インクジェットプリンターのEPSON PX-5600ってなあに
どんなプリンター
PX-5600は、エプソンから販売されたプロやハイアマチュア層向けに製造されたA3ノビ対応PX-P/K3インク搭載8色顔料インクのインクジェットプリンターです。
解像度5760×1440dpiの高画質プリントが可能となっており、2008年にPX5500の後継機種として販売されました。
PX-5600の特徴
ライトグレー、グレー、ブラック(フォトブラックまたはマットブラックのいずれか)の3つのブラックインクを採用することで、モノクロ部から強化して色の精度を高めることができ美しいカラーを忠実に再現できるようになりました。
白や明るいグレー、中庸なグレー、暗めのグレー、黒、漆黒などといった多彩な階調領域を実現させることで、なめらかな階調表現を可能にしています。
また、高濃度な顔料インクPX-P/K3にビビッドマゼンタとビビッドライトマゼンタを採用し、再現することが困難であった深い海のようなブルーや彩度の高いピンクなどブルーやマゼンタの色域を拡大させることに成功しています。
インクカートリッジは各色独立式が採用され、マットブラック、フォトブラック、グレー、ライトグレー、シアン、ライトシアン、ビビッドマゼンタ、ビビッドライトマゼンタ、イエローの9色を装備しています。
ただ、フォトブラックは光沢系の用紙に、マットブラックはマット系の用紙に使えるように用紙の種類に合わせてブラックインクを切り替えて使うことができるようになっていますので、9色インクが備わっていますが、実質は8色機のプリンターです。
従来機種では搭載されていなかったCD/DVDレーベルプリントやPictBridgeによるダイレクトプリントがサポートされています。
忠実でリニアリティの高い色の再現力
ロチェスター工科大学のマンセル色彩科学研究所との研究で生まれたLCCSも搭載されており、光源依存性、階調性、粒状性、色再現性を最適化できるよう、数式アルゴリズムによってインクの組み合わせと打ち込み量を導きだすことができます。
これによって、偏りのない画質を生み出すことが可能になりました。
LCCSが初めて採用されたPX-G5300では滅色法による色表現であったため、明るさや色相、彩度が変化する際の直線性を表すリニアリティが取れない色の範囲が出やすくなっていました。
しかし、PX-5600は滅色法に加えて、さらに3つのブラックインクで明るさの情報を構築できるK3インクを導入していることでこのリニアリティを高めることに成功しています。
PX-5600はまさにLCCSとK3インクの相乗効果でリニアリティの高い色再現を可能にし、忠実な色が表現できるように進化しているのです。
PX-5600のインクカートリッジ一覧
オープンプライス 各:約1000円 (Amazon参考’20/3/13)
ICBK53(フォトブラック)
ICMB53(マットブラック)
ICC55(シアン)
ICVM55(ビビッドマゼンタ)
ICY55(イエロー)
ICLC55(ライトシアン)
ICGY55(グレー)
ICLGY55(ライトグレー)
ICVLM55(ビビッドライトマゼンタ)
IC9CL55(9色セット)
エプソンPX-5600で印刷できる紙
松本洋紙店の取り扱っているインクジェット用紙はこちらの機種は
すべて対応しているので選択肢としては豊富です。
写真用紙、マット紙や光沢紙だけではなく、様々な特殊紙も印刷可能です。
https://www.moriichi-net.co.jp/c/cat21