少しずつ年末も近づいてきて、「そろそろ年賀状を作らなきゃ…」と気になりだした方も多いのではないでしょうか。今回は、そんな方に向けて、年賀状印刷向けのプリンターをご紹介します。
年賀状印刷向けのプリンターを選ぶにあたり、年賀状印刷をメインにするのか、年賀状だけではなく日常的にプリンターを使うのかで、選ぶプリンターも変わります。
年賀状印刷がメインの場合は、使わないときに省スペースで収納できるコンパクトなサイズのプリンターがおすすめです。プリンターをふだん使いしない環境は、パソコンがないケースも多いので、スマホだけでも使いやすい製品を選んだ方が便利でしょう。
一方、ふだんからプリンターを使う方はには、とくに写真印刷の画質が良い製品がおすすめです。
この記事も参考にして、用途に合ったプリンターを選んでください。
年賀状印刷に向いたプリンター5選
パソコンなしでも簡単に年賀状作成 エプソン「PF-81」
大型のタッチパネルを搭載した、キーボードも付属する製品です。パソコンと接続しなくても簡単に年賀状の作成ができます。コンパクトに収納できるので、年賀状以外にあまりプリンターを使わない人も邪魔になりません。
【参考】
EPSON PF-81
PF-81の特徴
●タッチパネルとキーボードでラクラク年賀状作成
本製品のタッチパネルは、ハガキを原寸大で表示できる9.0型の大きなサイズです。仕上がりのイメージを確認しながら、画面をタッチして年賀状作成ができます。50音順に配列されたキーボードが付属するので、パソコンがなくても住所の登録が簡単です。
●豊富なデザインテンプレートが内蔵済み
本製品には、干支にちなんだデザインなどの36種類のテンプレートが内蔵されています。テンプレートを選択するだけで年賀状を作成することもでき、イラストや文書を変更してオリジナリティを持たせることも可能です。テンプレートは追加で購入もできます。
●持ち運びや収納に便利
本体には携帯に便利なハンドルが付いています。持ち運んで家の中の好きな場所で作業ができます。コンパクトなサイズなので収納にも便利で、収納の際にはタッチパネルを専用のカバーで保護することができます。
PF-81の仕様
●価格
参考:5万4500円(税込み・Amazon 22/10/18現在)
●ランニングコスト
L判写真(インク・用紙合計コスト):約27.2円
●対応カートリッジ
ICCL81 4色一体型
※約3800円~(Amazon 22/10/18現在)
写真印刷やシール印刷も楽しめる エプソン「PF-71」
A5サイズまでの用紙が印刷できる、コンパクトなプリンターです。デジカメやスマホで撮った写真の印刷も簡単で、年賀状印刷のほかに、写真印刷やシール印刷も楽しみたい人におすすめな製品となっています。
【参考】
EPSON PF-71
PF-71の特徴
●デジカメやスマホからも簡単にプリント
PF-71は、デジカメで撮影した写真のデータを入れたSDカードを直接挿入してプリントできます。「PictBridge」に対応したデジカメなら、直接PF-71に接続することも可能です。スマホから印刷したい人向けには「Epson iPrint」というアプリがあり、簡単に写真を印刷できます。
●専用アプリを使ってスマホだけで年賀状作成
年賀状作成用に「スマホでカラリオ年賀状」というアプリが用意されています。本製品とスマホがあれば、アプリを使って手軽に年賀状作成ができます。宛先も1000件まで登録できで、スマホに登録されたアドレス帳データの取り込みも可能です。
●シール印刷やラベル印刷が楽しめる
本製品はロール紙を含むシール紙に対応しています。名前シールや宛名シールのような実用性の高いシールはもちろん、写真を好きなフレームと組み合わせてオリジナルのシールをプリントして貼って楽しめます。
PF-71の仕様
●価格
参考:1万7800円(税込み・Amazon 22/10/18現在)
●ランニングコスト
L判写真(インク・用紙合計コスト):約27.2円
●対応カートリッジ
ICCL81 4色一体型
※約3800円~(Amazon 22/10/18現在)
スマホフレンドリーでテレワークにも使える キヤノン「TS5430」
