プラスチックの代替となる日本発の新素材です
石灰石を原材料として使用することにより水、木、石油を使用しておらず、そのため経年劣化にも強く高効率にリサイクル可能で、非常にエコロジーで環境に優しい素材です。また、石灰石は地球上にいくらとってもなくならないほど無限にある、非常に豊富な資源と言われています。将来の資源枯渇を回避するために注目が集まっている素材です。
SDGsにも取り上げられているように、世界中で、森林の伐採が問題視されています。
森林は、1日で東京ドーム127個分ほどが消失していると言われています。また、水不足も国家間の問題となっており、水を巡って実際に戦争が起きています。
通常の紙・約1トン=木約20本+水約85トン
通常の紙を作るには、上記の量の木と水が必要となります。
一方のLIMEXは、以下のように生産することが出来、木や水はほとんど使用をしません。
紙1トン=石灰石を含む無機物約0.6トン+ポリオレフィン約0.2トン
木や水という貴重な資源を使う必要がほとんどなくなることが大きなメリットです。
LIMEXで印刷できたものは、くすんだ石灰石のイメージとは違い、真っ白です。触りごごちも、ごわごわしたものではなく、優しく、柔らかい感じで紙と言う感じはほとんどしません。
LIMEXを導入する3つのメリット
- 耐水性・耐久性に優れている
- 水に濡れても簡単に破れない。
- 環境に優しい
飲食店でのメニュー表など、水に濡れても大丈夫なように行うラミネート加工などと違い、LIMEXではラミネート加工をする必要がないため単価を抑える事が可能となります。
KIMEXには上記のようなメリットがありますが、もっとも特徴的なのは環境に優しいことです。印刷では基本的に大量の用紙を使うので、環境に優しいことは大変重要なポイントです。どのような点で環境に優しいかというと、大きく3つのポイントがあります。
- 豊富な資源量
- 環境を汚さない
- リサイクルしやすい
通常、紙のリサイクルとは古紙回収したものがトイレットペーパーや印刷用紙などの「紙の原料」となります。一方でライメックスは紙、そしてプラスチックの代替素材とすることが出来るため、リサイクルできる幅が広いのです。
LIMEXの用途
最後に、LIMEXには具体的にどのような用途があるのかご紹介します。
近年では環境への配慮をCSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)として掲げている企業もあります。自社で作成する会社案内、チラシ、パンフレットなどをLIMEX(ライメックス)にするという取り組みも注目されています。
アイディア次第では下記の様な印刷物も作る事ができます。
- 防災マップ → 風水害発生時でも使える
- 旅行ガイドマップ → 何度取り出しても破れにくい
- メモ帳・単語帳 → お風呂でも勉強できる
- 屋外ポスター → 水に強く風にも強いので長持ち
- 飲食店のメニュー表 → 水をこぼしても大丈夫
とりわけ屋外や飲食店など、水と接触する機会が多い場所では、今後LIMEXを活用し印刷物を活用することがスタンダードになるのではないでしょうか。
環境に優しく、社会貢献になるLIMEX
用紙を選ぶ際にはLIMEXを選択肢の一つに加えてください。