スマホやパソコンの普及もあり、誰かに連絡をするときはメールやSNSという人も多くなりました。それでも、手書きの手紙にはデジタルにはない温かさがありますし、もらえばうれしいものです。
手紙や手帳などへ日本語を手書きするときに、おすすめしたい用具が万年筆です。この記事では、数多くある万年筆から、とくに日本語筆記に適したパイロット万年筆「CUSTOM」シリーズをチョイス。そのなかでも、好みや用途によってペン先を選べ、思い通りの線や文字を書きやすいカスタム742をピックアップします。
パイロット万年筆のカスタムシリーズとは
パイロットは、いまから100年以上前に日本で初めて純国産の万年筆を製造・販売した万年筆の老舗メーカーです。現在はもちろん万年筆以外の筆記用具も販売していますが、それでも万年筆はパイロットの中心的な製品であり、ユーザーからも厚い信頼を寄せられていることには変わりありません。ペン先からボディまで、すべての部品の製造から組み立てまでを国内の自社工場で行っているところにも、こだわりを感じますね。
CUSTUMシリーズは、その名の通り、使う人の好みによってペン先をカスタマイズできる万年筆です。漆塗の高級モデルから、気軽に使えるスタンダードモデルまで、ラインナップも豊富で、それぞれデザインや軸の太さなどに特徴があります。
CUSTUM742はどんな万年筆?
カスタムシリーズの中でも特に使いやすいスタンダードモデルのひとつが、カスタム742です。最大径15.7mm、全長146mmの手に馴染みやすいサイズで、ブラックとディープレッドの2色から選ぶことができます。カスタムシリーズ最大の特長である交換可能なペン先は、16種類の中から選ぶことができるので、好みの線や書き心地のものを使えるのが魅力です。
カスタム742の概要
品番 FKK-2000R
価格 22,000円(税抜価格 20,000円)
ペン先 14K10号
ペン種 EF・F・SF・FM・SFM・M・SM・B・BB・S・C・MS・PO・FA・WA・SU
※DRは EF・F・M・B のみ
軸・キャップ 樹脂
付属コンバーター(インク吸入器) CON-70N付 ※カートリッジインキもご使用できます。
個性豊かな16種類のペン先で、日本語が美しく書ける
カスタム742で付け替えられる16種類のペン先は、線の太さや書いたときの感触が異なります。上の写真を見てもわかるとおり、同じペンとは思えないほど個性豊かな仕上がりになります。
細字のペン先は比較的シャープな文字になりやすく、中字や太字になると、柔らかい雰囲気になります。日本語の特長である「トメ」「ハネ」「ハライ」なども表現しやすい万年筆です。
万年筆を使うときの注意点
万年筆のインクは、紙によってはにじんだり、裏写りしたりします。また、紙がざらついていたり引っ掛かりがあったりすると書きにくいものです。万年筆で手紙を書く場合は、便箋や封筒にもこだわり、万年筆での筆記に適したものを選びましょう。
万年筆のにじみは、吸取紙を使って余分なインクを吸い取らせれば、早く乾燥させられます。手紙をきれいに仕上げたいときや、にじみが気になるときは吸取紙を用意しておくといいでしょう。
この吸取紙は、松本洋紙店でも取りあつかっています。この吸取紙は吸水性が高いので、万年筆のインク用としてはもちろん、コースターや結露の防止、芳香剤の芯などにもお使いいただけます。
【参考】
吸取紙
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万年筆の老舗メーカーであるパイロットが、日本語を書くことに適した商品として開発した「CUSTOM」シリーズ。その中から、16種類ものペン先があるカスタム742をご紹介しました。
初心者の1本としてもおすすめです。その他、万年筆の用紙や用具が欲しい場合は、併せて松本洋紙店もご利用ください。
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