ここまでにご紹介したPF-81とPF-71の2機種は、最大でもA5サイズまでしか印刷できないプリンターで、一般的な文書印刷には向きません。本製品はA4サイズまで印刷可能でテレワークなどでも重宝します。またスマホフレンドリーな点も特徴で、パソコンがなくても使いやすいプリンターです。
【参考】
Canon TS5430
TS5430の特徴
●パソコンとスマホにそれぞれ対応した素材集「Creative Park」
本製品を含むキヤノンのプリンターでは「Creative Park」という素材集が利用できます。年賀状のテンプレートも多数収録されているので、簡単に年賀状が作成できます。「Creative Park」にはパソコン用のサイトもスマホアプリもあり、環境に合わせて利用できます。
●スマホフレンドリーなプリンター
スマホでの操作がしやすい設計も本製品の特徴です。「Canon PRINT Inkjet/SELPHY」や「Easy-PhotoPrint Editor」といったアプリも提供されていて、スマホで撮った写真を自動補正する機能も搭載されています。
●本体価格が安くエントリー向け
本製品は今回ご紹介しているプリンターの中で、実売価格がもっとも安いプリンターです。プリンターの基本性能もエントリー向けとしては十分で、両面自動印刷に対応、文書も写真も綺麗に印刷できるハイブリッドインクを搭載しています。ランニングコストはやや高めですが、印刷枚数が少ない人にはコスパが良い製品です。
TS5430の仕様
●価格
参考:1万2500円(税込み・Amazon 22/10/18現在)
●ランニングコスト
L判写真(インク・用紙合計コスト):約29.0円
●対応カートリッジ
BC-360 ブラック 標準容量
BC-360 三色カラー 標準容量
BC-360XL ブラック 大容量
BC-361XL 三色カラー 大容量
※標準容量約2000円~、大容量約3000円~(Amazon 22/10/18現在)
たくさん印刷する人におすすめ ブラザー「DCP-J1200N」
年賀状印刷だけに使用なら、それほど気にする必要もありませんが、普段から印刷枚数が多い場合は、ランニングコストを重視しておくとトータルのコストを低く抑えられます。本製品は、大容量のインクカーリッジ(ファーストタンク)に対応したプリンターで、ランニングコストの低さが特徴です。
【参考】
brother DCP-J1200N
DCP-J1200Nの特徴
●スマホアプリとWebアプリで年賀状作成
本製品で年賀状を作成する際には、スマホアプリの「Brother はがき・年賀状プリント」、Webアプリの「Web年賀状キット 2023」が使えます。これらのアプリを使って自分で撮った写真を使ったオリジナル年賀状も作れますし、宛名面の作成もできます。
●大容量インクカートリッジ使用で印刷コストが低い
本製品は大容量のインクカーリッジを使用でき、印刷コストが抑えられます。ブラック約2500枚、カラー約1500枚の印刷が可能で、カートリッジを交換する手間が少なくて済みます。年賀状以外にも、プリンターを頻繁に使う人におすすめの製品です。
●インク交換や給紙が前面から可能でメンテナンスが容易
本製品は、インクカーリッジの交換が前面からワンタッチで行えます。給紙トレイも前面にあり150枚がセットできるので、用紙交換の手間も少ないプリンターです。ハガキも50枚セットできるので、年賀状をたくさん送る人も手間なく印刷できます。
DCP-J1200Nの仕様
●価格
参考:2万3800円(税込み・Amazon 22/10/18現在)
●ランニングコスト
L判写真(インク・用紙合計コスト):約16.2円
●対応カートリッジ
LC414BK ブラック
LC414C シアン
LC414M マゼンタ
LC414Y イエロー
※各約2000円~(Amazon 22/10/18現在)
写真入り年賀状を高画質で印刷できる エプソン「EP-885A」
6色インクを搭載した、高画質で写真を印刷できるプリンターです。写真をメインにした年賀状を送りたい人に適しています。プリンターとしての総合的な性能が高い製品なので、プリンターの新規購入・買い替えを検討している方におすすめできるモデルです。
【参考】
EPSON EP-885A
EP-885Aの特徴
●6色インク搭載で写真を高画質で印刷できる
