ラミネーターは、紙をフィルムに挟み込み、熱で加工して保護する機械です。メニュー表やPOPをラミネート加工すれば、丈夫で破れにくくなり、水や油もガードして長持ちします。
この記事では、ラミネーターの選び方と、おすすめのモデルを5つご紹介します。
POPづくりに向いているラミネーターの選び方
ラミネーターを選ぶときは、まずローラーの本数をチェックしましょう。本数が多いほど圧着が強くなります。カードなどの小さいものを手軽に使うなら軽量の2本タイプ、きれいな仕上がりにこだわるなら4本タイプがおすすめです。6本タイプだとさらに美しく仕上がりますが、価格もアップします。
ラミネート可能な用紙サイズは、大きく分けるとA4サイズまでとA3サイズまでの2種類です。また、「最大ラミネート厚」は、フィルムと紙を合わせた最大の厚さを表します。0.6mm以上なら、画用紙程度の厚紙も加工可能です。
フィルムの厚さは、100㎛(0.1mm)と150㎛(0.15mm)がおすすめ。100㎛は会員証や掲示物などに最もよく使われる厚さで、150㎛はPOPや店舗メニュー表に向いています。
そのほか、ウォームアップ時間もチェックしましょう。ラミネーターは電源を入れてから、ラミネート可能になるまでにヒーターを温める時間が必要です。急いで仕上げたい方は、ウォームアップ時間の短いものを選びましょう。ラミネート速度も速ければ、さらに時間を短縮できます。
メニューもPOPもおまかせ!おすすめラミネーター5選
ここからは、販促物のラミネート加工におすすめのモデルをご紹介します。必要なときにさっと取り出して使える2本ローラータイプと、4本ローラータイプの中から5つピックアップしました。
軽量コンパクトで気軽に使えるBonsaii「L409-A」
片手で持てるほど軽量のラミネーターです。100㎛のフィルムに対応し、用紙を含む0.5mmの厚さまでラミネートできます。ローラーは2本でシンプルな構造。IDカードからA4用紙まで、必要なときに取り出してちょっとラミネートしたい方に向いています。万が一、フィルムが詰まっても引き出せる、ラミネート停止ボタン付き。
L409-Aの特徴
●操作が簡単
主電源スイッチをONにするだけで、ラミネートの準備が整います。温度や速度の調節が必要ないので、操作が簡単です。
●軽量コンパクト
重量が約1kgととても軽く、持ち運びが楽です。ラミネートしたいときに、さっと取り出して作業できます。
●コスパが良い
3000円程度で購入できてきれいに仕上がる、コスパの良いラミネーターです。
L409-Aの仕様
●価格
参考:2999円(税込み・Amazon22/12/20現在)
●最大対応サイズ
A4
●ウォームアップ時間
約3分50秒
高速起動できれいに仕上げるアイリスオーヤマ「HSL-A34」
一番の特徴は立ち上がりの早さ。わずか約35秒でラミネートできるようになります。4本ローラーでしっかり圧着するため、空気が入りにくく綺麗に仕上がります。フィルム詰まりを解消するリバース機能や、加熱しすぎによる故障を防ぐヒーターオートオフ機能も付いていて、何枚も加工したいときに重宝します。
【参考】
アイリスオーヤマ HSL-A34
HSL-A34の特徴
●立ち上がりが早い
わずか35秒でウォームアップが完了。従来品では約2分かかっていたのが約1/3の時間に短縮されています。
●A3サイズまで対応
A3サイズの大きな紙も加工できるので、用途の幅が広がります。フィルムの厚さも100㎛と150㎛の2種類に対応。
●4本ローラーできれいな仕上がり
加熱プレスローラーで加熱・圧着し、冷却プレスローラーでさらに加圧します。ズレや反りが抑えられ、仕上がりがきれいです。
HSL-A34の仕様
●価格
1万5980円(税込み・アイリスプラザ)
●最大対応サイズ
A3
●ウォームアップ時間
約35秒
大量のラミネートをすばやく仕上げるナカバヤシ「Z2761」
ウォームアップ時間が短く、ラミネートのスピードも高速。加工したい紙が大量にあっても、効率よくさばけます。温度設定は、100㎛と150㎛の2段階切り替え。紙が詰まったときのためのローラー逆転機能や、温度が上がりすぎないように30分で自動休止する安全装置も付いています。
Z2761の特徴
●ウォームアップの時間が短い
ラミネーターの電源をONにしてから、使えるようになるまで約40秒。ウォームアップ時間が短く、すぐに作業ができます。
●ラミネートのスピードが高速
