紙のコラム

ボールペンのインクは3種類!用途に合わせたボールペン選びのポイントを紹介

ボールペン選びのポイント

どの家にも1本はありそうな、ごくありふれた筆記具のボールペン。でも、ひとくちにボールペンと言っても、インクの種類や字の太さなど、商品によってさまざまな特徴があるんです。

この記事では、そんなボールペンの種類をピックアップし、その特徴と用途に合わせた選び方をご紹介します。

ボールペン選びの4つのポイント

ボールペン選びのポイントは4つ
ボールペンは、ペン先に回転式の小さなボールがはめ込まれ、書くときにそれが回転して、インクを紙に転写する仕組みです。そんなボールペンを選ぶにあたり、押さえておくべきポイントは以下の4つです。

インクの種類
ボール径の大きさ(字の太さ)
持ちやすさ
重心

用途によって、適しているインクの種類やボール径は異なります。さらに、実際に書いたときの持ちやすさや重心によって、筆記時の疲労度が変わることもあります。長い時間、ボールペンを使う方は、実際に店頭で試してから決めると、失敗しにくくなるでしょう。

インクの種類は書き味を左右する

ボールペンのインクの種類
ボールペンの特性を大きく分けるのが、使用されているインクの種類です。とはいえ、パッと見ただけではインクの見分けはつかないので、どれを使っても変わらないと思っている方も多いのではないでしょうか。

ここからは、現在流通しているボールペンのインクの中でも、代表的なものを3つご紹介します。

油性ボールペン

油性ボールペンは、インクの乾きが早いのと耐水性・耐光性が高いのが特徴です。にじみや色褪せがしにくく、裏写りも少ないため、履歴書や契約書などの公式な文書を書くのに向いています。

ただし、インキの粘度が高いため、書き心地の重さや筆記線のかすれが気になることもあります。公式な文書への記入が多い方や、筆圧が高めの方、インクの速乾性を重視する方におすすめです。

水性ボールペン

水性ボールペンは、油性インクと比べてインクの粘度が低く、さらさらとした書き心地が特徴です。筆圧をさほどかけなくても書きやすく、発色が豊かなのでインクの色のバリエーションが豊富にあります。

一方で、インクの乾きが遅く、筆記線に触れるとすれてしまうといったのデメリットもあります。なめらかな書き心地を求める方や、長時間筆記をする方におすすめです。

ゲルインキボールペン

ゲルインキボールペンは、水性と油性の長所を併せ持つボールペンです。水性インクにゲル化剤を加えており、加圧などの外的要因によって粘度が変化します。水性インクのように軽くなめらかな書き味でありながら、速乾性に優れているため、にじみにくいのが特徴です。摩擦で消せるフリクションもこちらに該当します。

ただし、油性ボールペンや水性ボールペンと比較してインクの消費量が多く、インク切れしやすいデメリットがあります。用途によってペンを変えず、1本で済ませたい方におすすめです。

ペン先の太さはボール径で決まる

ボールペンのペン先の大きさはボール径という
ボールペンの先端にはめ込まれているボールの大きさボール径といい、ボール径の大きさが字の太さに反映されます。ボール径の大きいものから、太字、中字、細字、極細字の4種類に分類され、字幅が太ければ太いほど、力強いはっきりとした文字を書けます。

宛名書きや視認性の高い字を書きたいシーンでは太字、何にでも使える万能な1本が欲しい方は中字がおすすめです。また、手帳など狭いスペースへの筆記が多い方は細字や極細字を選択すると、文字が潰れることなく、記入ができます。ペン先の太さは、用途によって使い分けをしましょう。

***
ボールペン選びは、「インクの種類」「ボール径の大きさ」「持ちやすさ」「重心」がポイントです。同じペンでも、筆圧や手の大きさ、書き方の癖やペンと紙の相性によって書きやすいペンは人それぞれ異なります。

ボールペンを購入する前に、まずはどのようなシーンで使用したいのかイメージすると失敗を防げます。この記事でご紹介したポイントを参考に、ぜひお気に入りの1本を見つけてください! そして、ボールペンで書き込む手帳やメモ帳、書類などの紙のご用命は、ぜひ松本洋紙店に!

↓↓↓紙の専門家・松本店長が筆記適性に優れた紙について詳しく解説!松本洋紙店Youtubeチャンネル↓↓↓