プリンターは基本的にインクの色数が多い方が鮮明に印刷ができます。本製品は基本となる4色にライトシアン、ライトマゼンタを加えた6色インクです。肌や空のグラデーションが綺麗に表現でき、家族写真を年賀状に使いたい人にはとくにおすすめです。
●スマホアプリやPCアプリで年賀状作成
既にご紹介したスマホアプリ「スマホでカラリオ年賀状」は、本製品でも使えます。またPCユーザーには「Epson Photo+」というPC用のアプリも用意されています。年賀状のほかにも、アルバムやポストカード、ディスクレーベル印刷などが可能です。
●印刷が速くランニングコストも低め
年賀状を綺麗に印刷できるEP-885Aですが、一般的なプリンターとしても基本性能が高い製品です。L判写真が約13秒で印刷でき、今回ご紹介しているプリンターのなかでも最速です。大容量インクを搭載するタイプには及びませんが、ランニングコストも低めとなっています。
EP-885Aの仕様
●価格
参考:3万8960円(税込み・Amazon 22/10/18現在)
●ランニングコスト
L判写真(インク・用紙合計コスト):約23.2円
●対応カートリッジ
KAM-BK ブラック
KAM-C シアン
KAM-M マゼンタ
KAM-Y イエロー
KAM-LC ライトシアン
KAM-LM ライトマゼンタ
KAM-BK-L ブラック増量タイプ
KAM-C-L シアン増量タイプ
KAM-M-L マゼンタ増量タイプ
KAM-Y-L イエロー増量タイプ
KAM-LC-L ライトシアン増量タイプ
KAM-LM-L ライトマゼンタ増量タイプ
※標準各約700円~、増量タイプ各約1200円~(Amazon 22/10/18現在)
年賀状向けプリンター5機種のスペック比較表
製品名 | PF-81 (エプソン) |
PF-71 (エプソン) |
TS5430 (キャノン) |
DCP-J1200N (ブラザー) |
EP-885A (エプソン) |
---|---|---|---|---|---|
発売年 | 2022年 | 2016年 | 2021年 | 2021年 | 2022年 |
参考価格 | 5万4500円 | 1万7800円 | 1万2500円 | 2万3800円 | 3万8960円 |
本体 サイズ (幅×奥行 ×高さmm) |
187×278×100 | 249×176×85 | 約403×315×148 | 435×359×161 | 349×340×142 |
印刷速度 (L判写真) |
約30秒 | 約30秒 | 約36秒 | 約28秒 | 約13秒 |
印刷解像度 (dpi) |
5760×1440 | 5760×1440 | 4800×1200 | 1200×6000 | 5760×1440 |
Wi-Fi | ○ | ○ | 〇 | 〇 | ○ |
自動両面 印刷 |
× | × | 〇 | × | ○ |
最大用紙 サイズ |
A5 | A5 | リーガル | A4 | リーガル |
最大給紙 枚数 |
50枚 | 50枚 | 200枚 | 151枚 | 101枚 |
はがき最大給紙枚数 | 20枚 | 20枚 | 40枚 | 50枚 | 60枚 |
印刷コスト (L判写真) |
約27.2円 | 約27.2円 | 約29.0円 | 約16.2円 | 約23.2円 |
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用紙にもこだわって個性的な年賀状に
年賀状を作成する際には、用紙にもこだわると個性的な年賀状になります。
松本洋紙店で取り扱っているインクジェットプリンター用のハガキサイズ用紙には、両面マット紙やフォト光沢紙があります。いずれも写真が高画質で印刷できる用紙で、両面マット紙はつや消しの上品な仕上がりになり、フォト光沢紙はツヤありで華やかな仕上がりになります。
少し変わった用紙としては、竹パルプを配合した「竹はだGA」もあります。暖かみのある風合いが特徴の用紙です。
普通の年賀はがきに、和紙を切り貼りしてデコレーションするのも華やかで綺麗です。年賀状に合う和紙について解説したブログ記事もありますので、興味がある方はご参照ください。
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