A4サイズのラミネートは、約44秒の高速処理。スピーディーな仕上がりで、ラミネートが大量に必要なときも便利です。
●厚手の紙もラミネートできる
フィルムと原稿を合わせて0.6mmの厚さまで対応するので、厚手の紙もラミネートできます。フィルムは、100㎛と150㎛が使用可能です。
Z2761の仕様
●価格
参考:1万1096円(税込み・Amazon22/12/20現在)
●最大対応サイズ
A3
●ウォームアップ時間
約40秒
ラミネート後の加工もできるTENKER「4in1 多機能 ラミネーター」
ラミネートした後の裁断、角取り、穴あけ加工ができる多機能のラミネーターです。裁断刃は、表に出ない安全設計。角取りはコーナーカッターを使って、ワンプッシュでできます。穴あけは、一気に10枚のコピー用紙をセットしてOK。フィルムも付いているので、購入後すぐに使い始められます。ラミネートはきれいに仕上がる、新型加熱システムを採用しています。
4in1 多機能 ラミネーターの特徴
●ムラのないきれいな仕上がり
新型加熱システム採用で、しっかり圧着します。気泡が残りにくく、綺麗な仕上がりになります。
●フィルム詰まりに簡単に対処できる
フィルムが詰まったときは、ABS機能ボタンを押すと簡単に取り除けます。
●ラミネート後に便利な機能付き
ラミネートのほかにも、裁断、穴あけ、角取りの機能を搭載。ラミネート後の加工に重宝します。
4in1 多機能 ラミネーターの仕様
●価格
参考:3990円(税込み・Amazon22/12/20現在)
●最大対応サイズ
A4
●ウォームアップ時間
約4分
幅広いサイズに対応しコスパに優れるサンワダイレクト「400-LM003」
リーズナブルな価格ながら、A3サイズまで対応しています。詰まったフィルムを取り出せるリリースレバーや、ラミネート後のフィルムを冷ますトレイも搭載。スリムなサイズなので、デスク上での作業も可能です。電源を入れたら、用紙をセットしたフィルムを通すだけと、シンプルな操作で簡単にラミネートできます。
400-LM003の特徴
●幅広いサイズに対応
名刺サイズの小さな紙から、A3サイズの大型の用紙までラミネートできます。
●スペースを取らないスリムサイズ
奥行10.8cmのスリムサイズで、デスクの上に置いたままでも邪魔になりません。重量も1.7kgと、持ち運びやすい軽量タイプです。
●故障を防ぐリリースレバー搭載
万が一フィルムが詰まったときは、リリースレバーでローラーの隙間を広げればフィルムを取り出せます。
400-LM003の仕様
●価格
4980円(税込み・サンワダイレクト)
●最大対応サイズ
A3
●ウォームアップ時間
約5~8分
スペック比較表
製品名 | L409-A | HSL-A34 | Z2761 | 4in1 多機能 ラミネーター | 400-LM003 |
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メーカー | Bonsaii | アイリスオーヤマ | ナカバヤシ | TENKER | サンワダイレクト |
価格(税込) | 2999円(参考価格) | 1万5980円 | 1万1096円(参考価格) | 3990円(参考価格) | 4980円 |
最大対応サイズ | A4 | A3 | A3 | A4 | A3 |
ローラー本数 | 2本 | 4本 | 4本 | 2本 | 2本 |
最大ラミネート幅 | 240mm | 320mm | 340mm | 230mm | 330mm |
最大ラミネート厚 | 0.5mm | 0.6mm | 0.6mm | 0.5mm | 0.4mm |
ウォームアップ時間 | 約3分50秒 | 約35秒 | 約40秒 | 約4分 | 約5~8分 |
本体サイズ(幅×奥行×高さmm) | 360×147×58 | 498×165×80 | 454×150×78 | 380×140×75 | 495×108×80 |
重量 | 1.11kg | 2.9kg | 2.9kg | 1.51kg | 1.7kg |
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折り目や破れもなく、綺麗にラミネートされたメニュー表やPOPは、お客様からお店への印象をアップします。加工したいものに合った、使いやすいラミネーターをぜひ選んで活用ください。松本洋紙店では、ラミネートフィルムも取りあつかっているので、ぜひそちらもご利用ください!