秋の行楽シーズンは、なにかと屋外で撮影をする機会も多いのではないでしょうか。
しかし、屋外撮影は、太陽の光やレンズの種類などの影響を大きく受けがちです。そこでこの記事では、屋外でおもに人物を綺麗に撮るコツをご紹介します。
秋だけでなく、冬のイルミネーション、春のお花見など、イベントでの撮影にご活用ください!
屋外のポートレートは太陽の位置が重要
ポートレートとは、人物をメインの被写体として撮影した写真のことです。屋外で綺麗なポートレートを撮影するには、光源である太陽の位置が重要です。「順光」「半逆光」「逆光」の特徴を押さえて、光をよんだ撮影をしましょう。
順光
順光は、被写体の正面に太陽を持ってくる位置です。太陽の光を正面から受けるため、モデルは少し眩しいと感じるでしょう。順光で撮影した写真は、光の当たっている部分と影になっている部分でコントラストが高くなります。そのため、表情を綺麗に残すには、あまりおすすめできません。
半逆光
半逆光は、太陽を被写体の斜め後ろに持ってくる位置です。被写体がソフトで柔らかい印象になるだけでなく、立体感も得られるので、ポートレートにおすすめです。さらに露出補正ダイヤルでやや明るめに設定すると、とてもキレイな写真に仕上がります。
逆光
逆光は、被写体の背中に太陽を持ってくる位置です。コントラストは低めで、ソフトで柔らかい雰囲気の写真を撮影できます。しかし、逆光で顔に光が入らないため、被写体の顔が暗くなってしまうデメリットも。レフ板やクリップオンストロボで顔に光を当てて、調整しましょう。
ピントは顔に合わせる
ポートレートでは、ピントを被写体の顔に合わせましょう。全身ではなく、顔に寄った撮影は、ピントを目に合わせるとキレイに撮影できます。被写体が斜めを向いている場合は、カメラマンに近い方の目にピントを合わせると、違和感のない写真になります。
ポートレートに必要なもの
キレイなポートレートを撮るには、道具にもこだわりたいところです。ここでは、ポートレート撮影のために必要なものを紹介します。
カメラ
本格的なポートレートを撮るのであれば、カメラは一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラなど、本格的なカメラがおすすめです。イメージセンサーのサイズが大きければ大きいほど、光を多く取り込めて、画質が良くなります。これからカメラを用意する場合は、フルサイズセンサーのものを選びましょう。
レンズ
カメラのレンズは、焦点距離が固定されている単焦点レンズがおすすめです。単焦点レンズはズームができませんが、開放F値が低く、明るく撮れるレンズが多いメリットがあります。レンズは、焦点距離が50mm程度の単焦点レンズを選びましょう。
そのほかにあるといいもの
あまりお金をかけずに、スマートフォンなどでキレイなポートレートを撮るのであれば、レフ板とクリップオンストロボを用意しましょう。白いレフ板は逆光や半逆光のシーンで使用すると、明るくキレイな写真になります。
クリップオンストロボは光量不足を補う道具ですが、日中の屋外でも使用可能です。逆光や半逆光で人物が黒く写ってしまうときや、人物をより際立たせたいときに使うと、綺麗な写真を撮影できます。
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屋外で人物をキレイに撮るコツをご紹介しました。コツを押さえて、綺麗なポートレートを撮影してください! そして、撮影した写真を印刷する「写真用紙」は、ぜひ松本洋紙店でお買い求めください。