世の中はデジタル化に突き進み、ビジネスもすっかりパソコンを使うことが主流になったけれど、まだまだスケジュール帳やメモは紙製を使っている人も多いのではないでしょうか。少なくとも、私はそうです。
そして、ノートや手帳を愛用していると、なにかと便利なのが「付箋(ふせん)」。もう書き込めないスペースにも情報を追加できるし、なにより栞(しおり)代わりにできるのもいい。
この付箋のことを、「ポスト・イット」なんて、しゃれた言い方をする人もいます。あれ? ポスト・イットって商品名だっけ? 正しい言い方は付箋? ちょっと気になったので、調べてみました。
結論から言うと、「ポスト・イット」は商品名。3M(スリーエム)という、アメリカの化学メーカーで開発された付箋のことです。この3Mは、そのほかにもさまざまな商品を売っていて、文房具やテープでメーカー名を見たことある人も多いんじゃないでしょうか。
ちなみに、この「ポスト・イット」が、あまりに有名になりすぎて、英語圏では付箋のことを、商品名そのままの「post-it」と呼んだりするそうです。同じく商品名なのに、似た商品までそう呼んでしまう「宅急便」や「チャッカマン」「ウォシュレット」のようなものですね。
英語圏では、「post-it」以外に、付箋のことを「sticky note」とも呼ぶそうです。さすがに、商品名そのままだと、不都合な場面があるからなんでしょうか? なんて妄想がはかどります。
さて、話を元に戻すと、ポスト・イットと付箋はなにも違わず、むしろ「ポスト・イットは付箋の一部である」という結論になりました。
とはいえ、「ポスト・イット」は3Ⅿの商品名なので、3Ⅿ製以外の付箋を「そのポスト・イット取って!」なんて言おうものなら、どこかに存在するかもしれない「付箋警察」に「いや、ポスト・イットは3Mの商標登録で…!」なんてお説教されてしまうかもしれない。
そんなときは、「なーに、本場アメリカでは、付箋のことをpost-itとも呼ぶんだぜ!」と切り返してみてください。そんな機会があるのか、そもそも付箋の本場はアメリカなのかという疑問は残りますが。