紙のコラム

【サラリーマンのバイブル】「島耕作」シリーズを読む②「部長 島耕作」

ネクタイを占めるビジネスマン

島耕作」シリーズは、言わずと知れた名作ビジネス漫画。時勢も含めサラリーマンのリアルな実態を描き、出世を遂げていく作品は、多くのビジネスマンの共感と憧憬を呼びました。

今回は、そんな「島耕作」シリーズ第2弾部長 島耕作の見どころや名言を紹介します。

「部長 島耕作」とは

部長 島耕作」は、シリーズ第1弾「課長 島耕作」の続編。1992年から2002年まで「週刊モーニング」に掲載されていました。大手電器メーカー「初芝電器」に勤務する主人公・島耕作が、総合宣伝部の部長へ昇進。仕事に奮闘する姿が描かれています。

前作の「課長 島耕作」の最後で社長に大抜擢された、尊敬する上司・中沢を、部長になった島が献身的に支えます。しかし、業績悪化の責任を取る形で、中沢が社長から退任。島は派閥争いから逃れるため、子会社の貿易会社へ出向し、ワイン事業で成功しました。さらに次の出向先、レコード会社でもへ出向しミュージシャンを発掘するなど、さまざまな事業に関わります。

「部長 島耕作」のここが見どころ

ビジネスマンの後ろ姿

どこの派閥にも属さない島は、部長になってから、出向を多く経験しています。島が務める初芝電器は電器メーカーですが、出向先は電器とはまったく関係のない貿易会社やレコード会社などでした。しかし、運も味方にしつつ島が異なる業界でも成功を収めていくところが「部長 島耕作」の見どころのひとつです。

物語の終盤で、島は福岡の営業部へ左遷され、そこの社長である元部下・今野の下で働くことになります。昔から島と折り合いの悪かった今野は、立場を利用して島へ嫌がらせを始めますが、島は持ち前のポジティブさと器の大きさを見せ、業績アップを達成。最後には意地の悪かった今野も改心させる人徳を見せます。

「部長 島耕作」の名言を紹介!

「部長 島耕作」に登場する名言をご紹介します。

「出向が冷や飯だとは思っていないさ
いろいろ仕事が変わるたびに新鮮な気持ちになれる」

他業界や地方へ出向ばかりさせられていた島は、周囲から出世街道を外れていると思われていました。そんなとき同期から「出向ばかりで冷や飯をくわされている」と言われ、答えたのがこのセリフです。出世の道を外れて畑違いの仕事に飛ばされれば、腐ってしまってもおかしくないものですが、島は出向もポジティブにとらえます。どんな状況でも楽しんで仕事をこなしていくことが、島を成功させた秘訣でしょう。

「風に向かって踏んばって立つのもひとつの生き方なら
風にふかれてひょうひょうと生きるのももうひとつの選択肢だ」

福岡営業所の社長である今野の部下・多南へ、島がかけた言葉です。多南は今野の腹心の部下でしたが、失敗から今野に見限られ、島を逆恨みしていました。しかし、島は今野に冷たい仕打ちを受ける多南に同情し、上記の言葉ではげまします。自分を憎んでいた相手にすら心から激励する島の器の大きさと、芯の通った生き方が表れた一言です

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「島耕作」シリーズ第2弾「部長 島耕作」の見どころや名言をご紹介しました。部長となった島は、出向を繰り返し、決して順風満帆だったわけではありませんが、それでも持ち前のポジティブさで仕事へ向き合い、次々と事業を成功させました。逆境にあっても前向きな姿勢を崩さず、自分の芯を通して進んでいく島の姿を描く「部長 島耕作」は、日々邁進するビジネスマンを勇気づけてくれる作品です。

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