2020年12月25日公開の映画えんとつ町のプペル。
幅広い世代に愛され続ける、大ヒット絵本「えんとつ町のプペル」の映画化。
原作者のキングコング西野亮廣が自ら製作総指導・脚本を手がけたこの作品。
それにちなんで西野亮廣が作った、えんとつ町のトイレットペーパーが可愛すぎると話題です。
その背景にある想いがとても素晴らしいものであったので、それらをシェアします。
社会貢献とは?恩を廻すとは?
日常の中で、よく耳にするもののイメージが湧きにくいこのあたりを、具体的な事例を通じて、考える機会になれば幸いです。
えんとつ町のトイレットペーパーとは
『CHIMNEY TOWN』という西野亮廣の肝入りブランドの商品の一つとして出された
トイレットペーパー、通称『えんとつ町のトイレットペーパー』です。
普通のトイレットペーパーとは違う特徴は以下のようなもの。
- 専用の箱に入って販売されている。
- 売り上げの3%が子供達への絵本寄付に回される。
- 生産の最終工程・製品の巻紙作を、福祉作業所の方が担当。
- トイレットペーパーを紙で包む作業が手作業。
- ギフト用に制作。
- 12ロールセットで980円。
この中でも特に印象的なのは、障害者就労支援でしょう。
コロナの影響を受け、仕事がなくなった人の中でも障害者の方に目を向ける。
エンタメを届けながらも、雇用を作り、守ろうとする挑戦に心が打たれます。
そして、トイレットペーパーをギフト用に販売するというのも滅多に見ない発想です。
西野亮廣が運営する、オンラインサロンでの調査で、
「タテマエを抜きにして、一番嬉しい差し入れって何ですか?」
と聞いたところ、皆、洗剤とか、トイレットペーパーといった「消耗品」と答えたそうです。
その結果を受け、トイレットペーパーがギフトとして成立するようなパッケージになったようです。
確かに、『いつかなくなるもの』こそが相手想いのギフトであるかもしれません。
とりわけ、現代のような不景気にもらうものとしても、どんな時も必要なものをもらうと「助かる」という想いになってもらえることでしょう。
このようなデザインにも凝ったトイレットペーパーは、12ロールで980円と、通常の3倍の価格設定ですが、ギフト用ということで、贈った側もきっと「いいものを貰ったな」という思いになることでしょう。
ギフトとして贈り物をすることはもちろん、
災害などの被災地に送ることにも役立ちます。
そして、どのような用途であれ、絵本『えんとつ町のプペル』が行き届き、作品としての認知にもつながっている。
社会良し、顧客良し、売り手良し
まさしく三方良しと言えます。社会貢献のより良い形と言えそうです。
恩を廻す
- 制作とともに雇用をプレセントする社会貢献
- 当たり前のように普段使っている消耗品を贈るという発想
- ギフト用に製作する視点
- 本来の商品の売り上げにも貢献する
この取り組みから学ぶことはたくさんあります。
とりわけ特徴的なのは、3者以上を巻き込み貢献していることでしょう。
顧客と会社だけでなく、社会・世の中を巻き込んでいく姿勢。
これこそが社会貢献の素晴らしい形ではないでしょうか。
まとめ
プペルのトイレットペーパーから考える社会貢献について述べてきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回のこの取り組みを見たとき、「どうしてトイレットペーパー?!」と思った人も少なくないと思います。
日常に転がっている「なぜ?」に目を向け、背景にある想いを知ることで、自然と心が温かくなることでしょう。
自分にとって、とっておきの学び材料を見つけ、これからもより良い社会貢献のかたちを考えていきましょう♩