こんにちは、松本洋紙店スタッフの落合です。
2018年1月にスタートした「紙のブログ」。
そんな気持ちでお店で取り扱っている紙や、取り扱っていないけどみなさんに紹介したい素敵な紙、また紙に関するイベント情報を日々発信しておりますが、今日は改めて紙について考えてみようと思います。
紙ってなんだろう?
紙と聞くと、新聞紙、ティッシュペーパーや本やコピー用紙など、身近なものを想像できるかと思います。
みなさんは何を一番に思い浮かべましたか?
私は、「木を素材とし、材料により質感や強度が調整でき、筆記や印刷が出来る汎用性が高い素材」とでも答えるでしょうか・・・自信はありません。。
では正解を見てみましょう。
「紙」を広辞苑で調べると
広辞苑第6版によると、
①主に植物性の繊維を材料として、アルカリ液を加えて煮沸し、さらにつき砕いて軟塊とし、樹脂または糊などを加えて漉すいて製した薄片。書画・印刷・包装などに使う。後漢の蔡倫さいりんの発明といわれてきたが、前漢期遺跡から古紙が出土し、前漢初期の開発。もと麻布の襤褸ぼろを原料としたが、和紙は楮こうぞ・三椏みつまた・雁皮などを、洋紙はパルプ・襤褸・藁などを原料とする。ジス(JIS)には寸法についての規格があり、「A5」「B6」などという。推古紀「―墨を作り」
紙(JIS仕上げ寸法)
エー‐ばん【A判】
ビー‐ばん【B判】
②(じゃんけんで)手のひら。ぱあ。
と、ありました。
紙とパルプの定義の原点は、日本工業規格(JIS)によるものだそうです。
和紙や洋紙、用紙の違いについては次回掘り下げて行こうと思います。
「紙」をWikipediaで検索すると
ではWikipediaではどうでしょう?
紙(かみ)とは、植物などの繊維を絡ませながら薄く平(たいら)に成形したもの。日本工業規格 (JIS) では、「植物繊維その他の繊維を膠着させて製造したもの」と定義されている。
引用元:Wikipedia – 紙
広辞苑同様に、紙がどうやって作られるものなのか、また日本工業規格(JIS)の定義は欠かせない説明ですね。
「紙」はあくまで素材
広辞苑やWikipediaのおかげで、紙の定義は、
植物の繊維を使った素材であり、きっちりした製品での定義はなされていないことが分かりました。
また原料により、和紙や洋紙になることや、Wikipediaを見ると分かるように、掘り下げて行くと説明が膨大になるため見出しは要約されたシンプルな説明になっているようです。
では、実際に「紙」と呼ばれるものは具体的にどんなものがあるのでしょうか?
松本洋紙店の取り扱い商品を例に、おそらくみなさんの予想を超えるであろう「紙」を一部ご紹介します。
実はこの素材も「紙」と呼ぶ!
「防炎クロス」催事用タペストリーとしてお馴染み!
街中でよく見かけるタペストリーや垂れ幕の多くは「防炎クロス」という素材で作られています。
紙なのに防炎?紙なのに屋外に置いて大丈夫?
私自信、初めて「防炎クロス」という商品を知った時に、自分の想定する「紙」のイメージが吹っ飛びました。
「防炎クロス」とは、防炎加工が施された布地で、小さな火が接しても簡単に着火し燃え広がらず、自己消化性を持ち合わせている素晴らしい性質のクロスです。
防炎協会認定品・トロピカルハンドフリーカットクロス品。発色がよく、白生地に光沢感がります。高画質印刷、細線表現が可能な防炎クロスロールです。タペストリーやポスター、小サイズの横断幕などに適しています。詳しくはこちら |
「トレーシングペーパー」プラスチックのようにしっかりかつクリアな紙
人気のトレーシングペーパーは、名前を知っていると紙だと分かりますが、見た目だけだと紙と想像しにくいのではないでしょうか?
しっかりした素材なので、立体物の作成もなんのその。
おしゃれでかわいい!ビビッドな色味のレーザープリンター用のカラートレーシングペーパーです。詳しくはこちら |
「ユポ」紙は水に弱いという概念が崩れる耐水性抜群の紙
紙は水に弱い。そんな概念が一掃される紙。
水に強くて、破れにくい最強の合成紙。それが「ユポ」です。
雨にも負けず、風にも負けず、
雪にも夏の暑さにも負けぬ、丈夫な紙です。
インクジェット用 ユポタック インクジェット用ユポタックはA4やA3サイズだけでなく、ロール紙タイプのサイズまでご用意しております。 ■スペック 材質:合成紙、基材:0.15mm、厚さ:0.3mm 詳しくはこちら |
この他にも、紙には様々な素材や質感、そして加工を施したものがあります。
松本洋紙店では、約8,000種類もの紙を取り扱っているので、このブログで色々と紹介していきますね。
「紙」について改めて思ったこと
今回改めて「紙」について考える中で、「紙」は思ったより多く日々の生活の中に存在していていることに気づきました。
ペーパーレス化が進んでいる昨今ではありますが、本をめくる手触りや、何度も書き直した手紙、書くことにより残る記憶、物質だからこそ伝わるメッセージなど、紙を通して残る記憶や感情を大事にしつつ、これからもブログで発信していきます。
松本洋紙店ってどんなお店?
と気になる方はこちら。