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【サラリーマンのバイブル】「島耕作」シリーズを読む⑦「会長 島耕作」

シニアビジネスマン

時代を超え、サラリーマンの心を掌握してきた「島耕作」シリーズ。主人公・島耕作が、それぞれの立場や時代ならではの問題に突き当りながらも、順調に成功を収め出世していく様は、多くのビジネスマンの憧れとなっています。

今回ご紹介するのは「島耕作」シリーズ第7弾「会長 島耕作」。作品の概要や見どころ、島や登場キャラクターが残した名言を解説していきます。

「会長 島耕作」とは

「会長 島耕作」は、7作目の「島耕作」シリーズです。2008年から2013に講談社「週刊モーニング」誌上で連載されました。

総合電機メーカー「テコット」の会長に就任した島は、社業は国分社長に任せ、財界活動に力を入れていくと宣言。日本経済連合会(経済連)に所属し、会社の枠を超えて社会問題にも取り組んでいきます。

「会長 島耕作」のここが見どころ

会議のイメージ

「会長 島耕作」は、これまでの「島耕作シリーズ」とは違い、財界活動が中心に描かれているのが特徴です

大手企業の会長といえば、もうこれ以上ないほどに上り詰めた存在というイメージがありますが、上には上がいるもの。島が所属した経済連にも序列が存在し、島は下位のポストに付かされます。名誉を得ることに頓着せず、群れることを好まない島は、次期会長候補の戸部から目をつけられてしまいました。そんななかでも島は、自分の信念を貫き、一癖も二癖もある大物会長たちと渡り合っていきます

また、会長になった島の仕事はさらにスケールが拡大。島は農業にも目を向け、日本の未来のために奔走します。国内外へ視察に行く島を通して、農業改革や食料自給率問題など、日本の農業の現状や問題点を学べるのも本作の魅力です。

「社長 島耕作」の名言を紹介!

ここからは、「会長 島耕作」に登場する名言をご紹介します。

「会長だろうが副会長だろうが、そんなことは私の意思とは関係のないことです」

総理が病により辞任し、次期経済連会長の戸部は、経済連と癒着している財務大臣の所沢を次期総裁にしようと画策。経済連のメンバーたちへ所沢を推すように根回しを始め、島にも声をかけます。しかし、島はきっぱりと拒否。「その言動は次期経済連会長を否定することになる」と脅しのような言葉をかけられますが、島は怯まずこのセリフを言い放ちました。どんな相手にも忖度することなく、自分の意志を貫き通す島の信念が表れているセリフです。

「好き嫌いはあってもそこは飲み込んで大人の付き合いをしましょうよ」

さまざまな方面から人気を集める島を、経済連会長となった戸部は毛嫌いします。しかし、島を次期副会長に推す声も多くなり、経済連の中で島は無視できない存在となっていました。そんな状況を見かねて、戸部のグループのひとりである中山は、上記のセリフで戸部をなだめます。ビジネスだけでなく、いろいろな場面の人間関係で通じる言葉ではないでしょうか。

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テコットの会長となり、ついに島は財界にまで足を踏み出しました。仕事の規模はさらに大きくなり、会社のみならず日本のために島は奮闘します。「会長 島耕作」にて、そんな島の活躍をぜひご覧ください。

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