小学校の書道を機にだれもが出会う和紙。
大人になっても、あまり意識はしていないところで和紙を使用しています。
便箋、封筒、はがき、包装紙、名刺、敷物、皿
その手触りから和紙はどのように作られているのか興味を持つ人もいたのではないでしょうか。
そもそも和紙は、木の皮の繊維が絡まって出来ています。
和紙の風合いは、原料となる木の繊維の特徴と繊維同士の絡ませ方により変化します。
そのため、和紙の原料の特徴を知っておくことは大切なことです。
髪の質も人によってそれぞれであるように、和紙の繊維にもそれぞれ特徴があります。
- 長いor短い
- 細いor太いとか
- 硬いor柔らかい
- 光沢があるorない
- 平べったor膨らんでいる
などなど。
1本ずつの繊維が長いと絡まりやすくなって、より丈夫な紙ができるなど知っておくと良いことがあります。
この記事ではそれらを決める和紙の原料についてご紹介します。
最後におすすめの和紙も紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
和紙の原料の特徴
和紙の代表的な原料は大きく3つ。
- 楮(こうぞ)
- 三椏(みつまた)
- 雁皮(がんぴ)
あまり耳慣れない言葉ですが、和紙の世界では常識です。
これらの原料が選ばれた理由は、
- 育てやすさ
- 成長スピード
- 産地(地域性)
- 繊維の特徴
によるところが大きいです。
和紙の原料3つ
次に、和紙の原料をそれぞれ簡単に紹介します。
楮(こうぞ)
- 〈繊維の特徴〉太い、長い(平均7mm)、強い。
- 〈紙の特徴〉繊維が扁平の形ゆえに、緻密な紙ができる。
- 〈栽培〉育てやすく、成長が早い。毎年採れる。
- 〈用途〉幅広く、最もメジャーな原料
- 〈国内の主な産地〉高知県
三椏(みつまた)
- 〈繊維〉柔軟、細い、短い(4.5mm)、光沢がある。
- 〈紙の特徴〉繊維が円筒形のため、隙間の多い紙となる。
- 〈栽培〉比較的簡単。3年毎に収穫できる。
- 〈用途〉お札など
- 〈国内の主な産地〉岡山、高知、徳島、島根など
雁皮(がんぴ)
- 〈繊維〉細い、短い(4.5mm)、光沢がある。
- 〈紙の特徴〉扁平な形のため、緻密な紙ができる。
- 〈栽培〉成長が遅い。
- 〈用途〉箔打ち紙など
- 〈主な産地〉栽培が難しく、野生の雁皮を使用することが多い。
上記述べたように、和紙の風合いは 原料の影響を多分に受けます。
風合いが異なると使われ方も変わります。
また繊維は植物そのものであるため、栽培のしやすさや成長のスピードもそれぞれ異なります。
特に成長スピードは大切で、それによって使用される頻度は決まると言っても過言ではありません。
おすすめの和紙
以上和紙の原料の特徴をみてきましたが、いかがでしたでしょうか。
最後におすすめの和紙 「因州和紙」をご紹介します。
https://www.moriichi-net.co.jp/c/cat89
特徴は以下のようなものです。
- 産地:鳥取
- 感触:柔らかい風合い
- イメージ:落ち着いた感じ
- 利用方法:プリンターでも可
- おすすめ用途:御朱印帳の特別な記念日のバージョンとして
ぜひチェックしてみてくださいね。