万年筆は、大人の象徴ともいえる筆記用具。社会人なら、1本は持っておきたいですよね。でも、なんとなくお手入れが大変そうなイメージがあって、購入をためらっている人もいるのではないでしょうか? 意外かもしれませんが、じつは万年筆のお手入れってとっても簡単なんです!
この記事では、万年筆のお手入れ・保管方法や、インクの出が悪くなったときの洗浄方法をご紹介します。
万年筆は、毎日使うことが一番のメンテナンス
万年筆は毎日使ってさえいれば、それほど特別な手入れは必要ありません。
万年筆は、インクタンクからペン先までに細い溝があり、そこを毛細管現象によりインクが伝って文字が書ける仕組みです。万年筆を長期間使わずにいると、インクが固まって流れにくくなるのです。
インクが詰まるのを防ぐには、毎日少しでも使ってインクを流すことが大切です。毎日字を書く習慣がない人は、万年筆の購入をきっかけに、日記を始めてみるといいかもしれません。
また、インクが乾かないようにするためには、保管方法も重要です。
まずは、キャップをしっかり閉めておくこと。万年筆ではないペンでも、キャップを開けっ放しにすると、インクが固まって出なくなりますよね。万年筆のインクはとくに乾きやすく、30分キャップを開けたままにするだけでも、カサカサに乾いてしまいます。使用後は、必ずすぐにキャップを締めるようにしてください。
万年筆の保管場所は、直射日光が当たらない場所を選びましょう。日が当たって高温になることも、インクが乾く原因の1つです。インクの劣化・異常の原因にもなるので、日の当たらない涼しい場所で保管してください。
万年筆の洗浄方法
インクが乾いて出が悪くなったときや、インクの色を変えたいときは、万年筆のペン先を水洗いしてください。洗浄方法は、カートリッジ式とコンバーター式で少し異なります。
【カートリッジ式の洗浄方法】
1 万年筆を分解して、ペン先を取り外します
2 水を入れた器にペン先を浸します。長期間使っていなかったときには、1日浸けたままにしておくと効果的です
3 器からペン先を取り出し、首部分からペン先に向けて何度か水を流します。
4 やわらかい布で水分をよく拭き取り、乾かします
【コンバーター式の洗浄方法】
1 万年筆を分解して、コンバーターを装着したままペン先を取り外します。
2 コンバーターに入っているインクをティッシュなどに出し切ります。
3 水を入れた器に、ペン先の中央穴付近までを浸け、インクを吸入するように水を出し入れします。
4 インクが出なくなったら水から出して、やわらかい布で拭き乾燥させます。
インクが固まって詰まった場合、洗浄だけでは解決しないこともあります。1週間以上万年筆を使わないようであれば、あらかじめインクを抜いて洗浄しておきましょう。
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万年筆は、毎日使い続けるのが一番のお手入れ方法です。インクの出が悪くなってきたら、ご紹介した方法でペン先を洗浄してみてください。1週間以上使わないことがわかっていれば、あらかじめ洗浄しておくのがおすすめです。
適切にお手入れして、大切な万年筆をできるだけ長く使いましょう!
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