松本洋紙店ではオフィスや家庭でなじみ深いプリント用紙だけでなく、ちょっと特殊な紙もさまざまに取り扱っています。なかでも人気の商品が「ユポ」用紙です。トップページに表示している人気ランキングの「屋外用・耐水」ジャンルでも、プロッター用のユポ用紙が1・2・3位を独占しています。
「“ユポ”って何?」
「“屋外用・耐水”ってことは外でも使えるの?」
「“プロッター用”ってなんのこと?」
今回は、そんなユポ用紙にまつわる疑問にお答えしていきます!
屋外用ポスターを作りたい、でも普通の紙では…
屋外に掲示するポスターを普通の紙で作ると、雨や風ですぐにふやけたり破れたりしてしまいますよね。普通紙をビニールで覆って貼ってあるのもたまに見かけますが、紫外線のせいで色があせてしまい、字が読めなくなっているものが多いです。
そんな屋外ポスターの困った問題を解決してくれるのが、ユポ用紙なんです!
ユポってどんな紙?
ユポ用紙の特徴は主に下の2つです。
・完全耐水
水や雨に濡れても強度が変わらず、形状が変化することもほとんどないです。
・耐久性が高い合成紙
引っ張り、折り曲げ、衝撃などに強い合成紙で、破ろうとしても破れません。
この2つの特性を持つがゆえに、屋外ポスター・タペストリー向きで、当店の「屋外用・耐水」人気ランキングでも1位を誇っています。雨風に強いだけでなく耐久性もバツグンなので、長い期間掲示する屋内ポスターやお店のPOPにも最適です!
さらに詳しく知りたい人は、こちらの記事も見てみてください。
普通のプリンターで印刷できるの?
もちろんできます。ご家庭にあるインクジェットプリンターで印刷するなら、こちらがおすすめ。
●ユポタック
ユポの特性をそのまま持ち、耐水・耐久性の強い紙です。裏面はシール地になっているので、印刷したら台紙を剥がして、貼りたい場所に張り付けるだけでOK。ポスターや掲示物、看板などに使うほか、商品のラベルや機械に張り付けるステッカーとしても最適ですよ。
当店でご用意しているサイズと購入可能単位は以下の通りです。
A4 | 5枚、100枚、500枚、1000枚 |
---|---|
A3 | 100枚 |
A3ノビ | 100枚 |
B5 | 100枚、500枚、1000枚。 |
B4 | 100枚 |
こちらの製品、家庭用のインクジェットプリンターでも印刷できますが、熱に弱いのでレーザープリンターはNGです。
レーザープリンターしかないんだけど…
一般的なオフィスで使われるコピー、プリンター、FAX複合型の機種は「トナー」が用いられるレーザー式です。トナーは熱で圧着するので、熱に弱い「ユポタック」は、残念ながらレーザープリンターでは使えません…。
そこでおすすめしたいのが、レーザープリンター用の「ユポサクションタック」です!
もちろん耐水・耐久性に優れるユポ素材で、レーザープリンターで印刷可能です。
A4 | 5枚、100枚 |
---|---|
A3 | 100枚 |
A3ノビ | 100枚 |
こちらの「ユポサクションタック」は「ユポタック」と違って、平らで滑らかな面に繰り返し貼って剥がせる微吸着シートになっています。粘着剤ではないので、剥がしたあとの糊は残りません。
インクジェット用の「ユポタック」も、糊残りしにくい「再剥離」を試験的に販売中です。気になる方はこちらもご覧ください。
大きいポスターを作りたい!
「ユポタック」と「ユポサクションタック」のサイズは、329×483mmのA3ノビが最大です。A3ノビよりも大きなポスターを作りたいなら、ロール紙がおすすめ。松本洋紙店でも「屋外用・耐水」人気ランキング1位の商品です!
ユポ用紙をロール状にしたもので、好きなサイズ(巾)に“スリット加工”が可能です。(スリット加工については、後ほどご説明します!)
ただし、ロール紙は普通のプリンターでは印刷できません。「大判プリンター」または「プロッター」のような“大きな紙に印刷できる機器”が必要です。(プロッターについても、後ほどご説明しますね!)
少し裏技にはなりますが、市販の裁断機を使って、自分でロール紙をA4やA3サイズなどに裁断することも可能です。こうすれば、ロール紙を大きなポスター以外の用途にも使えます。
ユポロールには、先にご紹介した「ユポタック」や「ユポサクションタック」がロールになったものや、裏面にクロスを貼って強度を増したもの、両面印刷しても印字が透けないタイプなど、さまざまな種類があります。
それぞれの違いを詳しく知りたい方は、こちらの記事も読んでみてくださいね!
ところでスリット加工とかプロッターってなに?
・スリット加工
「スリット加工」とは、ロール状の紙を一定の幅に切断することです。ロールごと切るのではなくて、紙を巻き戻しながら切れ目を入れていって、再度巻き取っていきます。
松本洋紙店にはスリット加工サービスもあります。mm単位でお好きな幅にロール紙を加工できますよ。ただし、20mm以下など短い幅の加工は、紙の種類によってはできない場合もあります。詳しくはお問合せください。
・プロッター
プロッターや大判プリンターというのは、基本的に「ロール状の大きな紙を印刷する特殊なプリンター」のことです。プリンターは点を置いていくように描画するのに対して、プロッターは線を描いていきます。
プロッターと大判プリンターも描画方法が違うので厳密にいえば別物ですが、松本洋紙店の「プロッター用」と書かれた商品は大判プリンターでも印刷可能です。
すでに会社で大判プリンターやプロッターを備えているなら、ロール紙の購入をおすすめします。しかし、あらためてそこからそろえるとなると、数十万円以上はかかりますのでご注意ください。
参考までに、こちらが相場になります。
「大きな耐水ポスターを作りたいけれど、今回だけしか使わないかも…」という場合もありますよね。そんなときは、プロッターをレンタルするのも1つの手です。月額1万円弱から5万円程度で借りられるようですよ。
プロッターの準備が整ったら、用紙はぜひ松本洋紙店でお買い求めください! 用途に合わせて各種ご用意していますよ。
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雨も風もドンと来い! な高耐久用紙「ユポ」をご紹介しました。「ユポ」なんて初めて聞いたという方もいらっしゃったのではないでしょうか。
もし、ポスターやPOP、ラベルなどを作ることになった際には「そういえば、こんな便利な紙があるんだった!」と思い出していただけると幸いです。